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脂肪燃焼に効果なし!?リモネンの効果・副作用の科学的レビュー・口コミ

リモネンはレモンだけでなく、ほとんどの柑橘類の中に高濃度で存在する分子です。癌の進行を遅らせたり、肝臓への脂肪の蓄積を軽減する可能性が示唆されている他、エビデンスはほとんどありませんが脂肪燃焼効果を宣伝する製品も市販されています。一般的なジュースにはあまり含まれていないため、新鮮な柑橘をパルプ入りのジュースにすることで十分な量を摂取できます。

概要

重要な効果・情報

リモネン(D-リモネン)は、柑橘類に含まれる化合物です。リモネンは「レモンエキス」としても知られる化合物で、レモンジュース中に高レベルで存在します。リモネンは、癌の進行を遅らせられる可能性が示唆されていますがエビデンスは十分ではありません。また、がんの予防、肝臓の健康、減量、気管支炎の治療に役立つ可能性がありますが人でのエビデンスはありません。リモネンを補給したり、パルプレモネードを飲むと、腫瘍の成長を抑制し、食事による肝臓への脂肪蓄積を軽減することが示唆されています。市販のジュースにはリモネンの含有量は少ないため、新鮮なパルプ入りジュースで飲むことでリモネンを多く摂取することができます。

リモネンは香味料として、食品、飲料、チューインガムで使用される他、医薬品としてリモネンを軟膏やクリームに添加することで皮膚への浸透を助けます。
また、芳香剤や洗剤、水を含まないハンドクレンザーの成分としても使用されています。

適応・効果

適応情報エビデンス不足

  • 治療: D-リモネンを21日間のサイクルで経口服用した場合、進行癌患者の腫瘍にリモネンが蓄積するようです。 腫瘍中のリモネンの濃度が高いと、がんの進行が遅くなる可能性がありますが、その生存率への影響は不明です。腫瘍
  • 予防:
  • 体重減少: 減量サプリ
  • 気管支炎:

副作用

副作用と安全性

食品に含まれる量のリモネンの摂取は安全です。 また、薬としての用量でも1年以内の経口服用であれば、ほとんどの人にとって安全なようです。

注意と警告

妊娠と授乳: 食品に含まれる量のリモネンの摂取は安全ですが、医薬用途の高用量での安全性について十分な情報はありません。 安全のため、安全性が確認されるまで高用量での使用は避けましょう。

注意事項

相互作用

中程度の相互作用

下記の組み合わせに注意してください。

  • 肝臓によって変化する薬(シトクロムP450 2C9(CYP2C9)基質)一部の薬は肝臓で変化し、分解されます。リモネンは、肝臓が薬を分解する速度を速め、様々な効果や副作用を起こす可能性があります。 医師に相談しましょう。肝臓で変化する薬には、ジクロフェナク、イブプロフェン 、メロキシカム、ピロキシカム、アミトリプチリン、ワルファリン、グリピジド、ロサルタンなどがあります。
  • 肝臓による他の薬の分解を減少させる薬(シトクロム P450 2C19(CYP2C19)阻害剤)リモネンは肝臓によって分解される可能性があります。肝臓によるリモネンの分解を減少させる可能性のある薬には、シメチジン 、フルボキサミン、オメプラゾール、 チクロピジン、トピラメートなどがあります。
  • 肝臓による他の薬の分解を減少させる薬(シトクロムP450 2C9(CYP2C9)阻害剤)リモネンは肝臓によって分解される可能性があります。肝臓のリモネンの分解を減少させる可能性のある薬には、アミオダロン 、フルコナゾール、ロバスタチン、パロキセチン、ザフィルルカストなどがあります。
  • 肝臓による他の薬の分解を増加させる薬(シトクロム P450 2C19(CYP2C19)誘導物質)リモネンは肝臓によって分解される可能性があります。肝臓のリモネンの分解を増加させる可能性のある薬には、カルバマゼピン、プレドニゾン、リファンピンなどがあります。
  • 肝臓による他の薬の分解を増加させる薬(Cytochrome P450 2C9(CYP2C9)誘導物質)リモネンは肝臓によって分解される可能性があります。リモネンが肝臓で分解されると、リモネンの効果が減少する可能性があります。リモネンの肝臓内分解を増加させる薬には、リファンピン、セコバルビタールなどがあります。

その他の名称

  • レモンエキス、D-リモネン

注意点

  • リモネンは非刺激性です。
  • リモネンは、柑橘系果実の揮発性物質の一つで柑橘の香りの成分です。
  • リモネンは、柑橘類の皮に豊富に含まれ、パルプを含むジュースは、パルプを含まないものよりもリモネンが多く含まれています。

服用方法

推奨用量、有効量、その他の詳細

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パルプの入ったレモネード約1リットルで、およそ500mgのD-リモネンが含まれており、この用量で活性が見られています。もしくは、粉末や錠剤で毎日1gのD-リモネンの服用で多くの利益が見られています。

科学的根拠・参考文献

管理人 :慶應義塾大学の理工学部卒業後、国内外でコンサルティング業務やスタートアップの立ち上げを経験した後、日本に帰国してから健康・医療の情報を収集して発信しています。 趣味:ネットサーフィン、読書(最近かなり減ってますが)、アウトドア(家族と) 毎日メディテーションとジョギング、筋トレ・ストレッチしています。既婚で子供4人(男女女男)です。