ウルソール酸 （Ursolic Acid）は、リンゴの皮の中にも見られる分子で、ホーリーバジル(トゥルシー)と呼ばれるアーユルヴェーダのハーブにも豊富に含まれています。人間を対象にした研究は不足していますが、ウルソール酸の服用によって脂肪量に変化は見られませんでしたが、筋肉量を増加が示唆されているため身体の再構築作用があると考えられています。人間での研究はまだありませんが、妊娠可能性が上がる可能性があります。
概要
重要な効果・情報
ウルソール酸は広範囲の植物に見出られる化合物ですが、リンゴの皮に存在することでよく知られています。予備的な研究では、摂食している場合には脂肪蓄積を減らし筋肉量を増加させ、絶食している場合には脂肪燃焼を促し筋肉量を維持されることが示唆されていますが、摂食状態で人間で行った二重盲検法では、筋肉量の増加は見られましたが、脂肪やリーンマスには有意な変化は見られませんでした。
適応・効果
効果まとめ
効果まとめ表
効果まとめ表は動物や試験管内の実験ではなく、経口服用による人体での反応を科学的に研究したデータを基にどのような効果がどの程度あるのかをまとめたものです。
| レベル | 研究の質と量 ? 信頼性の高い研究データの量. 信頼性の高いデータが多ければ多いほど研究結果の信頼性が高くなります. |
|---|---|
| 二重盲検臨床試験が繰り返し行われ確実性の高い研究が実施されています。 | |
| 2つ以上のプラセボ効果を排除した二重盲検試験を含む複数の研究が実施されています。 | |
| 二重盲検試験が1件または複数コホート試験が実施されています。 | |
| 上記に満たない研究内容または観察研究のみが報告されています。 |
| 研究の質と量 ? 信頼性の高い研究データの量. 信頼性の高いデータが多ければ多いほど研究結果の信頼性が高くなります. | 研究対象 | 効果の大きさ ? それぞれの研究対象に対する効果の方向性と大きさ. 対象項目を増加させるもの、低下させるもの、作用しないものを示しています. | 研究の整合性 ? 科学的な研究でも常に結果が一致するとは限りません. この評価が高いほど対象項目に関する科学的な研究結果が一致しており、整合性が取れています. | 摘要 |
|---|---|---|---|---|
| IGF-1 | – 研究結果を見る | 運動をしている被験者においてウルソール酸を1日3回（150mg）補給した場合にIGF-1濃度の上昇が見られました。 | ||
| イリシン | – 研究結果を見る | 運動をしている被験者においてウルソール酸を1日3回(150mg)補給した場合に、血清中のイリシンの増加が見られました。 | ||
| 筋力 | – 研究結果を見る | 運動をしている被験者においてウルソール酸を1日3回(150mg)補給した場合に、筋力（等速的ピークトルク）の増加が見られました。 | ||
| 血糖値 | – | – 研究結果を見る | 運動をしている被験者においてウルソール酸を1日3回(150mg)補給した場合に、空腹時血糖値はプラセボと比較して変化が認められませんでした。 | |
| 脂肪質量 | – | – 研究結果を見る | 運動をしている被験者においてウルソール酸を1日3回(150mg)16週以上補給した場合に、脂肪量はプラセボと比較して有意な減少は認められませんでした。 | |
| インスリン | – | – 研究結果を見る | 定期的なウルソール酸の補給によるインスリン濃度の変化は認められませんでした。 | |
| リーンマス | – | – 研究結果を見る | 筋力トレーニングのプログラムをしながらウルソル酸を16週間以上補給した場合に、プラセボと比較して筋力およびIGF-1の増加は認められましたが、リーンマスは有意な増加は認められませんでした。 |
副作用
注意事項
その他の名称
- アップルピールエキス
混同しやすいもの
- ウスニック酸
確認事項
服用方法
推奨用量、有効量、その他の詳細
動物での研究結果を人間で相当する用量に換算すると体重1kgあたり1.6〜6.4mgです。 体重68キロの場合、110-440 mgの範囲になります。唯一の人間で研究では、150mgを1日3回、450mgを毎日摂取し、生物学的活性が検討されました。新しい研究によって知見が深まるまでは、毎日3回の食事に150mgを目安に摂取することをお勧めします。