7-Keto DHEAは、非ホルモン性のDHEAの代謝産物であり、代謝を増加させる可能性があるため、脂肪燃焼作用が示唆されています。人間の研究は少ないですが、脂肪の少ない食事中と共に脂肪や体重の減少が見られますが、サンプル数や誤差などデータに疑問が残っています。
コンテンツ
概要
重要な効果・情報
7-keto-DHEAは体内で生成するデヒドロエピアンドロステロン(DHEA) の3つの酸素化代謝産物の1つです。 DHEAは、腎臓近くで産生される「親ホルモン」です。 DHEAとは異なり、7-ケト-DHEAはアンドロゲンやエストロゲンなどのステロイドホルモンに変換されません。7-keto-DHEAを摂取したり、皮膚に塗布しても、血中のステロイドホルモンのレベルは上昇しません。
主に、除脂肪体重を減らす減量のために新陳代謝と熱生産を向上させるために7-keto-DHEAが摂取されていますが、筋肉の増強、甲状腺の活性の向上、免疫系の増強、記憶の増強、アンチエイジングなどためにも使用されています。
7-keto-DHEA補給は、 ステロイド代謝と相互作用すると考えられていますが、詳しくは分かっていません。 体内のストレスホルモンであるコルチゾールを減らす作用を持つと考えられていますが、経口補給後に体内でこれらの作用があることを裏付けるエビデンスは不十分です。
7-keto-DHEA補給を用いた研究では、カロリー制限期間の後に代謝率が上昇するに傾向がありますが、データ数が少なかったり、議論の余地があるデータを除外すると上昇幅が低くなることから、さらなる研究のデータが必要です。7-keto-DHEAは効果のある可能性の高い非ホルモン性の脂肪燃焼剤であると考えられていますが、結論を出すためにはさらなる科学的なエビデンスが必要です。
適応・効果
適応情報
有効性の信頼度(中)
- 減量(除脂肪体重の減量): 7-keto-DHEAは肥満女性の体重および脂肪を大幅に減らす助けとなる可能性が示唆されています。
- 甲状腺の活性化 : 低カロリー食を含むダイエットプラグラムと7-keto-DHEAの補給を行った場合に甲状腺ホルモンの活性化が示唆されています。
エビデンス不足
効果まとめ
効果まとめ表
効果まとめ表は動物や試験管内の実験ではなく、経口服用による人体での反応を科学的に研究したデータを基にどのような効果がどの程度あるのかをまとめたものです。
レベル | 研究の質と量
? 信頼性の高い研究データの量. 信頼性の高いデータが多ければ多いほど研究結果の信頼性が高くなります. |
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二重盲検臨床試験が繰り返し行われ確実性の高い研究が実施されています。 | |
2つ以上のプラセボ効果を排除した二重盲検試験を含む複数の研究が実施されています。 | |
二重盲検試験が1件または複数コホート試験が実施されています。 | |
上記に満たない研究内容または観察研究のみが報告されています。 |
研究の質と量
? 信頼性の高い研究データの量. 信頼性の高いデータが多ければ多いほど研究結果の信頼性が高くなります. |
研究対象 | 効果の大きさ
? それぞれの研究対象に対する効果の方向性と大きさ. 対象項目を増加させるもの、低下させるもの、作用しないものを示しています. |
研究の整合性
? 科学的な研究でも常に結果が一致するとは限りません. この評価が高いほど対象項目に関する科学的な研究結果が一致しており、整合性が取れています. |
摘要 |
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代謝率 | 中程度 | – 研究結果を見る |
7日間の低カロリー食と7-ketoの補給による二重盲検法の研究で顕著な減量が見られました。信頼性と実際の効果の大きさを確認するためにはさらなるエビデンスが必要です。
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脂肪質量 | 小さい | – 研究結果を見る |
低カロリーの減量プログラムと併用した場合に、7-ketoの方がプラセボよりも脂肪が減少しました。
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血清T3 | 小さい | – 研究結果を見る |
低カロリーの減量プログラムと併用した場合に、7-ketoの負がプラセボよりも血中のT3ホルモンレベル(活性甲状腺ホルモン)が増加しました。
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体重 | 小さい | – 研究結果を見る |
7-ketoを服用した、肥満の被験者では2.88kg(1.8%体脂肪)の体重減少が見られ、プラセボの0.97kg体重減0.28%体脂肪減と比べても有意に減少しました。減少幅は大きいようですが、肥満の被験者であることと運動も組み合わせていることからそれほど顕著ではないとされています。
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血糖値 | – | – 研究結果を見る |
血糖値に有意な変化は見られませんでした。
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血圧 | – | – 研究結果を見る |
血圧に有意な変化は見られませんでした。
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エストロゲン | – | – 研究結果を見る |
エストロゲンに有意な変化は見られませんでした。
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疲労 | – | – 研究結果を見る |
エネルギーや疲労感に有意な変化は見られませんでした。
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副甲状腺ホルモン | – | – 研究結果を見る |
副甲状腺ホルモンに有意な変化は見られませんでした。
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血清T4 | – | – 研究結果を見る |
T4に有意な変化は見られませんでした。
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テストステロン | – | – 研究結果を見る |
テストステロンに有意な変化は見られませんでした。
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副作用
7-keto-DHEAの安全性に関する信頼できる科学的なデータは十分ではありません。
特別な注意と警告:
妊娠中および授乳中:妊娠や授乳中の7-keto-DHEAの使用の安全性に関する研究は十分ではありません。 安全のため、使用をお控えください。
注意事項
その他の名称
- 7-ケトデヒドロエピアンドロステロン、7-オキソデヒドロエピアンドロステロン、7-ケトDHEA、7-オキソDHEA、7-オキソ、7-ケト
混同しやすいもの
- デヒドロエピアンドロステロン (親分子)
注意点
- 大部分は、7-ケト補充はエストロゲン性でもアンドロゲン性でもない
服用方法
推奨用量、有効量、その他の詳細
基本的な7ケトの補給用量は、2回に分けて一回あたり100-200mgで、1日あたり200~400mgです。限られたエビデンスしかありませんが、50~100mgの低用量から有効であることが示唆されています。最適な用量やタイミングはまだ分かっておらず、上記投薬量は少数の研究で有効性が報告されたものに基づいています。