Androgel®は多くの生体活動に必要なテストステロンを含有しており、体内で自然に分泌されるテストステロンを補充するために処方されます。
Androgel は自然に分泌されるてテストステロンの不足によって起きる症状の治療に利用されます。
Androgel は運動能力を高める効果はありませんので、そのような目的の使用は控えましょう。
製薬会社
Besins Healthcare
1885年にパリで創業し、長くベルギーのブリュッセルを拠点として、活動してきた製薬会社で、近年本社をタイのバンコクに移して営業している会社です。 産婦人科の医薬品や経皮吸収型の製品に強みがあり、93カ国以上の国で製品が販売されています。 フランスのモンルージュとタイのバンコクに工場を持ち、フランスとアメリカに研究拠点を持っています。 アメリカではUnimed Pharmaceuticals(現在はAbbott Laboratoriesから分社したAbbvie)から製造委託を受け、AndroGel®としてFDAの認可を受けて販売しており、それ以外の国ではAndrogel®として製造販売を行っています。
重要情報
妊娠中の方や妊娠する可能性のある方は、この薬を使用しないでください。
前立腺癌、男性乳癌、心臓、肝臓や腎臓に重大な疾患をお持ちの場合は、テストステロンのご使用をお控え下さい。
テストステロンの誤まった使用は、危険かつ不可逆的な影響を引き起こす可能性があります。
確認事項
テストステロンジェルにアレルギーのある方及び下記の方は使用を控えましょう。
- 立腺癌
- 男性乳癌
また、下記の症状のある方は安全のために医師に相談しましょう。
- 癌や腫瘍
- 前立腺肥大症
- 排尿異常
- 睡眠時無呼吸症候群
- 心臓病、心臓発作や脳卒中
- 血栓
- 糖尿病
- 肝臓病
- 腎臓病
年配の男性は、前立腺肥大や癌のリスクが上昇します。 特に65以上の方は、テストステロンの使用について医師に相談しましょう。
女性はAndrogelの使用を控えましょう。 テストステロンは、胎児に先天性欠損症を引き起こす可能性があります。 妊娠中の女性はテストステロンのジェルやジェルを塗布した部位との接触を避けましょう。 接触してしまった場合は、すみやかに石鹸と水で接触部を洗浄しましょう。 18歳未満の使用は控えましょう。
効果副作用.comの評価
Androgel の使用方法
定められた容量用法を守って使用しましょう。
病院ではテストステロン値に応じて、通常10-50mgが処方されます。
誤って使用すると、 乳房の肥大、 睾丸の萎縮、 不妊、 高血圧、 心臓発作、 脳卒中、 肝臓病、 骨の成長不全、 依存症、 情緒不安定、 睡眠障害、 などの危険かつ不可逆的の症状を引き起こす可能性があります。
何か質問がある場合は医師または薬剤師に確認しましょう。
入浴やシャワーの後、肌が乾いたあと、半袖のTシャツで隠れる上腕や肩、腹部に塗布します。ジェルを塗布したあとはすぐに石鹸と水で手を洗いましょう。塗布後5分以内に乾燥しますので、その後衣類を着用しましょう。塗布した部分が露出しないようにしましょう。塗布後2時間はシャワー、入浴などを行わないようにしましょう。塗布部分が他の人に触れた場合は触れた部分をすぐに水と石鹸で洗浄しましょう。
陰茎や陰嚢には塗布しないでください。
使用中、血液検査が必要な場合もありますので、医師に相談しましょう。
効果を最大限発揮するためには、毎日使用することが必要ですので、用法用量を守りながら使用しましょう。
湿気や高温を避け、室温で保管しましょう。
Androgelの副作用
じんましん、呼吸困難、顔・唇・舌・のどの腫れなどのような、アレルギー反応の兆候があれば直ちに医師に相談して下さい。
以下の症状があれば、ただちに医者に相談して下さい。
- 吐き気や嘔吐
- 皮膚の色の変化
- 陰茎の勃起の増大や継続
- 勃起不全、 射精障害、 精液量の減少、 睾丸の縮小
- 排尿の障害や痛み
- 息切れ
- 胸の痛みや圧迫感、 あごや肩の痛み
- 足首や足の腫れやむくみ、 急激な体重の増加
- 胸の痛み、 突然の咳、 喘鳴、 速い呼吸、 咳血などの肺の血栓の兆候
- 痛み、 ほてり、 赤み、 腫脹などの足の血栓の兆候
- 胃の痛み、 便秘、 喉の渇き、 頻尿、 筋肉痛や脱力感、 関節痛、 精神的な不安、 疲れのような血液中のカルシウムの増加の症状
- 胃の痛み、 かゆみ、 食欲不振、 暗色尿、 灰色の便、 黄疸(皮膚や目の黄変のような肝障害の症状)
一般的な副作用は、次のようなものです。
- 乳房の肥大
- 頭痛、不安
- 顔や体の毛の成長や男性型脱毛症
- セックスへの意欲の増減
- しびれや感覚の麻痺、痛みや腫れ
上記はすべての副作用を網羅しているわけではありませんので、副作用について医学的なアドバイスは医師に相談してください。
Androgelは他の処方薬、市販薬、ビタミン剤、ハーブなどと相互作用を起こす可能性があります。
例えば、下記の医薬品は相互作用を起こすことが知られています。
- インスリン
- 抗凝血剤(ワルファリンを含むもの)
- メチルプレドニゾロン、プレドニゾンなどを含むステロイドなど
以上が全てではありませんので、医師及び薬剤師に医薬品の使用履歴を伝えて相談しましょう。