アシュワガンダ[Ashwagandha] はインドのアーユルヴェーダのハーブとして人気のあるサプリメントです。ストレスや不安を低下させる適応促進作用に加えて、精神や神経の保護作用や運動機能、性欲の改善や男性不妊への効果が示唆されています。抗癌作用が主張されることがありますが、現時点では抗癌作用を裏付ける人間でのエビデンスはありません。
コンテンツ
概要
重要な効果・情報
アシュワガンダ[Ashwagandha] （Withania somnifera ）は、インドのアーユルヴェーダ医学で伝統的に使用されてきた薬草で、主に根と果実が薬用に利用されています。 新鮮なアシュワガンダの根はの独特の馬のにおいがして、服用すると馬のように元気になると信じられてきたことからサンスクリット語の馬「ashva」と香り「gandha」を組み合わせてアシュワガンダと名付けられています。
アシュワガンダは一般的な強壮作用と毎日のストレスに対処する適応促進作用を持つアダプトゲンとして、ストレスホルモンのコルチゾールを抑制し、ストレスを軽減する作用が示されています。また、アシュワガンダの抗不安作用は、アルコールと相乗作用を持つため薬用酒として摂取されることもあります。現時点では、ストレスの軽減作用が示されている以外にも、不安障害、双極性障害、注意欠陥多動性障害（ADHD）、強迫性障害（OCD）、睡眠障害（不眠症）、社会性などの精神神経系の改善、筋力、持久力、有酸素運動能力、小脳性歩行失調(バランス)などの運動機能の改善、コレステロールや血糖値などの代謝系の改善、性的関心の改善、男性不妊、ストレス性勃起不全などの性機能系の改善、がんの化学療法や向精神薬の副作用の軽減、免疫や炎症の改善、他のハーブとの組み合わせで変形性関節症や関節リウマチなどへの効果が示唆されています。
それ以外にもアルツハイマー病、癌、腫瘍、結核、喘息、白斑、気管支炎、腰痛、線維筋痛、月経の問題、しゃっくり、パーキンソン病、慢性肝疾患、記憶力・思考力の向上、痛みや腫れなどの炎症、アンチエイジングなどのために服用されたり、創傷、腰痛、片側麻痺の治療のために皮膚に塗布される例がありますが現時点では科学的な裏付けはありません。
特にアシュワガンダが癌を治療する効果があると主張されることがありますが、このような主張を裏付ける人間でのエビデンスはないことに注意が必要です。しかし、アシュワガンダは免疫を改善する作用があり、ストレスや疲労を大幅に軽減することで、化学療法の痛みを和らげることができます。アシュワガンダは単独で癌治療に使用すべきではありませんが、他の治療法と併用することで効果を持つことが期待できます。
適応・効果
適応情報
有効性の信頼度(中)
エビデンス不足
- 向精神薬に伴う副作用の軽減: 統合失調症を治療するために抗精神病薬が使用されますが、血中の脂肪や血糖のレベルが上昇する可能性があります。 特定のアシュワガンダ抽出物を1ヶ月間3回400mg服用すると血中脂肪や血糖レベルが低下する可能性が示唆されています。統合失調症:
- 不安障害(不安): いくつかの研究で、アシュワガンダを服用すると、不安や気分の悪化を軽減できることが示されています。 不安サプリ
- 注意欠陥多動障害(ADHD): いくつかの臨床研究で、アシュワガンダを初めとして複数の薬草を含む製品を服用するとADHDを持つ子供の注意力と衝動のコントロールを改善できる可能性が示唆されています。 アシュワガンダ単独での効果は不明です。注意力 衝動
- 双極性障害 8週間特定のアシュワガンダ抽出物を使用すると、双極性障害の治療を受けている人の脳機能が改善する可能性が示唆されています。
- 小脳性運動失調症(小脳性歩行失調): 予備研究において、アーユルヴェーダ療法として知られる代替薬としてアシュワガンダを含む組み合わせが、小脳性運動失調を持つ人のバランスを改善する可能性が示唆されています。
- 癌の化学療法を受けている人の疲労感: 初期の研究では、化学療法の治療中に特定のアシュワガンダエキス2,000mgを服用すると、疲労感を軽減できることが示唆されています。
- 糖尿(糖尿病): アシュワガンダが糖尿病患者の血糖値を低下させる可能性を示すエビデンスが複数あります。
- 高コレステロール血症: アシュワガンダは高コレステロール患者のコレステロール値を低下させる可能性を示唆する複数のエビデンスがあります。コレステロール抑制サプリ:コレステロール
- 男性不妊症: いくつかの予備的な臨床的エビデンスは、アシュワガンダが不妊男性の精子の質を向上させますが、精子の数は改善しないことを示唆しています。 アシュワガンダを服用することで、実際に不妊症が改善するかどうかは分かっていません。生殖能力 精子の質 精子数
- 変形性関節症: 初期の研究では、アシュワガンダを亜鉛錯体、グッグル、ウコンと一緒に摂取すると、関節炎の症状が改善する可能性があることが示唆されています。アシュワガンダ単独での影響は不明です。
- 強迫性障害(OCD：強迫神経症): 初期の研究では、アシュワガンダの根の抽出物を6週間服用することは、処方薬単独の服用よりもOCDの症状の軽減に効果がある可能性が示唆されています。OCDの症状
- パーキンソン病: 予備的な研究は、アシュワガンダを含むハーブの組み合わせがパーキンソン病の症状を改善することが示唆されています。 アシュワガンダ単独での効果は不明です。
- 関節リウマチ(リウマチ様関節炎): 初期の研究では、アシュワガンダのパウダーを3週間服用したあと、シドゥ・マカルドゥワジ[sidh makardhwaj]（金、水銀、硫黄の混合物）を4週間投与すると、関節リウマチ患者の症状が若干改善することが示されています。 関節リウマチに対するアシュワガンダ単独の影響は不明です。
- セックスへの関心(性機能低下): 初期の研究では、性機能不全の成人女性がカウンセリングに加えてアシュワガンダ抽出物を毎日8週間服用した場合に、カウンセリングのみを受けた被験者よりもセックスや性的満足に対する関心が高まることが示唆されています。
- 免疫系機能:
- 線維筋痛症:
- 嘔気:
- 肝疾患:
- 老化: アンチエイジングサプリ
- 浮腫: むくみサプリ:抗炎症サプリ:
- 腫瘍:
- 結核:
- 潰瘍:
効果まとめ
効果まとめ表
効果まとめ表は動物や試験管内の実験ではなく、経口服用による人体での反応を科学的に研究したデータを基にどのような効果がどの程度あるのかをまとめたものです。
| レベル | 研究の質と量 ? 信頼性の高い研究データの量. 信頼性の高いデータが多ければ多いほど研究結果の信頼性が高くなります. |
|---|---|
| 二重盲検臨床試験が繰り返し行われ確実性の高い研究が実施されています。 | |
| 2つ以上のプラセボ効果を排除した二重盲検試験を含む複数の研究が実施されています。 | |
| 二重盲検試験が1件または複数コホート試験が実施されています。 | |
| 上記に満たない研究内容または観察研究のみが報告されています。 |
| 研究の質と量 ? 信頼性の高い研究データの量. 信頼性の高いデータが多ければ多いほど研究結果の信頼性が高くなります. | 研究対象 | 効果の大きさ ? それぞれの研究対象に対する効果の方向性と大きさ. 対象項目を増加させるもの、低下させるもの、作用しないものを示しています. | 研究の整合性 ? 科学的な研究でも常に結果が一致するとは限りません. この評価が高いほど対象項目に関する科学的な研究結果が一致しており、整合性が取れています. | 摘要 |
|---|---|---|---|---|
| 不安 | 非常に高い 3件の研究結果を見る | 予備的エビデンスは、慢性的なストレスを受ける状況において強力な抗不安作用を示しています。ストレスに関連しない標準的な不安に対する効力はそれほど高くないようです。他の抗不安薬と比較して、社会的不安に対して、アシュワガンダは同程度かそれ以上の効果を持つ可能性が示唆されています。 | ||
| C-反応性タンパク質 | – 研究結果を見る | 60日間のアシュワガンダの服用によって、C反応性タンパク質が31.6％という顕著な割合で低下しました。 | ||
| コルチゾール | 非常に高い 3件の研究結果を見る | 健康な一方ストレスを感じている成人のコルチゾールが14.5-27.9％と顕著に低下しています。この割合は他の多くのサプリメントと比較しても顕著です。 | ||
| 筋力 | 非常に高い 3件の研究結果を見る | 日常的にトレーニングをしているかどうかに関わらず、顕著な筋力の向上が示されています。 | ||
| ストレス | – 研究結果を見る | アシュワガンダは、ストレスや合併症（疲労、認知障害）、コルチゾールなどのバイオマーカーの症状を顕著に軽減しています。 | ||
| 総コレステロール | 非常に高い 3件の研究結果を見る | アシュワガンダの根の水抽出物を摂取すると、総コレステロールが約10％減少します。しかし、コレステロール値が高いかどうかにかかわらず、すべての人に作用することが示唆されており注目に値します。 | ||
| エアロビック | – 研究結果を見る | アスリートが服用してトレッドミルテストを行ったところ、疲労するまでの時間が長くなるようです。持久力は軽度ですが有意に改善するようです。 | ||
| 短距離走能力 | – 研究結果を見る | アシュワガンダの水抽出物500mgを補給すると、スプリント能力の改善が見られました。 | ||
| 血糖値 | 非常に高い 4件の研究結果を見る | アシュワガンダの服用で血糖値の軽度（4.7％）の低下が見られました。 | ||
| 血圧 | 中程度 2件の研究結果を見る | 脈拍数の低下とともに、血圧の軽度の低下（収縮期1.6％および拡張期5.6％）が見られるようです。 | ||
| うつ病 | 非常に高い 2件の研究結果を見る | アシュワガンダの服用による抗うつ作用が見られますが、抗不安効果はほど顕著ではありません。同様のメカニズムで作用している可能性があります。 | ||
| 疲労 | 非常に高い 2件の研究結果を見る | アシュワガンダの長期的な服用は適応促進作用に加えて疲労感も軽減することが示されています。 | ||
| 卵胞刺激ホルモン | 非常に高い 2件の研究結果を見る | それほど顕著ではありませんが、卵胞刺激ホルモンの有意な減少が示されています。 | ||
| HDL-C | 中程度 3件の研究結果を見る | アシュワガンダの60日以上の補給でHDL-Cの顕著な増加（17.3％）が報告されていますが、相反するエビデンスもあります。 | ||
| 心拍数 | – 研究結果を見る | 健康ながら不安を抱える人の心拍数の軽度の低下が見られました。 | ||
| ヘモグロビン | – 研究結果を見る | 健康な人がアシュワガンダを毎日60日間服用した場合、ヘモグロビンの軽度に(6.3％)の増加が見られました。 | ||
| LDL-C | 非常に高い 3件の研究結果を見る | アシュワガンダを補給した後、LDL-Cの軽度の減少が見られました。 | ||
| 黄体形成ホルモン | 非常に高い 2件の研究結果を見る | アシュワガンダの補給により、黄体形成ホルモンの増加が見られました。 | ||
| モチベーション | – 研究結果を見る | 不安が軽減された研究では、モチベーションの増加も見られました。これが補給自体の作用なのか、不安が軽減されたことによるものなのかは分かっていません。 | ||
| 精液の運動能力 | 非常に高い 2件の研究結果を見る | アシュワガンダは精神的な要素に加えて、精液の運動性も高めることができます。これらの組み合わせで妊娠率が改善すると考えられています。 | ||
| 血清DHEA | – 研究結果を見る | 60日間のアシュワガンダの補給に伴い血清DHEA硫酸塩（13.2％）にわずかな増加が見られました。 | ||
| 社会的機能 | 非常に高い 2件の研究結果を見る | 不安を抱える人がアシュワガンダを服用することで、社会的機能不全が軽減されることが示されています。また、動物実験ではアシュワガンダの補給自体が社会性の改善に効果があることを示唆しています。 | ||
| 精液の質 | 非常に高い 2件の研究結果を見る | 精液の質を改善させるようですが、効力を評価するためには参照薬物との比較した研究が必要です。 | ||
| 主観的福利 | 非常に高い 2件の研究結果を見る | 不安症状の軽減、うつ状態の改善によって主観的福利が改善するようです。 | ||
| テストステロン | 非常に高い 4件の研究結果を見る | 不妊症男性（テストステロン低下症）や筋肉トレーニングをしている男性においてテストステロンが増加することが示されていますが、それ以外の男性にもテストステロンを増加させることを示すエビデンスは現在のところありません。 | ||
| トリグリセリド | 非常に高い 4件の研究結果を見る | 現時点で最良のエビデンスは、アシュワガンダの補給によるトリグリセリドの軽度の減少を示していますが、正常なトリグリセリドレベルの人には効果がなく、代謝に以上のある人に効果があるようです。 | ||
| VO2 Max | 非常に高い 2件の研究結果を見る | トレーニングを受けてない人でも、8週間の補給でVO2maxが軽度に増加することが示されています。 | ||
| 重量 | 非常に高い 2件の研究結果を見る | 不安を抱える過体重の人を対象にした研究では8週間で1～2kgの有意な体重の減少が見られました。不安を抱える正常な体重の人にも効果があるかは分かっていません。 | ||
| 勃起 | – | – 研究結果を見る | 精神的な要因による勃起障害を持つ男性がアシュワガンダ2000mgを毎日3回補給しても、プラセボと比較して有意な効果を発揮できませんでした。 | |
| 脂肪酸化 | – | – 研究結果を見る | VO2Maxや持久力の改善が見られましたが、脂肪酸化のベンチマークとなる呼吸交換比に有意な影響はありませんでした。 | |
| 利尿 | – 研究結果を見る | 軽度の利尿作用が見られました。 | ||
| 脂肪質量 | 中程度 2件の研究結果を見る | 健康な人が30日間補給した場合に脂肪量が減少する傾向が見られましたが、統計的有意には達しませんでした。普段トレーニングをしない人が、筋力トレーニングと組み合わせて服用すると、筋力トレーニング単独よりも脂肪を有意に減少させることが示唆されています。 | ||
| 免疫 | – 研究結果を見る | アシュワガンダの服用後マイナーT細胞の活性化が見られましたが、再現性の検証が必要です。 | ||
| 不眠症 | – 研究結果を見る | 化学療法を受けている女性がアシュワガンダを補給すると、自己申告による不眠症の改善が見られました。 | ||
| 筋肉損傷 | – 研究結果を見る | クレアチンキナーゼレベルの測定をベンチマークとした運動誘発性の筋肉の損傷/回復が見られました。 | ||
| ナチュラルキラー細胞の活性 | – 研究結果を見る | アシュワガンダの補給療法による、ナチュラルキラー細胞の活性の軽度の上昇が見られました。 | ||
| 痛み | – 研究結果を見る | 対照と比較して、化学療法中にアシュワガンダの根を補給によって痛みの軽減が見られました。 | ||
| 精子数 | – 研究結果を見る | 1日5gのアシュワガンダを摂取することで、不妊症(精子は正常)の男性の精子数が増加することが示されています。ストレスを感じていると自己申告した男性ほど強い効力が認められました。 | ||
| リーンマス | – | – 研究結果を見る | 運動をしない人が30日間アシュワガンダを服用すると、リーンマスをわずかに増加させる傾向が見られましたが、統計的有意には達しませんでした。 | |
| 肝臓酵素 | – | – 研究結果を見る | 健康な人がアシュワガンダを補給しても肝酵素に有意な影響は見られませんでした。 | |
| 自覚的運動強度 | – | – 研究結果を見る | 筋力の改善が見られましたが、運動しない人の自覚的運動強度に有意な影響を見られませんでした。 | |
| 赤血球数 | – | – 研究結果を見る | 健康な人が30日間アシュワガンダの根の水抽出物を補給しても赤血球数に有意な影響は見られませんでした。 | |
| 血清血小板 | – | – 研究結果を見る | 健康な人が30日間アシュワガンダの根のエキスを補給した場合の総血小板数に有意な変化は見られませんでした。 | |
| 白血球数 | – | – 研究結果を見る | 健康な人の毒物検査では、補給による白血球数への有意な変化は見られませんでした。 |
副作用
副作用と安全性
アシュワガンダの短期間の傾向服用は安全とされています。アシュワガンダの長期的な服用の安全性は分かっていません。 高用量でアシュワガンダを服用すると、胃の不調、下痢、嘔吐を引き起こす可能性があります。
アシュワガンダを皮膚に直接塗布することが安全かどうかは分かっていません。
注意と警告
妊娠と授乳: 妊娠している場合はアシュワガンダを使用しないでください。 それは、妊娠中には、安全でない可能性が高いと評価されています。 アシュワガンダが流産を引き起こす可能性を示すエビデンスが複数あります。授乳中の安全性は十分には分かっていません。 安全のため使用を控えましょう。
糖尿病: アシュワガンダは血糖値を低下させる可能性があります。糖尿病に使用される薬を妨げたり、血糖値が低下しすぎる可能性があるため、注意が必要です。
高血圧・低血圧: アシュワガンダは血圧を下げたり、高血圧の治療に使用される薬を妨げる可能性があるため、注意が必要です。
胃潰瘍: アシュワガンダが消化管を刺激する可能性があります。 胃潰瘍がある場合は、アシュワガンダを使用しないでください。
多発性硬化症（MS）、狼瘡（全身性エリテマトーデス、SLE）、関節リウマチ（RA）などの「自己免疫疾患」: アシュワガンダは、免疫系を活性化させ、自己免疫疾患の症状を増大させる可能性があります。 これらの症状をお持ちの場合は、アシュワガンダの使用を避けることをお勧めします。
手術: アシュワガンダは中枢神経系の働きを弱める可能性があります。手術中や手術後の麻酔や他の薬がこの作用を増大させる可能性があるため、予定された手術の少なくとも2週間前にはアシュワガンダの服用を中止してください。
甲状腺疾患: アシュワガンダは甲状腺ホルモン濃度を上昇させる可能性があります。 甲状腺疾患がある場合や甲状腺ホルモン薬を服用する場合は、アシュワガンダの使用について医師と相談して下さい。
注意事項
相互作用
中程度の相互作用
下記の組み合わせに注意してください。
- 免疫抑制剤アシュワガンダは免疫系を増強する可能性があります。 免疫系を低下させる薬の中には、アザチオプリン、バシリキシマブ、シクロスポリン、ミノフェノレート、タクロリムス、シロリムス、プレドニゾン、コルチコステロイド、などがあります。
- 鎮静剤（ベンゾジアゼピン）アシュワガンダは眠気を引き起こす可能性があります。 鎮静薬と一緒に服用すると、眠気がひどくなることがあります。これらの鎮静剤には、クロナゼパム、ジアゼパム、ロラゼパムなどがあります。
- 鎮静剤（CNS抑制剤）アシュワガンダは眠気を引き起こす可能性があります。 鎮静薬と一緒に服用すると、眠気がひどくなることがあります。これらの鎮静剤には、クロナゼパム、ロラゼパム、フェノバルビタール、ゾルピデムなどがあります。
軽度の相互作用
下記の組み合わせに気をつけてください。
- 甲状腺ホルモン体は自然に甲状腺ホルモンを分泌します。アシュワガンダは、体内の甲状腺ホルモンの分泌を増加させる可能性があり、甲状腺ホルモンの作用や副作用が増大する可能性があります。
その他の名称
- ウィリアム・ソムニフェラ(Withania Somnifera)、インド人参、スメルオブホース、ウィンター・チェリー、ドゥナル(Dunal)、ソラナセア(Solanaceae)
混同しやすいもの
- ウィタニア・コアギュランス(Withania coagulans )、ヨウシュホオズキ(Physalis alkekengi)
注意点
- 現時点ではアシュワガンダの根の抽出物は事実上無毒とされていますが、その中から単離された抗癌分子のWithaferin Aを高用量で服用すると毒性を持つことが示されています。この用量は、治療用量の約4倍で、根抽出物の摂取でこの用量に達することはありません。
服用方法
推奨用量、有効量、その他の詳細
300-500mgの根の抽出物を食事と一緒（一度に摂取する場合は朝食時）に服用することが一般的です。それ以上の用量がさらに効果があるかを判断するには、さらなる研究が必要です。 低用量（50〜100mg）での服用は、ストレスによる免疫低下の抑制や他の抗不安薬の効果を増強することが示されています。