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バルプロ酸 (Valproic-acid) の効果・副作用・体験談

主な薬効は、1. 薬理作用 (1) 抗けいれん作用 (2) 発作性放電に対する作用 (3) 筋肉微細振動に対する作用 (4) 抗躁作用 です。

コンテンツ

商品名

一般的名称 商品名 製造元 薬価 添付文書
バルプロ酸ナトリウム細粒 デパケン細粒20%/デパケン細粒40% 協和発酵キリン株式会社 25円 (40%1g)
バルプロ酸ナトリウム細粒 バルプロ酸ナトリウム細粒20%「EMEC」/バルプロ酸ナトリウム細粒40%「EMEC」 小林化工株式会社 18円 (40%1g)
バルプロ酸ナトリウム徐放性顆粒剤 セレニカR顆粒40% 興和株式会社 40円 (40%1g)
バルプロ酸ナトリウム徐放性顆粒剤 セレニカR顆粒40% 興和株式会社 40円 (40%1g)
バルプロ酸ナトリウム徐放性顆粒剤 バルプロ酸Na徐放顆粒40%「フジナガ」 藤永製薬株式会社 27円 (40%1g)
バルプロ酸ナトリウム徐放製剤 バルプロ酸ナトリウム徐放U顆粒40%「アメル」 共和薬品工業株式会社 27円 (40%1g)
デパケン錠100mg/デパケン錠200mg 協和発酵キリン株式会社 15円 (200mg1錠)
バルプロ酸Na錠100mg「フジナガ」/バルプロ酸Na錠200mg「フジナガ」/バルプロ酸Naシロップ5%「フジナガ」 藤永製薬株式会社 7円 (5%1mL)
バルプロ酸ナトリウム錠100mg「アメル」/バルプロ酸ナトリウム錠200mg「アメル」 共和薬品工業株式会社 6円 (200mg1錠)
バルプロ酸ナトリウム錠 バルプロ酸Na錠100mg「TCK」/バルプロ酸Na錠200mg「TCK」 辰巳化学株式会社 6円 (200mg1錠)
バルプロ酸ナトリウム錠、バルプロ酸ナトリウムシロップ バレリン錠100mg/バレリン錠200mg/バレリンシロップ5% 大日本住友製薬株式会社 7円 (5%1mL)
バルプロ酸ナトリウム錠 バルプロ酸Na錠200mg「TCK」 日本ジェネリック株式会社 6円 (200mg1錠)
バルプロ酸ナトリウム徐放錠 デパケンR錠100mg/デパケンR錠200mg 協和発酵キリン株式会社 18円 (200mg1錠)
バルプロ酸ナトリウム徐放錠 バルプロ酸Na徐放B錠100mg「トーワ」/バルプロ酸Na徐放B錠200mg「トーワ」 東和薬品株式会社 12円 (200mg1錠)
バルプロ酸ナトリウム バルプロ酸ナトリウムSR錠100mg「アメル」/バルプロ酸ナトリウムSR錠200mg「アメル」 共和薬品工業株式会社 12円 (200mg1錠)
バルプロ酸ナトリウム徐放性錠剤 セレニカR錠200mg/セレニカR錠400mg 興和株式会社 40円 (400mg1錠)
バルプロ酸ナトリウム徐放性錠剤 セレニカR錠200mg/セレニカR錠400mg 興和株式会社 40円 (400mg1錠)
デパケンシロップ5% 協和発酵キリン株式会社 8円 (5%1mL)
バルプロ酸ナトリウムシロップ5%「日医工」 日医工株式会社 7円 (5%1mL)

禁忌

禁忌

(次の患者には投与しないこと)

1.
重篤な肝障害のある患者〔肝障害が強くあらわれ致死的になるおそれがある。〕
2.
本剤投与中はカルバペネム系抗生物質(パニペネム・ベタミプロン、メロペネム水和物、イミペネム水和物・シラスタチンナトリウム、ビアペネム、ドリペネム水和物、テビペネム ピボキシル)を併用しないこと。(「相互作用」の項参照)
3.
尿素サイクル異常症の患者〔重篤な高アンモニア血症があらわれることがある。〕
原則禁忌

(次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること)

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
併用禁忌

(併用しないこと)

薬剤名等
カルバペネム系抗生物質

パニペネム・ベタミプロン(カルベニン)

メロペネム水和物(メロペン)

イミペネム水和物・シラスタチンナトリウム(チエナム)

ビアペネム(オメガシン)

ドリペネム水和物(フィニバックス)

テビペネム ピボキシル(オラペネム)
臨床症状・措置方法
てんかんの発作が再発することがある。
機序・危険因子
バルプロ酸の血中濃度が低下する。

効果・効能

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム細粒;

効能又は効果/用法及び用量
効能又は効果
1.
各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療
2.
躁病および躁うつ病の躁状態の治療
3.
片頭痛発作の発症抑制

関連する疾病:

焦点性てんかん, てんかん小発作, 精神運動発作, 発動性障害, 性格障害, 精神障害, てんかん, 躁うつ病, うつ状態, 易怒性, 不機嫌, 躁状態, うつ病, 片頭痛, 頭痛

効能又は効果に関連する使用上の注意
[片頭痛発作の発症抑制]
本剤は、片頭痛発作の急性期治療のみでは日常生活に支障をきたしている患者にのみ投与すること。

関連する疾病:

発作性頭痛, 片頭痛, 片こと, 頭痛

効能又は効果毎の用法及び用量
1.
各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療
2.
躁病および躁うつ病の躁状態の治療
通常1日量バルプロ酸ナトリウムとして400〜1,200mgを1日2〜3回に分けて経口投与する。
ただし、年齢・症状に応じ適宜増減する。
3.
片頭痛発作の発症抑制
通常1日量バルプロ酸ナトリウムとして400〜800mgを1日2〜3回に分けて経口投与する。
なお、年齢・症状に応じ適宜増減するが、1日量として1,000mgを超えないこと。

関連する疾病:

焦点性てんかん, てんかん小発作, 精神運動発作, 発動性障害, 性格障害, 精神障害, てんかん, 躁うつ病, うつ状態, 易怒性, 不機嫌, 躁状態, うつ病, 片こと, 片頭痛, 頭痛

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム細粒;

効能又は効果
1.
各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療
2.
躁病および躁うつ病の躁状態の治療
3.
片頭痛発作の発症抑制

関連する疾病:

焦点性てんかん, てんかん小発作, 精神運動発作, 発動性障害, 性格障害, 精神障害, てんかん, 躁うつ病, うつ状態, 易怒性, 不機嫌, 躁状態, うつ病, 片頭痛, 頭痛

効能又は効果に関連する使用上の注意
片頭痛発作の発症抑制
本剤は、片頭痛発作の急性期治療のみでは日常生活に支障をきたしている患者にのみ投与すること。

関連する疾病:

片こと, 片頭痛, 頭痛

用法及び用量
1.
各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療
2.
躁病および躁うつ病の躁状態の治療
通常1日量バルプロ酸ナトリウムとして400〜1,200mgを1日2〜3回に分けて経口投与する。

ただし、年齢・症状に応じ適宜増減する。

3.
片頭痛発作の発症抑制
通常1日量バルプロ酸ナトリウムとして400〜800mgを1日2〜3回に分けて経口投与する。

なお、年齢・症状に応じ適宜増減するが、1日量として1,000mgを超えないこと。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放性顆粒剤;

効能又は効果/用法及び用量

1. 各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療。 関連する疾病:

焦点性てんかん, てんかん小発作, 精神運動発作, 発動性障害, 性格障害, 精神障害, てんかん, 易怒性, 不機嫌

効能又は効果毎の用法及び用量
通常、バルプロ酸ナトリウムとして400〜1200mgを1日1回経口投与する。ただし、年齢、症状に応じ適宜増減する。

2. 躁病および躁うつ病の躁状態の治療。 関連する疾病:

躁うつ病, うつ状態, 躁状態, うつ病

効能又は効果毎の用法及び用量
通常、バルプロ酸ナトリウムとして400〜1200mgを1日1回経口投与する。ただし、年齢、症状に応じ適宜増減する。

3. 片頭痛発作の発症抑制。 関連する疾病:

片頭痛, 頭痛

効能又は効果毎の用法及び用量
通常、バルプロ酸ナトリウムとして400〜800mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状に応じ適宜増減するが、1日量として1000mgを超えないこと。
効能又は効果に関連する使用上の注意
片頭痛発作の発症抑制
本剤は、片頭痛発作の急性期治療のみでは日常生活に支障をきたしている患者にのみ投与すること。

関連する疾病:

片こと, 片頭痛, 頭痛

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放性顆粒剤;

効能又は効果/用法及び用量

1. 各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療。 関連する疾病:

焦点性てんかん, てんかん小発作, 精神運動発作, 発動性障害, 性格障害, 精神障害, てんかん, 易怒性, 不機嫌

効能又は効果毎の用法及び用量
通常、バルプロ酸ナトリウムとして400〜1200mgを1日1回経口投与する。ただし、年齢、症状に応じ適宜増減する。

2. 躁病および躁うつ病の躁状態の治療。 関連する疾病:

躁うつ病, うつ状態, 躁状態, うつ病

効能又は効果毎の用法及び用量
通常、バルプロ酸ナトリウムとして400〜1200mgを1日1回経口投与する。ただし、年齢、症状に応じ適宜増減する。

3. 片頭痛発作の発症抑制。 関連する疾病:

片頭痛, 頭痛

効能又は効果毎の用法及び用量
通常、バルプロ酸ナトリウムとして400〜800mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状に応じ適宜増減するが、1日量として1000mgを超えないこと。
効能又は効果に関連する使用上の注意
片頭痛発作の発症抑制
本剤は、片頭痛発作の急性期治療のみでは日常生活に支障をきたしている患者にのみ投与すること。

関連する疾病:

片こと, 片頭痛, 頭痛

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放性顆粒剤;

効能又は効果
効能又は効果/用法及び用量
各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療。
躁病および躁うつ病の躁状態の治療。
片頭痛発作の発症抑制。

関連する疾病:

てんかん性精神病, 焦点性てんかん, てんかん小発作, 精神運動発作, 点頭てんかん, 発動性障害, 躁病発作, 躁うつ病, うつ状態, 性格障害, 精神障害, てんかん, 精神病, 躁状態, うつ病, 精神痛, 片頭痛, 易怒性, 不機嫌, 頭痛

効能又は効果に関連する使用上の注意
[片頭痛発作の発症抑制]
本剤は、片頭痛発作の急性期治療のみでは日常生活に支障をきたしている患者にのみ投与すること。

関連する疾病:

片こと, 片頭痛, 頭痛

用法及び用量

各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療、躁病および躁うつ病の躁状態の治療
通常、バルプロ酸ナトリウムとして400〜1200mgを1日1回経口投与する。ただし、年齢、症状に応じ適宜増減する。

片頭痛発作の発症抑制
通常、バルプロ酸ナトリウムとして400〜800mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状に応じ適宜増減するが、1日量として1000mgを超えないこと。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放製剤;

効能又は効果
各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療。
躁病および躁うつ病の躁状態の治療。
片頭痛発作の発症抑制。

関連する疾病:

焦点性てんかん, てんかん小発作, 精神運動発作, 発動性障害, 性格障害, 精神障害, てんかん, 躁うつ病, うつ状態, 易怒性, 不機嫌, 躁状態, うつ病, 片頭痛, 頭痛

効能又は効果に関連する使用上の注意
○片頭痛発作の発症抑制
本剤は、片頭痛発作の急性期治療のみでは日常生活に支障をきたしている患者にのみ投与すること。

関連する疾病:

発作性頭痛, 片頭痛, 片こと, 頭痛

用法及び用量
○各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療、躁病および躁うつ病の躁状態の治療
通常、バルプロ酸ナトリウムとして400〜1200mgを1日1回経口投与する。ただし、年齢、症状に応じ適宜増減する。
○片頭痛発作の発症抑制
通常、バルプロ酸ナトリウムとして400〜800mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状に応じ適宜増減するが、1日量として1000mgを超えないこと。

一般的名称: ;

効能又は効果/用法及び用量
効能又は効果
1.
各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療
2.
躁病および躁うつ病の躁状態の治療
3.
片頭痛発作の発症抑制

関連する疾病:

焦点性てんかん, てんかん小発作, 精神運動発作, 発動性障害, 性格障害, 精神障害, てんかん, 躁うつ病, うつ状態, 易怒性, 不機嫌, 躁状態, うつ病, 片頭痛, 頭痛

効能又は効果に関連する使用上の注意
[片頭痛発作の発症抑制]
本剤は、片頭痛発作の急性期治療のみでは日常生活に支障をきたしている患者にのみ投与すること。

関連する疾病:

発作性頭痛, 片頭痛, 片こと, 頭痛

効能又は効果毎の用法及び用量
1.
各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療
2.
躁病および躁うつ病の躁状態の治療
通常1日量バルプロ酸ナトリウムとして400〜1,200mgを1日2〜3回に分けて経口投与する。
ただし、年齢・症状に応じ適宜増減する。
3.
片頭痛発作の発症抑制
通常1日量バルプロ酸ナトリウムとして400〜800mgを1日2〜3回に分けて経口投与する。
なお、年齢・症状に応じ適宜増減するが、1日量として1,000mgを超えないこと。

関連する疾病:

焦点性てんかん, てんかん小発作, 精神運動発作, 発動性障害, 性格障害, 精神障害, てんかん, 躁うつ病, うつ状態, 易怒性, 不機嫌, 躁状態, うつ病, 片こと, 片頭痛, 頭痛

一般的名称: ;

効能又は効果
効能又は効果/用法及び用量
1.
各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療
2.
躁病および躁うつ病の躁状態の治療
3.
片頭痛発作の発症抑制

関連する疾病:

焦点性てんかん, てんかん小発作, 精神運動発作, 発動性障害, 性格障害, 精神障害, てんかん, 躁うつ病, うつ状態, 易怒性, 不機嫌, 躁状態, うつ病, 片頭痛, 頭痛

効能又は効果に関連する使用上の注意
[片頭痛発作の発症抑制]
本剤は、片頭痛発作の急性期治療のみでは日常生活に支障をきたしている患者にのみ投与すること。

関連する疾病:

片こと, 片頭痛, 頭痛

用法及び用量
1.
各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療
2.
躁病および躁うつ病の躁状態の治療
〔錠100mg、錠200mg〕
通常1日量バルプロ酸ナトリウムとして400〜1,200mgを1日2〜3回に分けて経口投与する。

ただし、年齢・症状に応じ適宜増減する。

〔シロップ5%〕
通常1日量8〜24mL(バルプロ酸ナトリウムとして400〜1,200mg)を1日2〜3回に分けて経口投与する。

ただし、年齢・症状に応じ適宜増減する。

3.
片頭痛発作の発症抑制
〔錠100mg、錠200mg〕
通常1日量バルプロ酸ナトリウムとして400〜800mgを1日2〜3回に分けて経口投与する。

なお、年齢・症状に応じ適宜増減するが、1日量として1,000mgを超えないこと。

〔シロップ5%〕
通常1日量8〜16mL(バルプロ酸ナトリウムとして400〜800mg)を1日2〜3回に分けて経口投与する。

なお、年齢・症状に応じ適宜増減するが、1日量として20mL(バルプロ酸ナトリウムとして1,000mg)を超えないこと。

一般的名称: ;

効能又は効果
1.
各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療
2.
躁病および躁うつ病の躁状態の治療
3.
片頭痛発作の発症抑制

関連する疾病:

焦点性てんかん, てんかん小発作, 精神運動発作, 発動性障害, 性格障害, 精神障害, てんかん, 躁うつ病, うつ状態, 易怒性, 不機嫌, 躁状態, うつ病, 片頭痛, 頭痛

効能又は効果に関連する使用上の注意
片頭痛発作の発症抑制
本剤は、片頭痛発作の急性期治療のみでは日常生活に支障を来している患者にのみ投与すること。

関連する疾病:

片こと, 片頭痛, 頭痛

用法及び用量
1.
各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療
2.
躁病および躁うつ病の躁状態の治療
通常1日量バルプロ酸ナトリウムとして400〜1,200mgを1日2〜3回に分けて経口投与する。

ただし、年齢・症状に応じ適宜増減する。

3.
片頭痛発作の発症抑制
通常1日量バルプロ酸ナトリウムとして400〜800mgを1日2〜3回に分けて経口投与する。

なお、年齢・症状に応じ適宜増減するが、1日量として1,000mgを超えないこと。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム錠、バルプロ酸ナトリウムシロップ;

効能又は効果
1. 各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)及びてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療
2. 躁病及び躁うつ病の躁状態の治療
3. 片頭痛発作の発症抑制

関連する疾病:

焦点性てんかん, てんかん小発作, 精神運動発作, 発動性障害, 性格障害, 精神障害, てんかん, 躁うつ病, うつ状態, 易怒性, 不機嫌, 躁状態, うつ病, 片頭痛, 頭痛

効能・効果に関連する使用上の注意
片頭痛発作の発症抑制
本剤は、片頭痛発作の急性期治療のみでは日常生活に支障をきたしている患者にのみ投与すること。

関連する疾病:

片こと, 片頭痛, 頭痛

用法及び用量
1.
各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)及びてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療
2.
躁病及び躁うつ病の躁状態の治療
〔錠100mg及び錠200mgの場合〕
通常1日量バルプロ酸ナトリウムとして400〜1,200mgを1日2〜3回に分けて経口投与する。

ただし、年齢・症状に応じ適宜増減する。

〔シロップ5%の場合〕
通常1日量8〜24mL(バルプロ酸ナトリウムとして400〜1,200mg)を1日2〜3回に分けて経口投与する。

ただし、年齢・症状に応じ適宜増減する。

3.
片頭痛発作の発症抑制
〔錠100mg及び錠200mgの場合〕
通常1日量バルプロ酸ナトリウムとして400〜800mgを1日2〜3回に分けて経口投与する。

なお、年齢・症状に応じ適宜増減するが、1日量として1,000mgを超えないこと。

〔シロップ5%の場合〕
通常1日量8〜16mL(バルプロ酸ナトリウムとして400〜800mg)を1日2〜3回に分けて経口投与する。

なお、年齢・症状に応じ適宜増減するが、1日量として20mL(バルプロ酸ナトリウムとして1,000mg)を超えないこと。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放錠;

効能又は効果/用法及び用量
効能又は効果
1.
各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療
2.
躁病および躁うつ病の躁状態の治療
3.
片頭痛発作の発症抑制

関連する疾病:

焦点性てんかん, てんかん小発作, 精神運動発作, 発動性障害, 性格障害, 精神障害, てんかん, 躁うつ病, うつ状態, 易怒性, 不機嫌, 躁状態, うつ病, 片頭痛, 頭痛

効能又は効果に関連する使用上の注意
[片頭痛発作の発症抑制]
本剤は、片頭痛発作の急性期治療のみでは日常生活に支障をきたしている患者にのみ投与すること。

関連する疾病:

発作性頭痛, 片頭痛, 片こと, 頭痛

効能又は効果毎の用法及び用量
1.
各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療
2.
躁病および躁うつ病の躁状態の治療
通常1日量バルプロ酸ナトリウムとして400〜1,200mgを1日1〜2回に分けて経口投与する。
ただし、年齢・症状に応じ適宜増減する。
3.
片頭痛発作の発症抑制
通常1日量バルプロ酸ナトリウムとして400〜800mgを1日1〜2回に分けて経口投与する。
なお、年齢・症状に応じ適宜増減するが、1日量として1,000mgを超えないこと。

関連する疾病:

焦点性てんかん, てんかん小発作, 精神運動発作, 発動性障害, 性格障害, 精神障害, てんかん, 躁うつ病, うつ状態, 易怒性, 不機嫌, 躁状態, うつ病, 片こと, 片頭痛, 頭痛

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム;

効能又は効果
1.
各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療
2.
躁病および躁うつ病の躁状態の治療
3.
片頭痛発作の発症抑制

関連する疾病:

焦点性てんかん, てんかん小発作, 精神運動発作, 発動性障害, 性格障害, 精神障害, てんかん, 躁うつ病, うつ状態, 易怒性, 不機嫌, 躁状態, うつ病, 片頭痛, 頭痛

効能又は効果に関連する使用上の注意
片頭痛発作の発症抑制
本剤は、片頭痛発作の急性期治療のみでは日常生活に支障を来している患者にのみ投与すること。

関連する疾病:

片こと, 片頭痛, 頭痛

用法及び用量
1.
各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療
2.
躁病および躁うつ病の躁状態の治療
通常1日量バルプロ酸ナトリウムとして400〜1,200mgを1日1〜2回に分けて経口投与する。

ただし、年齢・症状に応じ適宜増減する。

3.
片頭痛発作の発症抑制
通常1日量バルプロ酸ナトリウムとして400〜800mgを1日1〜2回に分けて経口投与する。

なお、年齢・症状に応じ適宜増減するが、1日量として1,000mgを超えないこと。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放性錠剤;

効能又は効果/用法及び用量

1. 各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療。 関連する疾病:

焦点性てんかん, てんかん小発作, 精神運動発作, 発動性障害, 性格障害, 精神障害, てんかん, 易怒性, 不機嫌

効能又は効果毎の用法及び用量
通常、バルプロ酸ナトリウムとして400〜1200mgを1日1回経口投与する。ただし、年齢、症状に応じ適宜増減する。

2. 躁病および躁うつ病の躁状態の治療。 関連する疾病:

躁うつ病, うつ状態, 躁状態, うつ病

効能又は効果毎の用法及び用量
通常、バルプロ酸ナトリウムとして400〜1200mgを1日1回経口投与する。ただし、年齢、症状に応じ適宜増減する。

3. 片頭痛発作の発症抑制。 関連する疾病:

片頭痛, 頭痛

効能又は効果毎の用法及び用量
通常、バルプロ酸ナトリウムとして400〜800mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状に応じ適宜増減するが、1日量として1000mgを超えないこと。
効能又は効果に関連する使用上の注意
片頭痛発作の発症抑制
本剤は、片頭痛発作の急性期治療のみでは日常生活に支障をきたしている患者にのみ投与すること。

関連する疾病:

片こと, 片頭痛, 頭痛

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放性錠剤;

効能又は効果/用法及び用量

1. 各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療。 関連する疾病:

焦点性てんかん, てんかん小発作, 精神運動発作, 発動性障害, 性格障害, 精神障害, てんかん, 易怒性, 不機嫌

効能又は効果毎の用法及び用量
通常、バルプロ酸ナトリウムとして400〜1200mgを1日1回経口投与する。ただし、年齢、症状に応じ適宜増減する。

2. 躁病および躁うつ病の躁状態の治療。 関連する疾病:

躁うつ病, うつ状態, 躁状態, うつ病

効能又は効果毎の用法及び用量
通常、バルプロ酸ナトリウムとして400〜1200mgを1日1回経口投与する。ただし、年齢、症状に応じ適宜増減する。

3. 片頭痛発作の発症抑制。 関連する疾病:

片頭痛, 頭痛

効能又は効果毎の用法及び用量
通常、バルプロ酸ナトリウムとして400〜800mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状に応じ適宜増減するが、1日量として1000mgを超えないこと。
効能又は効果に関連する使用上の注意
片頭痛発作の発症抑制
本剤は、片頭痛発作の急性期治療のみでは日常生活に支障をきたしている患者にのみ投与すること。

関連する疾病:

片こと, 片頭痛, 頭痛

一般的名称: ;

効能又は効果/用法及び用量
効能又は効果
1.
各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療
2.
躁病および躁うつ病の躁状態の治療
3.
片頭痛発作の発症抑制

関連する疾病:

焦点性てんかん, てんかん小発作, 精神運動発作, 発動性障害, 性格障害, 精神障害, てんかん, 躁うつ病, うつ状態, 易怒性, 不機嫌, 躁状態, うつ病, 片頭痛, 頭痛

効能又は効果に関連する使用上の注意
[片頭痛発作の発症抑制]
本剤は、片頭痛発作の急性期治療のみでは日常生活に支障をきたしている患者にのみ投与すること。

関連する疾病:

発作性頭痛, 片頭痛, 片こと, 頭痛

効能又は効果毎の用法及び用量
1.
各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療
2.
躁病および躁うつ病の躁状態の治療
通常1日量8〜24mL(バルプロ酸ナトリウムとして400〜1,200mg)を1日2〜3回に分けて経口投与する。
ただし、年齢・症状に応じ適宜増減する。
3.
片頭痛発作の発症抑制
通常1日量8〜16mL(バルプロ酸ナトリウムとして400〜800mg)を1日2〜3回に分けて経口投与する。
なお、年齢・症状に応じ適宜増減するが、1日量として20mL(バルプロ酸ナトリウムとして1,000mg)を超えないこと。

関連する疾病:

焦点性てんかん, てんかん小発作, 精神運動発作, 発動性障害, 性格障害, 精神障害, てんかん, 躁うつ病, うつ状態, 易怒性, 不機嫌, 躁状態, うつ病, 片こと, 片頭痛, 頭痛

一般的名称: ;

効能又は効果
1.
各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療
2.
躁病および躁うつ病の躁状態の治療
3.
片頭痛発作の発症抑制

関連する疾病:

焦点性てんかん, てんかん小発作, 精神運動発作, 発動性障害, 性格障害, 精神障害, てんかん, 躁うつ病, うつ状態, 易怒性, 不機嫌, 躁状態, うつ病, 片頭痛, 頭痛

効能又は効果に関連する使用上の注意
  [片頭痛発作の発症抑制]
本剤は,片頭痛発作の急性期治療のみでは日常生活に支障をきたしている患者にのみ投与すること。

関連する疾病:

片こと, 片頭痛, 頭痛

用法及び用量
1.
各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)およびてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療
2.
躁病および躁うつ病の躁状態の治療
通常1日量8〜24mL(バルプロ酸ナトリウムとして400〜1,200mg)を1日2〜3回に分けて経口投与する。

ただし,年齢・症状に応じ適宜増減する。

3.
片頭痛発作の発症抑制
通常1日量8〜16mL(バルプロ酸ナトリウムとして400〜800mg)を1日2〜3回に分けて経口投与する。

なお,年齢・症状に応じ適宜増減するが,1日量として20mL(バルプロ酸ナトリウムとして1,000mg)を超えないこと。

臨床成績

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム細粒;

臨床成績



各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害

(錠剤、シロップによる)
国内における2種の二重盲検比較試験を含む臨床試験において、 効果判定対象例1,301例での臨床成績の概要は次のとおりである。

臨床成績の表参照。


躁病および躁うつ病の躁状態
国内において、本効能に対する臨床成績が明確となる臨床試験は実施していない。

米国での承認取得の際に評価対象となった2種の二重盲検比較試験の成績概要は次のとおりである。

(1)
米国で、双極性感情障害患者179例を対象に、バルプロ酸、リチウム又はプラセボを3週間投与する二重盲検比較試験が実施された。その結果、著明改善(躁病評価尺度で少なくとも50%以上改善した割合)を示した割合は、バルプロ酸群48%、リチウム群49%であり、バルプロ酸群及びリチウム群ともにプラセボ群25%に比べ有意に優れていた。有害事象についてバルプロ酸群で多く発現した事象は、嘔吐及び疼痛のみであった。
(2)
米国で、リチウムに反応しないかあるいは忍容性のない36例の双極性感情障害患者について、プラセボを対照にバルプロ酸の安全性と有効性が二重盲検比較試験により検討された。 その結果、主要有効性評価項目である躁病評価尺度総合点中央値の変化の割合はバルプロ酸群で54%、プラセボ群で5%とバルプロ酸群で有意に優れていた。プラセボ群に比べバルプロ酸群で有意に発現頻度の高い有害事象は認めなかった。
注意)
バルプロ酸の躁病および躁うつ病の躁状態に対する、3週間以上の長期使用については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。

臨床成績の表

てんかん型 単独使用例
有効率(有効例/症例数)
他剤併用例
有効率(有効例/症例数)
全般てんかん 87.7%(128/146) 69.1%(414/599)
部分てんかん 75.7%(28/37) 65.4%(134/205)
その他 80.4%(37/46) 70.5%(189/268)

※混合発作、脳波異常、てんかんに伴う性格・行動障害、自律神経発作等

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム細粒;

臨床成績



各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害

国内において、臨床成績が明確となる臨床試験は実施していない。

躁病および躁うつ病の躁状態
国内において、臨床成績が明確となる臨床試験は実施していない。

米国での承認取得の際に評価対象となった2種の二重盲検比較試験の成績概要は次の通りである。

(1)
米国で、双極性感情障害患者179例を対象に、バルプロ酸、リチウム又はプラセボを3週間投与する二重盲検比較試験が実施された。その結果、著明改善(躁病評価尺度で少なくとも50%以上改善した割合)を示した割合は、バルプロ酸群48%、リチウム群49%であり、バルプロ酸群及びリチウム群ともにプラセボ群25%に比べ有意に優れていた。有害事象についてバルプロ酸群で多く発現した事象は、嘔吐及び疼痛のみであった。
(2)
米国で、リチウムに反応しないかあるいは忍容性のない36例の双極性感情障害患者について、プラセボを対照にバルプロ酸の安全性と有効性が二重盲検比較試験により検討された。その結果、主要有効性評価項目である躁病評価尺度総合点中央値の変化の割合はバルプロ酸群で54%、プラセボ群で5%とバルプロ酸群で有意に優れていた。プラセボ群に比べバルプロ酸群で有意に発現頻度の高い有害事象は認めなかった。
注意)バルプロ酸の躁病および躁うつ病の躁状態に対する、3週間以上の長期使用については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放性顆粒剤;

臨床成績



各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害

クロスオーバー法による比較試験を含め、国内30施設(小児科領域25施設、神経精神科領域5施設)で実施した臨床症例195例中、著明改善あるいは中等度改善と判定されたものは156例(80.0%)であった。また、VPA-Naの速放性製剤と比較し得た165例中、同等又は本剤が優れると判定されたものは155例(93.9%)であった。

躁病および躁うつ病の躁状態
国内において、本効能に対する臨床成績が明確となる臨床試験は実施していない。

米国での承認取得の際に評価対象となった2種の二重盲検比較試験の成績概要は次の通りである。

(1)
米国で、双極性感情障害患者179例を対象に、バルプロ酸、リチウム又はプラセボを3週間投与する二重盲検比較試験が実施された。その結果、著明改善(躁病評価尺度で少なくとも50%以上改善した割合)を示した割合は、バルプロ酸群48%、リチウム群49%であり、バルプロ酸群及びリチウム群ともにプラセボ群25%に比べ有意に優れていた。有害事象についてバルプロ酸群で多く発現した事象は、嘔吐及び疼痛のみであった。
(2)
米国で、リチウムに反応しないかあるいは忍容性のない36例の双極性感情障害患者について、プラセボを対照にバルプロ酸の安全性と有効性が二重盲検比較試験により検討された。その結果、主要有効性評価項目である躁病評価尺度総合点中央値の変化の割合はバルプロ酸群で54%、プラセボ群で5%とバルプロ酸群で有意に優れていた。プラセボ群に比べバルプロ酸群で有意に発現頻度の高い有害事象は認めなかった。
注意)バルプロ酸の躁病および躁うつ病の躁状態に対する、3週間以上の長期使用については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスは得られていない。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放性顆粒剤;

臨床成績



各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害

クロスオーバー法による比較試験を含め、国内30施設(小児科領域25施設、神経精神科領域5施設)で実施した臨床症例195例中、著明改善あるいは中等度改善と判定されたものは156例(80.0%)であった。また、VPA-Naの速放性製剤と比較し得た165例中、同等又は本剤が優れると判定されたものは155例(93.9%)であった。

躁病および躁うつ病の躁状態
国内において、本効能に対する臨床成績が明確となる臨床試験は実施していない。

米国での承認取得の際に評価対象となった2種の二重盲検比較試験の成績概要は次の通りである。

(1)
米国で、双極性感情障害患者179例を対象に、バルプロ酸、リチウム又はプラセボを3週間投与する二重盲検比較試験が実施された。その結果、著明改善(躁病評価尺度で少なくとも50%以上改善した割合)を示した割合は、バルプロ酸群48%、リチウム群49%であり、バルプロ酸群及びリチウム群ともにプラセボ群25%に比べ有意に優れていた。有害事象についてバルプロ酸群で多く発現した事象は、嘔吐及び疼痛のみであった。
(2)
米国で、リチウムに反応しないかあるいは忍容性のない36例の双極性感情障害患者について、プラセボを対照にバルプロ酸の安全性と有効性が二重盲検比較試験により検討された。その結果、主要有効性評価項目である躁病評価尺度総合点中央値の変化の割合はバルプロ酸群で54%、プラセボ群で5%とバルプロ酸群で有意に優れていた。プラセボ群に比べバルプロ酸群で有意に発現頻度の高い有害事象は認めなかった。
注意)バルプロ酸の躁病および躁うつ病の躁状態に対する、3週間以上の長期使用については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスは得られていない。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放性顆粒剤;

臨床成績


躁病および躁うつ病の躁状態

国内において、本効能に対する臨床成績が明確となる臨床試験は実施していない。

米国での承認取得の際に評価対象となった2種の二重盲検比較試験の成績概要は次のとおりである。

(1)
米国で、双極性感情障害患者179例を対象に、バルプロ酸、リチウム又はプラセボを3週間投与する二重盲検比較試験が実施された。その結果、著明改善(躁病評価尺度で少なくとも50%以上改善した割合)を示した割合は、バルプロ酸群48%、リチウム群49%であり、バルプロ酸群及びリチウム群ともにプラセボ群25%に比べ有意に優れていた。有害事象についてバルプロ酸群で多く発現した事象は、嘔吐及び疼痛のみであった。
(2)
米国で、リチウムに反応しないかあるいは忍容性のない36例の双極性感情障害患者について、プラセボを対照にバルプロ酸の安全性と有効性が二重盲検比較試験により検討された。その結果、主要有効性評価項目である躁病評価尺度総合点中央値の変化の割合はバルプロ酸群で54%、プラセボ群で5%とバルプロ酸群で有意に優れていた。プラセボ群に比べバルプロ酸群で有意に発現頻度の高い有害事象は認めなかった。
注意)バルプロ酸の躁病および躁うつ病の躁状態に対する、3週間以上の長期使用については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放製剤;

臨床成績



躁病および躁うつ病の躁状態

国内において、本効能に対する臨床成績が明確となる臨床試験は実施していない。

米国での承認取得の際に評価対象となった2種の二重盲検比較試験の成績概要は次の通りである。

(1)
米国で、双極性感情障害患者179例を対象に、バルプロ酸、リチウム又はプラセボを3週間投与する二重盲検比較試験が実施された。その結果、著明改善(躁病評価尺度で少なくとも50%以上改善した割合)を示した割合は、バルプロ酸群48%、リチウム群49%であり、バルプロ酸群及びリチウム群ともにプラセボ群25%に比べ有意に優れていた。有害事象についてバルプロ酸群で多く発現した事象は、嘔吐及び疼痛のみであった。
(2)
米国で、リチウムに反応しないかあるいは忍容性のない36例の双極性感情障害患者について、プラセボを対照にバルプロ酸の安全性と有効性が二重盲検比較試験により検討された。その結果、主要有効性評価項目である躁病評価尺度総合点中央値の変化の割合は、バルプロ酸群で54%、プラセボ群で5%とバルプロ酸群で有意に優れていた。プラセボ群に比べバルプロ酸群で有意に発現頻度の高い有害事象は認めなかった。
注意)バルプロ酸の躁病および躁うつ病の躁状態に対する、3週間以上の長期使用については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。

一般的名称: ;

臨床成績



各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害

(錠剤、シロップによる)
国内における2種の二重盲検比較試験を含む臨床試験において、効果判定対象例1,301例での臨床成績の概要は次のとおりである。

臨床成績の表参照。


躁病および躁うつ病の躁状態
国内において、本効能に対する臨床成績が明確となる臨床試験は実施していない。

米国での承認取得の際に評価対象となった2種の二重盲検比較試験の成績概要は次のとおりである。

(1)
米国で、双極性感情障害患者179例を対象に、バルプロ酸、リチウム又はプラセボを3週間投与する二重盲検比較試験が実施された。その結果、著明改善(躁病評価尺度で少なくとも50%以上改善した割合)を示した割合は、バルプロ酸群48%、リチウム群49%であり、バルプロ酸群及びリチウム群ともにプラセボ群25%に比べ有意に優れていた。有害事象についてバルプロ酸群で多く発現した事象は、嘔吐及び疼痛のみであった。
(2)
米国で、リチウムに反応しないかあるいは忍容性のない36例の双極性感情障害患者について、プラセボを対照にバルプロ酸の安全性と有効性が二重盲検比較試験により検討された。 その結果、主要有効性評価項目である躁病評価尺度総合点中央値の変化の割合はバルプロ酸群で54%、プラセボ群で5%とバルプロ酸群で有意に優れていた。プラセボ群に比べバルプロ酸群で有意に発現頻度の高い有害事象は認めなかった。
注意)
バルプロ酸の躁病および躁うつ病の躁状態に対する、3週間以上の長期使用については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。

臨床成績の表

てんかん型 単独使用例
有効率(有効例/症例数)
他剤併用例
有効率(有効例/症例数)
全般てんかん 87.7%(128/146) 69.1%(414/599)
部分てんかん 75.7%(28/37) 65.4%(134/205)
その他 80.4%(37/46) 70.5%(189/268)

※混合発作、脳波異常、てんかんに伴う性格・行動障害、自律神経発作等

一般的名称: ;

臨床成績


躁病および躁うつ病の躁状態

国内において、本効能に対する臨床成績が明確となる臨床試験は実施していない。

米国での承認取得の際に評価対象となった2種の二重盲検比較試験の成績概要は次のとおりである。

(1)
米国で、双極性感情障害患者179例を対象に、バルプロ酸、リチウム又はプラセボを3週間投与する二重盲検比較試験が実施された。その結果、著明改善(躁病評価尺度で少なくとも50%以上改善した割合)を示した割合は、バルプロ酸群48%、リチウム群49%であり、バルプロ酸群及びリチウム群ともにプラセボ群25%に比べ有意に優れていた。有害事象についてバルプロ酸群で多く発現した事象は、嘔吐及び疼痛のみであった。
(2)
米国で、リチウムに反応しないかあるいは忍容性のない36例の双極性感情障害患者について、プラセボを対照にバルプロ酸の安全性と有効性が二重盲検比較試験により検討された。その結果、主要有効性評価項目である躁病評価尺度総合点中央値の変化の割合はバルプロ酸群で54%、プラセボ群で5%とバルプロ酸群で有意に優れていた。プラセボ群に比べバルプロ酸群で有意に発現頻度の高い有害事象は認めなかった。
注意)バルプロ酸の躁病および躁うつ病の躁状態に対する、3週間以上の長期使用については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。

一般的名称: ;

臨床成績


○躁病および躁うつ病の躁状態

国内において、本効能に対する臨床成績が明確となる臨床試験は実施していない。

米国での承認取得の際に評価対象となった2種の二重盲検比較試験の成績概要は以下のとおりである。

(1)
米国で、双極性感情障害患者179例を対象に、バルプロ酸、リチウム又はプラセボを3週間投与する二重盲検比較試験が実施された。その結果、著明改善(躁病評価尺度で少なくとも50%以上改善した割合)を示した割合は、バルプロ酸群48%、リチウム群49%であり、バルプロ酸群及びリチウム群ともにプラセボ群25%に比べ有意に優れていた。有害事象についてバルプロ酸群で多く発現した事象は、嘔吐及び疼痛のみであった。
(2)
米国で、リチウムに反応しないかあるいは忍容性のない36例の双極性感情障害患者について、プラセボを対照にバルプロ酸の安全性と有効性が二重盲検比較試験により検討された。その結果、主要有効性評価項目である躁病評価尺度総合点中央値の変化の割合はバルプロ酸群で54%、プラセボ群で5%とバルプロ酸群で有意に優れていた。プラセボ群に比べバルプロ酸群で有意に発現頻度の高い有害事象は認めなかった。
注意)バルプロ酸の躁病および躁うつ病の躁状態に対する、3週間以上の長期使用については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム錠、バルプロ酸ナトリウムシロップ;

臨床成績


躁病及び躁うつ病の躁状態

国内において、本効能に対する臨床成績が明確となる臨床試験は実施していない。

米国での承認取得の際に評価対象となった2種の二重盲検比較試験の成績概要は次のとおりである。

(1)
米国で、双極性感情障害患者179例を対象に、バルプロ酸、リチウム又はプラセボを3週間投与する二重盲検比較試験が実施された。その結果、著明改善(躁病評価尺度で少なくとも50%以上改善した割合)を示した割合は、バルプロ酸群48%、リチウム群49%であり、バルプロ酸群及びリチウム群ともにプラセボ群25%に比べ有意に優れていた。有害事象についてバルプロ酸群で多く発現した事象は、嘔吐及び疼痛のみであった。
(2)
米国で、リチウムに反応しないかあるいは忍容性のない36例の双極性感情障害患者について、プラセボを対照にバルプロ酸の安全性と有効性が二重盲検比較試験により検討された。その結果、主要有効性評価項目である躁病評価尺度総合点中央値の変化の割合はバルプロ酸群で54%、プラセボ群で5%とバルプロ酸群で有意に優れていた。プラセボ群に比べバルプロ酸群で有意に発現頻度の高い有害事象は認めなかった。
注意)バルプロ酸の躁病及び躁うつ病の躁状態に対する、3週間以上の長期使用については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放錠;

臨床成績



各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害

(1)
開発治験時の成績
1)
一般臨床試験
国内36施設においてデパケン錠(普通錠)1日1〜3回の投与によって治療されている症例を対象として、用量を変更することなくデパケンR錠(徐放錠)1日1〜2回投与に用法を変更し評価した。

全般改善度では著明改善42.5%(171/402)、改善45.0%(181/402)で改善以上は87.6%であった。

また、両製剤間の優劣を比較すると同等若しくはデパケンR錠が優る例が多かった。(臨床成績の表1参照)

なお、デパケン錠からデパケンR錠への1日の投与回数の変更は2回→1回が217例で最も多く、次いで3回→2回80例、2回→2回52例、3回→1回44例、その他9例の順であった。

2)
クロスオーバー比較試験
国内30施設の共同研究においてデパケン錠1日2回投与とデパケンR錠1日1回投与のクロスオーバー法で同等性を評価した結果、全般改善度、有用度とも同等以上と判定されたものが98.9%(94/95)であった。
(2)
使用成績調査(参考:新鮮例発作型別改善度)
承認後(1990.9.28〜1994.9.27)に行われた使用成績調査での症例(総症例数:3,035例)の中で、デパケンR錠使用前に他のバルプロ酸ナトリウム製剤の使用がない新鮮例:1,013例中、1981年のてんかん発作の国際分類にて記載のあった症例について、下表に改善度を示す。(臨床成績の表2参照)


躁病および躁うつ病の躁状態
国内において、本効能に対する臨床成績が明確となる臨床試験は実施していない。

米国での承認取得の際に評価対象となった2種の二重盲検比較試験の成績概要は次のとおりである。

(1)
米国で、双極性感情障害患者179例を対象に、バルプロ酸、リチウム又はプラセボを3週間投与する二重盲検比較試験が実施された。その結果、著明改善(躁病評価尺度で少なくとも50%以上改善した割合)を示した割合は、バルプロ酸群48%、リチウム群49%であり、バルプロ酸群及びリチウム群ともにプラセボ群25%に比べ有意に優れていた。有害事象についてバルプロ酸群で多く発現した事象は、嘔吐及び疼痛のみであった。
(2)
米国で、リチウムに反応しないかあるいは忍容性のない36例の双極性感情障害患者について、プラセボを対照にバルプロ酸の安全性と有効性が二重盲検比較試験により検討された。 その結果、主要有効性評価項目である躁病評価尺度総合点中央値の変化の割合はバルプロ酸群で54%、プラセボ群で5%とバルプロ酸群で有意に優れていた。プラセボ群に比べバルプロ酸群で有意に発現頻度の高い有害事象は認めなかった。
注意)
バルプロ酸の躁病および躁うつ病の躁状態に対する、3週間以上の長期使用については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。

表1 一般臨床試験

デパケンR錠が優る 同等である デパケンR錠が劣る
臨床発作に対する効果 14例(5.0%) 259例(92.8%) 5例(1.8%)
性格行動障害に対する効果 3例(9.1%) 30例(90.9%) 0例(−)
脳波に対する効果 47例(17.5%) 206例(76.6%) 16例(5.9%)

表2 ●デパケンR錠の新鮮例発作型別改善度

てんかん発作の国際分類(1981年) 改善度〔改善以上症例/調査症例数(%)〕
全般発作 欠神発作 119/125(95.2)
全般発作 ミオクロニー発作 20/27(74.1)
全般発作 間代発作 29/36(80.6)
全般発作 強直発作 98/109(89.9)
全般発作 強直間代発作 340/393(86.5)
全般発作 脱力発作 13/19(68.4)
部分発作 単純部分発作 55/71(77.5)
部分発作 複雑部分発作 142/174(81.6)
部分発作 二次性全般化発作 135/181(74.6)

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム;

臨床成績


○躁病および躁うつ病の躁状態

国内において、本効能に対する臨床成績が明確となる臨床試験は実施していない。

米国での承認取得の際に評価対象となった2種の二重盲検比較試験の成績概要は以下のとおりである。

(1)
米国で、双極性感情障害患者179例を対象に、バルプロ酸、リチウム又はプラセボを3週間投与する二重盲検比較試験が実施された。その結果、著明改善(躁病評価尺度で少なくとも50%以上改善した割合)を示した割合は、バルプロ酸群48%、リチウム群49%であり、バルプロ酸群及びリチウム群ともにプラセボ群25%に比べ有意に優れていた。

有害事象についてバルプロ酸群で多く発現した事象は、嘔吐及び疼痛のみであった。

(2)
米国で、リチウムに反応しないかあるいは忍容性のない36例の双極性感情障害患者について、プラセボを対照にバルプロ酸の安全性と有効性が二重盲検比較試験により検討された。その結果、主要有効性評価項目である躁病評価尺度総合点中央値の変化の割合はバルプロ酸群で54%、プラセボ群で5%とバルプロ酸群で有意に優れていた。プラセボ群に比べバルプロ酸群で有意に発現頻度の高い有害事象は認めなかった。
注意)バルプロ酸の躁病および躁うつ病の躁状態に対する、3週間以上の長期使用については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放性錠剤;

臨床成績



各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害

セレニカR錠200mgの承認時のクロスオーバー法による比較試験及び一般臨床試験を国内16施設(17診療科)で実施した結果、臨床効果が認められた症例は、60/65例(92.3%)であった。

セレニカR錠200mgとセレニカR顆粒の最低血漿中薬物濃度を比較した36例では、差の90%信頼区間は−9.72〜13.95%であった。


躁病および躁うつ病の躁状態
国内において、本効能に対する臨床成績が明確となる臨床試験は実施していない。

米国での承認取得の際に評価対象となった2種の二重盲検比較試験の成績概要は次の通りである。

(1)
米国で、双極性感情障害患者179例を対象に、バルプロ酸、リチウム又はプラセボを3週間投与する二重盲検比較試験が実施された。その結果、著明改善(躁病評価尺度で少なくとも50%以上改善した割合)を示した割合は、バルプロ酸群48%、リチウム群49%であり、バルプロ酸群及びリチウム群ともにプラセボ群25%に比べ有意に優れていた。有害事象についてバルプロ酸群で多く発現した事象は、嘔吐及び疼痛のみであった。
(2)
米国で、リチウムに反応しないかあるいは忍容性のない36例の双極性感情障害患者について、プラセボを対照にバルプロ酸の安全性と有効性が二重盲検比較試験により検討された。その結果、主要有効性評価項目である躁病評価尺度総合点中央値の変化の割合はバルプロ酸群で54%、プラセボ群で5%とバルプロ酸群で有意に優れていた。プラセボ群に比べバルプロ酸群で有意に発現頻度の高い有害事象は認めなかった。
注意)バルプロ酸の躁病および躁うつ病の躁状態に対する、3週間以上の長期使用については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスは得られていない。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放性錠剤;

臨床成績



各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害

セレニカR錠200mgの承認時のクロスオーバー法による比較試験及び一般臨床試験を国内16施設(17診療科)で実施した結果、臨床効果が認められた症例は、60/65例(92.3%)であった。

セレニカR錠200mgとセレニカR顆粒の最低血漿中薬物濃度を比較した36例では、差の90%信頼区間は−9.72〜13.95%であった。


躁病および躁うつ病の躁状態
国内において、本効能に対する臨床成績が明確となる臨床試験は実施していない。

米国での承認取得の際に評価対象となった2種の二重盲検比較試験の成績概要は次の通りである。

(1)
米国で、双極性感情障害患者179例を対象に、バルプロ酸、リチウム又はプラセボを3週間投与する二重盲検比較試験が実施された。その結果、著明改善(躁病評価尺度で少なくとも50%以上改善した割合)を示した割合は、バルプロ酸群48%、リチウム群49%であり、バルプロ酸群及びリチウム群ともにプラセボ群25%に比べ有意に優れていた。有害事象についてバルプロ酸群で多く発現した事象は、嘔吐及び疼痛のみであった。
(2)
米国で、リチウムに反応しないかあるいは忍容性のない36例の双極性感情障害患者について、プラセボを対照にバルプロ酸の安全性と有効性が二重盲検比較試験により検討された。その結果、主要有効性評価項目である躁病評価尺度総合点中央値の変化の割合はバルプロ酸群で54%、プラセボ群で5%とバルプロ酸群で有意に優れていた。プラセボ群に比べバルプロ酸群で有意に発現頻度の高い有害事象は認めなかった。
注意)バルプロ酸の躁病および躁うつ病の躁状態に対する、3週間以上の長期使用については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスは得られていない。

一般的名称: ;

臨床成績



各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害

(錠剤、シロップによる)
国内における2種の二重盲検比較試験を含む臨床試験において、 効果判定対象例1,301例での臨床成績の概要は次のとおりである。

臨床成績の表参照。


躁病および躁うつ病の躁状態
国内において、本効能に対する臨床成績が明確となる臨床試験は実施していない。

米国での承認取得の際に評価対象となった2種の二重盲検比較試験の成績概要は次のとおりである。

(1)
米国で、双極性感情障害患者179例を対象に、バルプロ酸、リチウム又はプラセボを3週間投与する二重盲検比較試験が実施された。その結果、著明改善(躁病評価尺度で少なくとも50%以上改善した割合)を示した割合は、バルプロ酸群48%、リチウム群49%であり、バルプロ酸群及びリチウム群ともにプラセボ群25%に比べ有意に優れていた。有害事象についてバルプロ酸群で多く発現した事象は、嘔吐及び疼痛のみであった。
(2)
米国で、リチウムに反応しないかあるいは忍容性のない36例の双極性感情障害患者について、プラセボを対照にバルプロ酸の安全性と有効性が二重盲検比較試験により検討された。 その結果、主要有効性評価項目である躁病評価尺度総合点中央値の変化の割合はバルプロ酸群で54%、プラセボ群で5%とバルプロ酸群で有意に優れていた。プラセボ群に比べバルプロ酸群で有意に発現頻度の高い有害事象は認めなかった。
注意)
バルプロ酸の躁病および躁うつ病の躁状態に対する、3週間以上の長期使用については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。

臨床成績の表

てんかん型 単独使用例
有効率(有効例/症例数)
他剤併用例
有効率(有効例/症例数)
全般てんかん 87.7%(128/146) 69.1%(414/599)
部分てんかん 75.7%(28/37) 65.4%(134/205)
その他 80.4%(37/46) 70.5%(189/268)

※混合発作、脳波異常、てんかんに伴う性格・行動障害、自律神経発作等

一般的名称: ;

臨床成績



躁病および躁うつ病の躁状態

国内において,本効能に対する臨床成績が明確となる臨床試験は実施していない。

米国での承認取得の際に評価対象となった2種の二重盲検比較試験の成績概要は次のとおりである。

(1)
米国で,双極性感情障害患者179例を対象に,バルプロ酸,リチウム又はプラセボを3週間投与する二重盲検比較試験が実施された。その結果,著明改善(躁病評価尺度で少なくとも50%以上改善した場合)を示した割合は,バルプロ酸群48%,リチウム群49%であり,バルプロ酸群及びリチウム群ともにプラセボ群25%に比べ有意に優れていた。有害事象についてバルプロ酸群で多く発現した事象は,嘔吐及び疼痛のみであった。
(2)
米国で,リチウムに反応しないかあるいは忍容性のない36例の双極性感情障害患者について,プラセボを対照にバルプロ酸の安全性と有効性が二重盲検比較試験により検討された。その結果,主要有効性評価項目である躁病評価尺度総合点中央値の変化の割合はバルプロ酸群で54%,プラセボ群で5%とバルプロ酸群で有意に優れていた。プラセボ群に比べバルプロ酸群で有意に発現頻度の高い有害事象は認めなかった。
 注意)
バルプロ酸の躁病および躁うつ病の躁状態に対する,3週間以上の長期使用については,現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。

副作用

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム細粒;

副作用
副作用等発現状況の概要

各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害
錠(200mg)、シロップによる承認時及び1977年12月までの副作用頻度調査において、10,563例中、副作用の発現例は1,529例(発現率14.5%)で、2,141件であった。

主な副作用は傾眠582件(5.5%)、失調・ふらつき383件(3.6%)、嘔気・悪心・嘔吐274件(2.6%)、食欲不振182件(1.7%)、胃腸障害157件(1.5%)、全身けん怠感73件(0.7%)等であった。


躁病および躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制
本剤の躁病および躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制に対する使用においては、厚生省「適応外使用に係る医療用医薬品の取扱いについて(研第4号・医薬審第104号)」通知に該当する医療用医薬品として承認されたため、副作用発現頻度が明確となる国内での調査を実施していない。
重大な副作用
1.
劇症肝炎等の重篤な肝障害、黄疸、脂肪肝等を起こすことがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2.
高アンモニア血症を伴う意識障害があらわれることがあるので、定期的にアンモニア値を測定するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3.
溶血性貧血、赤芽球癆、汎血球減少、重篤な血小板減少、顆粒球減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
4.
急性膵炎があらわれることがあるので、激しい腹痛、発熱、嘔気、嘔吐等の症状があらわれたり、膵酵素値の上昇が認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5.
間質性腎炎、ファンコニー症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
6.
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
7.
過敏症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、初期症状として発疹、発熱がみられ、さらにリンパ節腫脹、肝機能障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
8.
脳の萎縮、認知症様症状(健忘、見当識障害、言語障害、寡動、知能低下、感情鈍麻等)、パーキンソン様症状(静止時振戦、硬直、姿勢・歩行異常等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

なお、これらの症状が発現した例では中止により、ほとんどが1〜2ヵ月で回復している。

9.
横紋筋融解症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビンの上昇等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
10.
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム量の増加、高張尿等があらわれた場合には水分摂取の制限等の適切な処置を行うこと。
*11.
間質性肺炎、好酸球性肺炎があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺炎、好酸球性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
その他の副作用
1. 血液
0.1%未満 
白血球減少
2. 血液
頻度不明
貧血、好酸球増多、血小板凝集能低下、低フィブリノーゲン血症
3. 精神神経系
5%以上 
傾眠
4. 精神神経系
0.1〜5%未満 
失調、頭痛、不眠、不穏、視覚異常
5. 精神神経系
0.1%未満 
感覚変化
6. 精神神経系
頻度不明
振戦、めまい、抑うつ
7. 消化器
0.1〜5%未満 
悪心・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、便秘
8. 消化器
0.1%未満 
口内炎、下痢
9. 消化器
頻度不明
食欲亢進、腹痛
10. 肝臓
頻度不明
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇
11. 皮膚
0.1%未満 
脱毛
12. 過敏症
0.1〜5%未満 
発疹
13. その他
0.1〜5%未満 
けん怠感、夜尿・頻尿、鼻血
14. その他
0.1%未満 
口渇、浮腫、月経異常(月経不順、無月経症)、発熱
15. その他
頻度不明
血尿、高アンモニア血症、歯肉肥厚、体重増加、尿失禁症、多嚢胞性卵巣、カルニチン減少
上記のような副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
注)「抑うつ」については国外報告、それ以外は国内自発報告に基づく。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム細粒;

副作用

各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

躁病および躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制
本剤の躁病および躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制に対する使用においては、厚生省「適応外使用に係る医療用医薬品の取扱いについて(研第4号・医薬審第104号)」通知に該当する医療用医薬品として承認されたため、副作用発現頻度が明確となる国内での調査を実施していない。
重大な副作用
1.
劇症肝炎等の重篤な肝障害、黄疸、脂肪肝等を起こすことがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

(頻度不明、先発品の副作用を参考に記載)

2.
高アンモニア血症を伴う意識障害があらわれることがあるので、定期的にアンモニア値を測定するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

(頻度不明、先発品の副作用を参考に記載)

3.
溶血性貧血、赤芽球癆、汎血球減少、重篤な血小板減少、顆粒球減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

(頻度不明、先発品の副作用を参考に記載)

4.
急性膵炎があらわれることがあるので、激しい腹痛、発熱、嘔気、嘔吐等の症状があらわれたり、膵酵素値の上昇が認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。

(頻度不明、先発品の副作用を参考に記載)

5.
間質性腎炎、ファンコニー症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

(頻度不明、先発品の副作用を参考に記載)

6.
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens‐Johnson症候群)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
7.
過敏症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、初期症状として発疹、発熱がみられ、さらにリンパ節腫脹、肝機能障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。

(頻度不明、先発品の副作用を参考に記載)

8.
脳の萎縮、認知症様症状(健忘、見当識障害、言語障害、寡動、知能低下、感情鈍麻等)、
パーキンソン様症状(静止時振戦、硬直、姿勢・歩行異常等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

なお、これらの症状が発現した例では中止により、ほとんどが1〜2ヵ月で回復している。

(頻度不明、先発品の副作用を参考に記載)

9.
横紋筋融解症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビンの上昇等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

(頻度不明、先発品の副作用を参考に記載)

10.
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム量の増加、高張尿等があらわれた場合には水分摂取の制限等の適切な処置を行うこと。

(頻度不明、先発品の副作用を参考に記載)

11.
間質性肺炎、好酸球性肺炎があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺炎、好酸球性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
その他の副作用
血液
(頻度不明、先発品の副作用を参考に記載) 
貧血、好酸球増多、血小板凝集能低下、低フィブリノーゲン血症、白血球減少
精神神経系
(頻度不明、先発品の副作用を参考に記載) 
振戦、めまい、抑うつ
、傾眠、失調、頭痛、不眠、不穏、視覚異常、感覚変化
消化器
(頻度不明、先発品の副作用を参考に記載) 
食欲亢進、腹痛、悪心・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、便秘、口内炎、下痢
肝臓
(頻度不明、先発品の副作用を参考に記載) 
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇
皮膚
(頻度不明、先発品の副作用を参考に記載) 
脱毛
過敏症
(頻度不明、先発品の副作用を参考に記載) 
発疹
その他
(頻度不明、先発品の副作用を参考に記載) 
血尿、高アンモニア血症、歯肉肥厚、体重増加、尿失禁症、多嚢胞性卵巣、カルニチン減少、
けん怠感、夜尿・頻尿、鼻血、口渇、浮腫、月経異常(月経不順、無月経症)、発熱
上記のような副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
注)「抑うつ」については国外報告に基づく。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放性顆粒剤;

副作用
副作用等発現状況の概要

各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害
承認時の臨床試験及び市販後の使用成績調査により報告された症例5,366例中、320例(5.96%)に414件の副作用が認められている。その主なものは高アンモニア血症75件(1.40%)、AST(GOT)上昇・ALT(GPT)上昇等の肝臓胆管系障害78件(1.45%)、眠気47件(0.88%)、血小板減少39件(0.73%)、Al-P上昇19件(0.35%)、白血球減少17件(0.32%)等であった。(再審査終了時)

躁病および躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制
本剤の躁病および躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制に対する使用においては、厚生省「適応外使用に係る医療用医薬品の取扱いについて(研第4号・医薬審第104号)」通知に該当する医療用医薬品として承認されたため、副作用発現頻度が明確となる国内での調査を実施していない。
重大な副作用
1.
劇症肝炎等の重篤な肝障害、黄疸、脂肪肝等(頻度不明)を起こすことがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2.
高アンモニア血症を伴う意識障害(頻度不明)があらわれることがあるので、定期的にアンモニア値を測定するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3.
溶血性貧血、赤芽球癆、汎血球減少、重篤な血小板減少、顆粒球減少(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
4.
急性膵炎(頻度不明)があらわれることがあるので、激しい腹痛、発熱、嘔気、嘔吐等の症状があらわれたり、膵酵素値の上昇が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5.
間質性腎炎、ファンコニー症候群(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
6.
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)
、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
7.
過敏症候群(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、初期症状として発疹、発熱がみられ、さらにリンパ節腫脹、肝機能障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
8.
脳の萎縮、認知症様症状(健忘、見当識障害、言語障害、寡動、知能低下、感情鈍麻等)、パーキンソン様症状(静止時振戦、硬直、姿勢・歩行異常等)(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

なお、これらの症状が発現した例では中止により、ほとんどが1〜2ヵ月で回復している。

9.
横紋筋融解症(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビンの上昇等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
10.
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム量の増加、高張尿等があらわれた場合には水分摂取の制限等の適切な処置を行うこと。
11.
**
間質性肺炎、好酸球性肺炎(頻度不明)があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺炎、好酸球性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
その他の副作用
1.
皮膚
0.1%未満 
脱毛
2.
精神神経系
0.1〜5%未満 
めまい
3.
精神神経系
0.1%未満 
傾眠、頭痛、不眠、振戦
4.
精神神経系
頻度不明 
失調、不穏、視覚異常、感覚変化、抑うつ
5.
消化器
0.1〜5%未満 
悪心・嘔吐、胃部不快感
6.
消化器
0.1%未満 
口内炎、食欲不振、腹痛、下痢
7.
消化器
頻度不明 
便秘、食欲亢進
8.
肝臓
0.1〜5%未満 
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇
9.
血液
0.1〜5%未満 
貧血、白血球減少
10.
血液
0.1%未満 
低フィブリノーゲン血症、好酸球増多
11.
血液
頻度不明 
血小板凝集能低下
12.
過敏症
0.1〜5%未満 
発疹
13.
その他
0.1〜5%未満 
夜尿・頻尿、高アンモニア血症、体重増加
14.
その他
0.1%未満 
けん怠感、浮腫
15. *
その他
頻度不明 
月経異常(月経不順、無月経症)、多
のう胞性卵巣、血尿、鼻血、口渇、歯肉肥厚、尿失禁症、発熱、カルニチン減少
その他の副作用の注意
このような副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
注)「抑うつ」については国外報告、それ以外は国内自発報告に基づく。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放性顆粒剤;

副作用
副作用等発現状況の概要

各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害
承認時の臨床試験及び市販後の使用成績調査により報告された症例5,366例中、320例(5.96%)に414件の副作用が認められている。その主なものは高アンモニア血症75件(1.40%)、AST(GOT)上昇・ALT(GPT)上昇等の肝臓胆管系障害78件(1.45%)、眠気47件(0.88%)、血小板減少39件(0.73%)、Al-P上昇19件(0.35%)、白血球減少17件(0.32%)等であった。

(再審査終了時)


躁病および躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制
本剤の躁病および躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制に対する使用においては、厚生省「適応外使用に係る医療用医薬品の取扱いについて(研第4号・医薬審第104号)」通知に該当する医療用医薬品として承認されたため、副作用発現頻度が明確となる国内での調査を実施していない。
重大な副作用
1.
劇症肝炎等の重篤な肝障害、黄疸、脂肪肝等(頻度不明)を起こすことがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2.
高アンモニア血症を伴う意識障害(頻度不明)があらわれることがあるので、定期的にアンモニア値を測定するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3.
溶血性貧血、赤芽球癆、汎血球減少、重篤な血小板減少、顆粒球減少(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
4.
急性膵炎(頻度不明)があらわれることがあるので、激しい腹痛、発熱、嘔気、嘔吐等の症状があらわれたり、膵酵素値の上昇が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5.
間質性腎炎、ファンコニー症候群(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
6.
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)
、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
7.
過敏症候群(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、初期症状として発疹、発熱がみられ、さらにリンパ節腫脹、肝機能障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
8.
脳の萎縮、認知症様症状(健忘、見当識障害、言語障害、寡動、知能低下、感情鈍麻等)、パーキンソン様症状(静止時振戦、硬直、姿勢・歩行異常等)(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

なお、これらの症状が発現した例では中止により、ほとんどが1〜2ヵ月で回復している。

9.
横紋筋融解症(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビンの上昇等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
10.
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム量の増加、高張尿等があらわれた場合には水分摂取の制限等の適切な処置を行うこと。
11.
*
間質性肺炎、好酸球性肺炎(頻度不明)があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺炎、好酸球性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
その他の副作用
1.
皮膚
0.1%未満 
脱毛
2.
精神神経系
0.1〜5%未満 
めまい
3.
精神神経系
0.1%未満 
傾眠、頭痛、不眠、振戦
4.
精神神経系
頻度不明 
失調、不穏、視覚異常、感覚変化、抑うつ
5.
消化器
0.1〜5%未満 
悪心・嘔吐、胃部不快感
6.
消化器
0.1%未満 
口内炎、食欲不振、腹痛、下痢
7.
消化器
頻度不明 
便秘、食欲亢進
8.
肝臓
0.1〜5%未満 
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇
9.
血液
0.1〜5%未満 
貧血、白血球減少
10.
血液
0.1%未満 
低フィブリノーゲン血症、好酸球増多
11.
血液
頻度不明 
血小板凝集能低下
12.
過敏症
0.1〜5%未満 
発疹
13.
その他
0.1〜5%未満 
夜尿・頻尿、高アンモニア血症、体重増加
14.
その他
0.1%未満 
けん怠感、浮腫
15.
その他
頻度不明 
月経異常(月経不順、無月経症)、多
のう胞性卵巣、血尿、鼻血、口渇、歯肉肥厚、尿失禁症、発熱、カルニチン減少
その他の副作用の注意
このような副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
注)「抑うつ」については国外報告、それ以外は国内自発報告に基づく。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放性顆粒剤;

副作用
副作用等発現状況の概要
各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
躁病および躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制
本剤の躁病および躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制に対する使用においては、厚生省「適応外使用に係る医療用医薬品の取扱いについて(研第4号・医薬審第104号)」通知に該当する医療用医薬品として承認されたため、副作用発現頻度が明確となる国内での調査を実施していない。
重大な副作用
1.
劇症肝炎等の重篤な肝障害、黄疸、脂肪肝等
頻度不明 
これらの症状を起こすことがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2.
高アンモニア血症を伴う意識障害
頻度不明 
高アンモニア血症を伴う意識障害があらわれることがあるので、定期的にアンモニア値を測定するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3.
溶血性貧血、赤芽球癆、汎血球減少、重篤な血小板減少、顆粒球減少
頻度不明 
これらの症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
4.
急性膵炎
頻度不明 
急性膵炎があらわれることがあるので、激しい腹痛、発熱、嘔気、嘔吐等の症状があらわれたり、膵酵素値の上昇が認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5.
間質性腎炎、ファンコニー症候群
頻度不明 
これらの症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
6.
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
頻度不明 
これらの症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
7.
過敏症候群
頻度不明 
過敏症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、初期症状として発疹、発熱がみられ、さらにリンパ節腫脹、肝機能障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
8.
脳の萎縮、認知症様症状(健忘、見当識障害、言語障害、寡動、知能低下、感情鈍麻等)、
パーキンソン様症状(静止時振戦、硬直、姿勢・歩行異常等)
頻度不明 
これらの症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

なお、これらの症状が発現した例では中止により、ほとんどが1〜2ヵ月で回復している。

9.
横紋筋融解症
頻度不明 
横紋筋融解症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビンの上昇等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
10.
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)
頻度不明 
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム量の増加、高張尿等があらわれた場合には水分摂取の制限等の適切な処置を行うこと。
11.
間質性肺炎、好酸球性肺炎
頻度不明 
間質性肺炎、好酸球性肺炎があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺炎、好酸球性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
その他の副作用
1.
血液
頻度不明 
白血球減少、貧血、好酸球増多、血小板凝集能低下、低フィブリノーゲン血症
2.
精神神経系
頻度不明 
傾眠、失調、頭痛、不眠、不穏、視覚異常、感覚変化、振戦、めまい、抑うつ
3.
消化器
頻度不明 
悪心・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、便秘、口内炎、下痢、食欲亢進、腹痛
4.
肝臓
頻度不明 
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇
5.
皮膚
頻度不明 
脱毛
6.
過敏症
頻度不明 
発疹
7.
その他
頻度不明 
倦怠感、夜尿・頻尿、鼻血、口渇、浮腫、月経異常(月経不順、無月経症)、多嚢胞性卵巣、血尿、高アンモニア血症、歯肉肥厚、体重増加、尿失禁症、発熱、カルニチン減少
その他の副作用の注意
注1)観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
注2)国外報告に基づく。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放製剤;

副作用
副作用等発現状況の概要

各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害
本剤の各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害に対する使用においては、使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

躁病および躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制
本剤の躁病および躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制に対する使用においては、厚生省「適応外使用に係る医療用医薬品の取扱いについて(研第4号・医薬審第104号)」通知に該当する医療用医薬品として承認されたため、副作用発現頻度が明確となる国内での調査を実施していない。
重大な副作用
1.
頻度不明 
劇症肝炎等の重篤な肝障害、黄疸、脂肪肝等を起こすことがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2.
頻度不明 
高アンモニア血症を伴う意識障害があらわれることがあるので、定期的にアンモニア値を測定するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3.
頻度不明 
溶血性貧血、赤芽球癆、汎血球減少、重篤な血小板減少、顆粒球減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
4.
頻度不明 
急性膵炎があらわれることがあるので、激しい腹痛、発熱、嘔気、嘔吐等の症状があらわれたり、膵酵素値の上昇が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5.
頻度不明 
間質性腎炎、ファンコニー症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
6.
頻度不明 
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
7.
頻度不明 
過敏症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、初期症状として発疹、発熱がみられ、さらにリンパ節腫脹、肝機能障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
8.
頻度不明 
脳の萎縮、認知症様症状(健忘、見当識障害、言語障害、寡動、知能低下、感情鈍麻等)、パーキンソン様症状(静止時振戦、硬直、姿勢・歩行異常等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

なお、これらの症状が発現した例では中止により、ほとんどが1〜2ヵ月で回復している。

9.
頻度不明 
横紋筋融解症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビンの上昇等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
10.
頻度不明 
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム量の増加、高張尿等があらわれた場合には水分摂取の制限等の適切な処置を行うこと。
11.
頻度不明 
間質性肺炎、好酸球性肺炎があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺炎、好酸球性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
注1)同一成分薬の副作用を参考に記載した。
その他の副作用
1. 皮膚
頻度不明 
脱毛
2. 精神神経系
頻度不明 
めまい、傾眠、頭痛、不眠、振戦、失調、不穏、視覚異常、感覚変化、抑うつ
3. 消化器
頻度不明 
悪心・嘔吐、胃部不快感、口内炎、食欲不振、腹痛、下痢、便秘、食欲亢進
4. 肝臓
頻度不明 
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al−P上昇
5. 血液
頻度不明 
貧血、白血球減少、低フィブリノーゲン血症、好酸球増多、血小板凝集能低下
6. 過敏症
頻度不明 
発疹
7. その他
頻度不明 
夜尿・頻尿、高アンモニア血症、体重増加、
けん怠感、浮腫、月経異常(月経不順、無月経症)、多嚢胞性卵巣、血尿、鼻血、口渇、歯肉肥厚、尿失禁症、発熱、カルニチン減少
このような副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
注2)「抑うつ」については国外報告、それ以外は同一成分薬の副作用を参考に記載した。

一般的名称: ;

副作用
副作用等発現状況の概要

各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害
錠(200mg)、シロップによる承認時及び1977年12月までの副作用頻度調査において、10,563例中、副作用の発現例は1,529例(発現率14.5%)で、2,141件であった。

主な副作用は傾眠582件(5.5%)、失調・ふらつき383件(3.6%)、嘔気・悪心・嘔吐274件(2.6%)、食欲不振182件(1.7%)、胃腸障害157件(1.5%)、全身けん怠感73件(0.7%)等であった。


躁病および躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制
本剤の躁病および躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制に対する使用においては、厚生省「適応外使用に係る医療用医薬品の取扱いについて(研第4号・医薬審第104号)」通知に該当する医療用医薬品として承認されたため、副作用発現頻度が明確となる国内での調査を実施していない。
重大な副作用
1.
劇症肝炎等の重篤な肝障害、黄疸、脂肪肝等を起こすことがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2.
高アンモニア血症を伴う意識障害があらわれることがあるので、定期的にアンモニア値を測定するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3.
溶血性貧血、赤芽球癆、汎血球減少、重篤な血小板減少、顆粒球減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
4.
急性膵炎があらわれることがあるので、激しい腹痛、発熱、嘔気、嘔吐等の症状があらわれたり、膵酵素値の上昇が認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5.
間質性腎炎、ファンコニー症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
6.
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
7.
過敏症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、初期症状として発疹、発熱がみられ、さらにリンパ節腫脹、肝機能障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
8.
脳の萎縮、認知症様症状(健忘、見当識障害、言語障害、寡動、知能低下、感情鈍麻等)、パーキンソン様症状(静止時振戦、硬直、姿勢・歩行異常等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

なお、これらの症状が発現した例では中止により、ほとんどが1〜2ヵ月で回復している。

9.
横紋筋融解症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビンの上昇等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
10.
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム量の増加、高張尿等があらわれた場合には水分摂取の制限等の適切な処置を行うこと。
*11.
間質性肺炎、好酸球性肺炎があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺炎、好酸球性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
その他の副作用
1. 血液
0.1%未満 
白血球減少
2. 血液
頻度不明
貧血、好酸球増多、血小板凝集能低下、低フィブリノーゲン血症
3. 精神神経系
5%以上 
傾眠
4. 精神神経系
0.1〜5%未満 
失調、頭痛、不眠、不穏、視覚異常
5. 精神神経系
0.1%未満 
感覚変化
6. 精神神経系
頻度不明
振戦、めまい、抑うつ
7. 消化器
0.1〜5%未満 
悪心・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、便秘
8. 消化器
0.1%未満 
口内炎、下痢
9. 消化器
頻度不明
食欲亢進、腹痛
10. 肝臓
頻度不明
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇
11. 皮膚
0.1%未満 
脱毛
12. 過敏症
0.1〜5%未満 
発疹
13. その他
0.1〜5%未満 
けん怠感、夜尿・頻尿、鼻血
14. その他
0.1%未満 
口渇、浮腫、月経異常(月経不順、無月経症)、発熱
15. その他
頻度不明
血尿、高アンモニア血症、歯肉肥厚、体重増加、尿失禁症、多嚢胞性卵巣、カルニチン減少
上記のような副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
注)「抑うつ」については国外報告、それ以外は国内自発報告に基づく。

一般的名称: ;

副作用
副作用等発現状況の概要
各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
躁病および躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制
本剤の躁病および躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制に対する使用においては、厚生省「適応外使用に係る医療用医薬品の取扱いについて(研第4号・医薬審第104号)」通知に該当する医療用医薬品として承認されたため、副作用発現頻度が明確となる国内での調査を実施していない。
重大な副作用
1.
劇症肝炎等の重篤な肝障害、黄疸、脂肪肝等
頻度不明 
これらの症状を起こすことがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2.
高アンモニア血症を伴う意識障害
頻度不明 
高アンモニア血症を伴う意識障害があらわれることがあるので、定期的にアンモニア値を測定するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3.
溶血性貧血、赤芽球癆、汎血球減少、重篤な血小板減少、顆粒球減少
頻度不明 
これらの症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
4.
急性膵炎
頻度不明 
急性膵炎があらわれることがあるので、激しい腹痛、発熱、嘔気、嘔吐等の症状があらわれたり、膵酵素値の上昇が認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5.
間質性腎炎、ファンコニー症候群
頻度不明 
これらの症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
6.
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
頻度不明 
これらの症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
7.
過敏症候群
頻度不明 
過敏症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、初期症状として発疹、発熱がみられ、さらにリンパ節腫脹、肝機能障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
8.
脳の萎縮、認知症様症状(健忘、見当識障害、言語障害、寡動、知能低下、感情鈍麻等)、
パーキンソン様症状(静止時振戦、硬直、姿勢・歩行異常等)
頻度不明 
これらの症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

なお、これらの症状が発現した例では中止により、ほとんどが1〜2ヵ月で回復している。

9.
横紋筋融解症
頻度不明 
横紋筋融解症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビンの上昇等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
10.
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)
頻度不明 
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム量の増加、高張尿等があらわれた場合には水分摂取の制限等の適切な処置を行うこと。
11.
間質性肺炎、好酸球性肺炎
頻度不明 
間質性肺炎、好酸球性肺炎があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺炎、好酸球性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
その他の副作用
1.
血液
頻度不明 
白血球減少、貧血、好酸球増多、血小板凝集能低下、低フィブリノーゲン血症
2.
精神神経系
頻度不明 
傾眠、失調、頭痛、不眠、不穏、視覚異常、感覚変化、振戦、めまい、抑うつ
3.
消化器
頻度不明 
悪心・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、便秘、口内炎、下痢、食欲亢進、腹痛
4.
肝臓
頻度不明 
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇
5.
皮膚
頻度不明 
脱毛
6.
過敏症
頻度不明 
発疹
7.
その他
頻度不明 
けん怠感、夜尿・頻尿、鼻血、口渇、浮腫、月経異常(月経不順、無月経症)、多嚢胞性卵巣、血尿、高アンモニア血症、歯肉肥厚、体重増加、尿失禁症、発熱、カルニチン減少
その他の副作用の注意
注1)観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
注2)国外報告に基づく。

一般的名称: ;

副作用
副作用等発現状況の概要
○各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害、片頭痛発作の発症抑制
本剤の各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害、片頭痛発作の発症抑制に対する使用においては、使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
○躁病および躁うつ病の躁状態
本剤の躁病および躁うつ病の躁状態に対する使用においては、厚生省「適応外使用に係る医療用医薬品の取扱いについて(研第4号・医薬審第104号)」通知に該当する医療用医薬品として承認されたため、副作用発現頻度が明確となる国内での調査を実施していない。
重大な副作用
1.
(頻度不明) 
劇症肝炎等の重篤な肝障害、黄疸、脂肪肝等を起こすことがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2.
(頻度不明) 
高アンモニア血症を伴う意識障害があらわれることがあるので、定期的にアンモニア値を測定するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3.
(頻度不明) 
溶血性貧血、赤芽球癆、汎血球減少、重篤な血小板減少、顆粒球減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
4.
(頻度不明) 
急性膵炎があらわれることがあるので、激しい腹痛、発熱、嘔気、嘔吐等の症状があらわれたり、膵酵素値の上昇が認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5.
(頻度不明) 
間質性腎炎、ファンコニー症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
6.
(頻度不明) 
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
7.
(頻度不明) 
過敏症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、初期症状として発疹、発熱がみられ、更にリンパ節腫脹、肝機能障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
8.
(頻度不明) 
脳の萎縮、認知症様症状(健忘、見当識障害、言語障害、寡動、知能低下、感情鈍麻等)、
パーキンソン様症状(静止時振戦、硬直、姿勢・歩行異常等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、これらの症状が発現した例では中止により、ほとんどが1〜2ヵ月で回復している。
9.
(頻度不明) 
横紋筋融解症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビンの上昇等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
10.
(頻度不明) 
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム量の増加、高張尿等があらわれた場合には水分摂取の制限等の適切な処置を行うこと。
11.
(頻度不明) 
**
間質性肺炎、好酸球性肺炎があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺炎、好酸球性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
その他の副作用
血液
(頻度不明) 
白血球減少、貧血、好酸球増多、血小板凝集能低下、低フィブリノーゲン血症
精神神経系
(頻度不明) 
傾眠、失調、頭痛、不眠、不穏、視覚異常、感覚変化、振戦、めまい、抑うつ
消化器
(頻度不明) 
悪心・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、便秘、口内炎、下痢、食欲亢進、腹痛
肝臓
(頻度不明) 
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇
皮膚
(頻度不明) 
脱毛
過敏症
(頻度不明) 
発疹
*
その他
(頻度不明) 
倦怠感、夜尿・頻尿、鼻血、口渇、浮腫、月経異常(月経不順、無月経症)、発熱、血尿、高アンモニア血症、歯肉肥厚、体重増加、尿失禁症、多嚢胞性卵巣、カルニチン減少
その他の副作用の注意
以上のような副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
注2) 先発品の副作用を参考に記載した。
注3) 「抑うつ」については国外報告に基づく。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム錠、バルプロ酸ナトリウムシロップ;

副作用
副作用等発現状況の概要
各種てんかん及びてんかんに伴う性格行動障害
本剤は副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
躁病及び躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制
本剤の躁病及び躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制に対する使用においては、厚生省「適応外使用に係る医療用医薬品の取扱いについて(研第4号・医薬審第104号)」通知に該当する医療用医薬品として承認されたため、副作用発現頻度が明確となる国内での調査を実施していない。
重大な副作用
1.
重篤な肝障害
劇症肝炎等の重篤な肝障害、黄疸、脂肪肝等を起こすことがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2.
高アンモニア血症を伴う意識障害
高アンモニア血症を伴う意識障害があらわれることがあるので、定期的にアンモニア値を測定するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3.
溶血性貧血、赤芽球癆、汎血球減少、血小板減少、顆粒球減少
溶血性貧血、赤芽球癆、汎血球減少、重篤な血小板減少、顆粒球減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
4.
急性膵炎
急性膵炎があらわれることがあるので、激しい腹痛、発熱、嘔気、嘔吐等の症状があらわれたり、膵酵素値の上昇が認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5.
間質性腎炎、ファンコニー症候群
間質性腎炎、ファンコニー症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
6.
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN) 、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
7.
過敏症候群
過敏症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、初期症状として発疹、発熱がみられ、さらにリンパ節腫脹、肝機能障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等の症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
8.
脳の萎縮、認知症様症状、パーキンソン様症状
脳の萎縮、認知症様症状(健忘、見当識障害、言語障害、寡動、知能低下、感情鈍麻等)、パーキンソン様症状(静止時振戦、硬直、姿勢・歩行異常等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

なお、これらの症状が発現した例では中止により、ほとんどが1〜2カ月で回復している。

9.
横紋筋融解症
横紋筋融解症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビンの上昇等が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
10.
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム量の増加、高張尿等があらわれた場合には、水分摂取の制限等の適切な処置を行うこと。
11. *間質性肺炎、好酸球性肺炎
間質性肺炎、好酸球性肺炎があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺炎、好酸球性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
その他の副作用
下記のような副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
 
血液
頻度不明(注) 
貧血、白血球減少、好酸球増多、血小板凝集能低下、低フィブリノーゲン血症
精神神経系
頻度不明(注) 
傾眠、不眠、頭痛、振戦、失調、めまい、不穏、感覚変化、視覚異常、抑うつ
消化器
頻度不明(注) 
食欲亢進、悪心・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹痛、便秘、下痢、口内炎
肝臓
頻度不明(注) 
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、ALP上昇
皮膚
頻度不明(注) 
脱毛
過敏症
頻度不明(注) 
発疹
その他
頻度不明(注) 
口渇、倦怠感、浮腫、高アンモニア血症、夜尿・頻尿、尿失禁症、血尿、鼻血、月経異常(月経不順、無月経症)、歯肉肥厚、体重増加、発熱、多嚢胞性卵巣、カルニチン減少
注:副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、頻度不明。他のバルプロ酸ナトリウム製剤による副作用を含む。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放錠;

副作用
副作用等発現状況の概要

各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害
承認時及び使用成績調査において、3,919例中、副作用及び臨床検査値異常の発現例は254例(発現率6.5%)で、341件であった。

主な副作用は高アンモニア血症35件(0.9%)、傾眠・眠気34件(0.9%)、悪心・嘔吐29件(0.7%)、Al-P上昇14件(0.4%)、白血球減少・好中球減少17件(0.4%)、血小板減少11件(0.3%)、好酸球増多11件(0.3%)、体重増加・肥満11件(0.3%)、失調10件(0.3%)等であった。(再審査終了時)


躁病および躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制
本剤の躁病および躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制に対する使用においては、厚生省「適応外使用に係る医療用医薬品の取扱いについて(研第4号・医薬審第104号)」通知に該当する医療用医薬品として承認されたため、副作用発現頻度が明確となる国内での調査を実施していない。
重大な副作用
1.
劇症肝炎等の重篤な肝障害、黄疸、脂肪肝等を起こすことがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2.
高アンモニア血症を伴う意識障害があらわれることがあるので、定期的にアンモニア値を測定するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3.
溶血性貧血、赤芽球癆、汎血球減少、重篤な血小板減少、顆粒球減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
4.
急性膵炎があらわれることがあるので、激しい腹痛、発熱、嘔気、嘔吐等の症状があらわれたり、膵酵素値の上昇が認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5.
間質性腎炎、ファンコニー症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
6.
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
7.
過敏症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、初期症状として発疹、発熱がみられ、さらにリンパ節腫脹、肝機能障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
8.
脳の萎縮、認知症様症状(健忘、見当識障害、言語障害、寡動、知能低下、感情鈍麻等)、パーキンソン様症状(静止時振戦、硬直、姿勢・歩行異常等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

なお、これらの症状が発現した例では中止により、ほとんどが1〜2ヵ月で回復している。

9.
横紋筋融解症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビンの上昇等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
10.
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム量の増加、高張尿等があらわれた場合には水分摂取の制限等の適切な処置を行うこと。
*11.
間質性肺炎、好酸球性肺炎があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺炎、好酸球性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
その他の副作用
1. 血液
0.1〜5%未満 
貧血、白血球減少、好酸球増多
2. 血液
0.1%未満 
低フィブリノーゲン血症
3. 血液
頻度不明
血小板凝集能低下
4. 精神神経系
0.1〜5%未満 
傾眠、失調、めまい、頭痛
5. 精神神経系
0.1%未満 
不眠、不穏、感覚変化、振戦
6. 精神神経系
頻度不明
視覚異常、抑うつ
7. 消化器
0.1〜5%未満 
悪心・嘔吐、食欲不振
8. 消化器
0.1%未満 
胃部不快感、腹痛、下痢、食欲亢進
9. 消化器
頻度不明
口内炎、便秘
10. 肝臓
0.1〜5%未満 
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇
11. 皮膚
0.1%未満 
脱毛
12. 過敏症
0.1〜5%未満 
発疹
13. その他
0.1〜5%未満 
けん怠感、高アンモニア血症、体重増加
14. その他
0.1%未満 
血尿、夜尿・頻尿、鼻血、口渇、浮腫
15. その他
頻度不明
月経異常(月経不順、無月経症)、多嚢胞性卵巣、歯肉肥厚、尿失禁症、発熱、カルニチン減少
上記のような副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
注)「抑うつ」については国外報告、それ以外は国内自発報告に基づく。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム;

副作用
副作用等発現状況の概要
○各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害、片頭痛発作の発症抑制
本剤の各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害、片頭痛発作の発症抑制に対する使用においては、使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
○躁病および躁うつ病の躁状態
本剤の躁病および躁うつ病の躁状態に対する使用においては、厚生省「適応外使用に係る医療用医薬品の取扱いについて(研第4号・医薬審第104号)」通知に該当する医療用医薬品として承認されたため、副作用発現頻度が明確となる国内での調査を実施していない。
重大な副作用
1.
(頻度不明) 
劇症肝炎等の重篤な肝障害、黄疸、脂肪肝等を起こすことがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2.
(頻度不明) 
高アンモニア血症を伴う意識障害があらわれることがあるので、定期的にアンモニア値を測定するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3.
(頻度不明) 
溶血性貧血、赤芽球癆、汎血球減少、重篤な血小板減少、顆粒球減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
4.
(頻度不明) 
急性膵炎があらわれることがあるので、激しい腹痛、発熱、嘔気、嘔吐等の症状があらわれたり、膵酵素値の上昇が認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5.
(頻度不明) 
間質性腎炎、ファンコニー症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
6.
(頻度不明) 
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
7.
(頻度不明) 
過敏症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、初期症状として発疹、発熱がみられ、更にリンパ節腫脹、肝機能障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
8.
(頻度不明) 
脳の萎縮、認知症様症状(健忘、見当識障害、言語障害、寡動、知能低下、感情鈍麻等)、
パーキンソン様症状(静止時振戦、硬直、姿勢・歩行異常等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、これらの症状が発現した例では中止により、ほとんどが1〜2ヵ月で回復している。
9.
(頻度不明) 
横紋筋融解症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビンの上昇等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
10.
(頻度不明) 
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム量の増加、高張尿等があらわれた場合には水分摂取の制限等の適切な処置を行うこと。
11.
(頻度不明) 
**
間質性肺炎、好酸球性肺炎があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺炎、好酸球性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
その他の副作用
血液
(頻度不明) 
貧血、白血球減少、好酸球増多、低フィブリノーゲン血症、血小板凝集能低下
精神神経系
(頻度不明) 
傾眠、失調、めまい、頭痛、不眠、不穏、感覚変化、振戦、視覚異常、抑うつ
消化器
(頻度不明) 
悪心・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹痛、下痢、食欲亢進、口内炎、便秘
肝臓
(頻度不明) 
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇
皮膚
(頻度不明) 
脱毛
過敏症
(頻度不明) 
発疹
その他
(頻度不明) 
倦怠感、高アンモニア血症、体重増加、血尿、夜尿・頻尿、鼻血、口渇、浮腫、月経異常(月経不順、無月経症)、多嚢胞性卵巣、歯肉肥厚、尿失禁症、発熱、カルニチン減少
その他の副作用の注意
以上のような副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
注1)先発品の副作用を参考に記載した。
注2)「抑うつ」については国外報告に基づく。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放性錠剤;

副作用
副作用等発現状況の概要

各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害
セレニカR錠200mgの承認時の臨床試験により報告された症例66例中、2例(3.0%)に4件の副作用が認められ、アンモニア増加1件(1.5%)、傾眠1件(1.5%)、無為1件(1.5%)、振戦1件(1.5%)であった。

躁病および躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制
本剤の躁病および躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制に対する使用においては、厚生省「適応外使用に係る医療用医薬品の取扱いについて(研第4号・医薬審第104号)」通知に該当する医療用医薬品として承認されたため、副作用発現頻度が明確となる国内での調査を実施していない。
重大な副作用
1.
劇症肝炎等の重篤な肝障害、黄疸、脂肪肝等(頻度不明)を起こすことがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2.
高アンモニア血症を伴う意識障害(頻度不明)があらわれることがあるので、定期的にアンモニア値を測定するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3.
溶血性貧血、赤芽球癆、汎血球減少、重篤な血小板減少、顆粒球減少(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
4.
急性膵炎(頻度不明)があらわれることがあるので、激しい腹痛、発熱、嘔気、嘔吐等の症状があらわれたり、膵酵素値の上昇が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5.
間質性腎炎、ファンコニー症候群(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
6.
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)
、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
7.
過敏症候群(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、初期症状として発疹、発熱がみられ、さらにリンパ節腫脹、肝機能障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
8.
脳の萎縮、認知症様症状(健忘、見当識障害、言語障害、寡動、知能低下、感情鈍麻等)、パーキンソン様症状(静止時振戦、硬直、姿勢・歩行異常等)(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

なお、これらの症状が発現した例では中止により、ほとんどが1〜2ヵ月で回復している。

9.
横紋筋融解症(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビンの上昇等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
10.
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム量の増加、高張尿等があらわれた場合には水分摂取の制限等の適切な処置を行うこと。
11.
*
間質性肺炎、好酸球性肺炎(頻度不明)があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺炎、好酸球性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
その他の副作用
1.
皮膚
0.1%未満 
脱毛
2.
精神神経系
0.1〜5%未満 
めまい、傾眠、振戦
3.
精神神経系
0.1%未満 
頭痛、不眠
4.
精神神経系
頻度不明 
失調、不穏、視覚異常、感覚変化、抑うつ
5.
消化器
0.1〜5%未満 
悪心・嘔吐、胃部不快感
6.
消化器
0.1%未満 
口内炎、食欲不振、腹痛、下痢
7.
消化器
頻度不明 
便秘、食欲亢進
8.
肝臓
0.1〜5%未満 
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇
9.
血液
0.1〜5%未満 
貧血、白血球減少
10.
血液
0.1%未満 
低フィブリノーゲン血症、好酸球増多
11.
血液
頻度不明 
血小板凝集能低下
12.
過敏症
0.1〜5%未満 
発疹
13.
その他
0.1〜5%未満 
夜尿・頻尿、高アンモニア血症、体重増加
14.
その他
0.1%未満 
けん怠感、浮腫
15.
その他
頻度不明 
月経異常(月経不順、無月経症)、多
のう胞性卵巣、血尿、鼻血、口渇、歯肉肥厚、尿失禁症、発熱、カルニチン減少
その他の副作用の注意
このような副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
注)「抑うつ」については国外報告、それ以外は国内自発報告に基づく。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放性錠剤;

副作用
副作用等発現状況の概要

各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害
セレニカR錠200mgの承認時の臨床試験により報告された症例66例中、2例(3.0%)に4件の副作用が認められ、アンモニア増加1件(1.5%)、傾眠1件(1.5%)、無為1件(1.5%)、振戦1件(1.5%)であった。

躁病および躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制
本剤の躁病および躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制に対する使用においては、厚生省「適応外使用に係る医療用医薬品の取扱いについて(研第4号・医薬審第104号)」通知に該当する医療用医薬品として承認されたため、副作用発現頻度が明確となる国内での調査を実施していない。
重大な副作用
1.
劇症肝炎等の重篤な肝障害、黄疸、脂肪肝等(頻度不明)を起こすことがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2.
高アンモニア血症を伴う意識障害(頻度不明)があらわれることがあるので、定期的にアンモニア値を測定するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3.
溶血性貧血、赤芽球癆、汎血球減少、重篤な血小板減少、顆粒球減少(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
4.
急性膵炎(頻度不明)があらわれることがあるので、激しい腹痛、発熱、嘔気、嘔吐等の症状があらわれたり、膵酵素値の上昇が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5.
間質性腎炎、ファンコニー症候群(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
6.
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)
、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0.1%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
7.
過敏症候群(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、初期症状として発疹、発熱がみられ、さらにリンパ節腫脹、肝機能障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
8.
脳の萎縮、認知症様症状(健忘、見当識障害、言語障害、寡動、知能低下、感情鈍麻等)、パーキンソン様症状(静止時振戦、硬直、姿勢・歩行異常等)(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

なお、これらの症状が発現した例では中止により、ほとんどが1〜2ヵ月で回復している。

9.
横紋筋融解症(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビンの上昇等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
10.
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム量の増加、高張尿等があらわれた場合には水分摂取の制限等の適切な処置を行うこと。
11.
間質性肺炎、好酸球性肺炎(頻度不明)があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺炎、好酸球性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
その他の副作用
1.
皮膚
0.1%未満 
脱毛
2.
精神神経系
0.1〜5%未満 
めまい、傾眠、振戦
3.
精神神経系
0.1%未満 
頭痛、不眠
4.
精神神経系
頻度不明 
失調、不穏、視覚異常、感覚変化、抑うつ
5.
消化器
0.1〜5%未満 
悪心・嘔吐、胃部不快感
6.
消化器
0.1%未満 
口内炎、食欲不振、腹痛、下痢
7.
消化器
頻度不明 
便秘、食欲亢進
8.
肝臓
0.1〜5%未満 
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇
9.
血液
0.1〜5%未満 
貧血、白血球減少
10.
血液
0.1%未満 
低フィブリノーゲン血症、好酸球増多
11.
血液
頻度不明 
血小板凝集能低下
12.
過敏症
0.1〜5%未満 
発疹
13.
その他
0.1〜5%未満 
夜尿・頻尿、高アンモニア血症、体重増加
14.
その他
0.1%未満 
けん怠感、浮腫
15.
その他
頻度不明 
月経異常(月経不順、無月経症)、多
のう胞性卵巣、血尿、鼻血、口渇、歯肉肥厚、尿失禁症、発熱、カルニチン減少
その他の副作用の注意
このような副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
注)「抑うつ」については国外報告、それ以外は国内自発報告に基づく。

一般的名称: ;

副作用
副作用等発現状況の概要

各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害
錠(200mg)、シロップによる承認時及び1977年12月までの副作用頻度調査において、10,563例中、副作用の発現例は1,529例(発現率14.5%)で、2,141件であった。

主な副作用は傾眠582件(5.5%)、失調・ふらつき383件(3.6%)、嘔気・悪心・嘔吐274件(2.6%)、食欲不振182件(1.7%)、胃腸障害157件(1.5%)、全身けん怠感73件(0.7%)等であった。


躁病および躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制
本剤の躁病および躁うつ病の躁状態、片頭痛発作の発症抑制に対する使用においては、厚生省「適応外使用に係る医療用医薬品の取扱いについて(研第4号・医薬審第104号)」通知に該当する医療用医薬品として承認されたため、副作用発現頻度が明確となる国内での調査を実施していない。
重大な副作用
1.
劇症肝炎等の重篤な肝障害、黄疸、脂肪肝等を起こすことがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2.
高アンモニア血症を伴う意識障害があらわれることがあるので、定期的にアンモニア値を測定するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3.
溶血性貧血、赤芽球癆、汎血球減少、重篤な血小板減少、顆粒球減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
4.
急性膵炎があらわれることがあるので、激しい腹痛、発熱、嘔気、嘔吐等の症状があらわれたり、膵酵素値の上昇が認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5.
間質性腎炎、ファンコニー症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
6.
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
7.
過敏症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、初期症状として発疹、発熱がみられ、さらにリンパ節腫脹、肝機能障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
8.
脳の萎縮、認知症様症状(健忘、見当識障害、言語障害、寡動、知能低下、感情鈍麻等)、パーキンソン様症状(静止時振戦、硬直、姿勢・歩行異常等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

なお、これらの症状が発現した例では中止により、ほとんどが1〜2ヵ月で回復している。

9.
横紋筋融解症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビンの上昇等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
10.
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム量の増加、高張尿等があらわれた場合には水分摂取の制限等の適切な処置を行うこと。
*11.
間質性肺炎、好酸球性肺炎があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺炎、好酸球性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
その他の副作用
1. 血液
0.1%未満 
白血球減少
2. 血液
頻度不明
貧血、好酸球増多、血小板凝集能低下、低フィブリノーゲン血症
3. 精神神経系
5%以上 
傾眠
4. 精神神経系
0.1〜5%未満 
失調、頭痛、不眠、不穏、視覚異常
5. 精神神経系
0.1%未満 
感覚変化
6. 精神神経系
頻度不明
振戦、めまい、抑うつ
7. 消化器
0.1〜5%未満 
悪心・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、便秘
8. 消化器
0.1%未満 
口内炎、下痢
9. 消化器
頻度不明
食欲亢進、腹痛
10. 肝臓
頻度不明
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇
11. 皮膚
0.1%未満 
脱毛
12. 過敏症
0.1〜5%未満 
発疹
13. その他
0.1〜5%未満 
けん怠感、夜尿・頻尿、鼻血
14. その他
0.1%未満 
口渇、浮腫、月経異常(月経不順、無月経症)、発熱
15. その他
頻度不明
血尿、高アンモニア血症、歯肉肥厚、体重増加、尿失禁症、多嚢胞性卵巣、カルニチン減少
上記のような副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
注)「抑うつ」については国外報告、それ以外は国内自発報告に基づく。

一般的名称: ;

副作用
副作用等発現状況の概要
 ○
各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害,片頭痛発作の発症抑制
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
 ○
躁病および躁うつ病の躁状態
本剤の躁病および躁うつ病の躁状態に対する使用においては,厚生省「適応外使用に係る医療用医薬品の取扱いについて(研第4号・医薬審第104号)」通知に該当する医療用医薬品として承認されたため,副作用発現頻度が明確となる国内での調査を実施していない。
重大な副作用
(頻度不明:先発品の副作用を参考に記載した)
1.
劇症肝炎等の重篤な肝障害,黄疸,脂肪肝等を起こすことがあるので,定期的に検査を行うなど観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。(頻度不明)
2.
高アンモニア血症を伴う意識障害があらわれることがあるので,定期的にアンモニア値を測定するなど観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。(頻度不明)
3.
溶血性貧血,赤芽球癆,汎血球減少,重篤な血小板減少,顆粒球減少があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。(頻度不明)
4.
急性膵炎があらわれることがあるので,激しい腹痛,発熱,嘔気,嘔吐等の症状があらわれたり,膵酵素値の上昇が認められた場合には,本剤の投与を中止し,適切な処置を行うこと。(頻度不明)
5.
間質性腎炎,ファンコニー症候群があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。(頻度不明)
6.
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群) があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。(頻度不明)
7.
過敏症候群があらわれることがあるので,観察を十分に行い,初期症状として発疹,発熱がみられ,さらにリンパ節腫脹,肝機能障害,白血球増加,好酸球増多,異型リンパ球出現等の症状があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。なお,発疹,発熱,肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。(頻度不明)
8.
脳の萎縮,認知症様症状(健忘,見当識障害,言語障害,寡動,知能低下,感情鈍麻等),パーキンソン様症状(静止時振戦,硬直,姿勢・歩行異常等)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。なお,これらの症状が発現した例では中止により,ほとんどが1〜2ヵ月で回復している。(頻度不明)
9.
横紋筋融解症があらわれることがあるので,観察を十分に行い,筋肉痛,脱力感,CK (CPK) 上昇,血中及び尿中ミオグロビンの上昇等が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。 (頻度不明)
10.
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群 (SIADH) があらわれることがあるので,観察を十分に行い,低ナトリウム血症,低浸透圧血症,尿中ナトリウム量の増加,高張尿等があらわれた場合には水分摂取の制限等の適切な処置を行うこと。 (頻度不明)
11.
*
間質性肺炎,好酸球性肺炎があらわれることがあるので,咳嗽,呼吸困難,発熱等が認められた場合には,速やかに胸部X線,胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺炎,好酸球性肺炎が疑われた場合には投与を中止し,副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。 (頻度不明)
その他の副作用
下記のような副作用があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には減量・休薬等の適切な処置を行うこと。
頻度不明
血液 白血球減少,貧血,好酸球増多,血小板凝集能低下,低フィブリノーゲン血症
精神神経系 傾眠,失調,頭痛,不眠,不穏,視覚異常,感覚変化,振戦,めまい,抑うつ
消化器 悪心・嘔吐,食欲不振,胃部不快感,便秘,口内炎,下痢,食欲亢進,腹痛
肝臓 AST(GOT)上昇,ALT(GPT)上昇,Al-P上昇
皮膚 脱毛
過敏症 発疹
その他 倦怠感,夜尿・頻尿,鼻血,口渇,浮腫,月経異常(月経不順,無月経症),発熱,血尿,高アンモニア血症,歯肉肥厚,体重増加,尿失禁症,多嚢胞性卵巣,カルニチン減少
注)「抑うつ」については国外報告に基づく。

注意事項

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム細粒;

貯法・使用期限等
貯法
室温保存(開封後湿気を避けること。)
使用期限
包装に表示の期限内に使用すること
貯法・使用期限等
貯法
室温保存(開封後湿気を避けること。)
使用期限
包装に表示の期限内に使用すること
慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)

1.
肝機能障害又はその既往歴のある患者[肝機能障害が強くあらわれるおそれがある。]
2.
薬物過敏症の既往歴のある患者
3.
自殺企図の既往及び自殺念慮のある躁病及び躁うつ病の躁状態の患者[症状が悪化するおそれがある。]
4.
以下のような尿素サイクル異常症が疑われる患者[重篤な高アンモニア血症があらわれるおそれがある。]
(1)
原因不明の脳症若しくは原因不明の昏睡の既往のある患者
(2)
尿素サイクル異常症又は原因不明の乳児死亡の家族歴のある患者
重要な基本的注意
1.
本剤で催奇形性が認められているため、妊娠する可能性のある婦人に使用する場合には、本剤による催奇形性について十分に説明し、本剤の使用が適切であるか慎重に判断すること。(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
2.
てんかん患者においては、連用中における
投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。なお、高齢者、虚弱者の場合は特に注意すること。
3.
片頭痛患者においては、本剤は発現した頭痛発作を緩解する薬剤ではないので、本剤投与中に頭痛発作が発現した場合には必要に応じて頭痛発作治療薬を頓用させること。投与前にこのことを患者に十分に説明しておくこと。
4.
片頭痛患者においては、本剤投与中は症状の経過を十分に観察し、頭痛発作発現の消失・軽減により患者の日常生活への支障がなくなったら一旦本剤の投与を中止し、投与継続の必要性について検討すること。なお、症状の改善が認められない場合には、漫然と投与を継続しないこと。
5.
重篤な肝障害(投与初期6ヵ月以内に多い。)があらわれることがあるので、投与初期6ヵ月間は
定期的に肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。

その後も連用中は定期的に肝機能検査を行うことが望ましい。

また、肝障害とともに
急激な意識障害があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。

6.
連用中は定期的に腎機能検査、血液検査を行うことが望ましい。
7.
尿素サイクル異常症が疑われる患者においては、本剤投与前にアミノ酸分析等の検査を考慮すること。なお、このような患者では本剤投与中は、アンモニア値の変動に注意し、十分な観察を行うこと。
8.
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
高齢者への投与
1.
本剤は、血漿アルブミンとの結合性が強いが、高齢者では血漿アルブミンが減少していることが多いため、遊離の薬物の血中濃度が高くなるおそれがあるので、用量に留意して慎重に投与すること。
2.
てんかん患者においては、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれやすいので慎重に投与すること。
3.
片頭痛発作の発症抑制に対する、高齢者における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[二分脊椎児を出産した母親の中に、本剤の成分を妊娠初期に投与された例が対照群より多いとの疫学的調査報告があり、また、本剤の成分を投与された母親に、心室中隔欠損等の心奇形や多指症、口蓋裂、尿道下裂等の外表奇形、その他の奇形を有する児を出産したとの報告がある。また、特有の顔貌(前頭部突出、両眼離開、鼻根偏平、浅く長い人中溝、薄い口唇等)を有する児を出産したとする報告がみられる。]
2.
妊娠中にやむを得ず本剤を投与する場合には、可能な限り単剤投与することが望ましい。[他の抗てんかん剤(特にカルバマゼピン)と併用して投与された患者の中に、奇形を有する児を出産した例が本剤単独投与群と比較して多いとの疫学的調査報告がある。]
3.
妊娠中の投与により、新生児に呼吸障害、肝障害、低フィブリノーゲン血症等があらわれることがある。
4.
妊娠中の投与により、新生児に低血糖、退薬症候(神経過敏、過緊張、痙攣、嘔吐)があらわれるとの報告がある。
*5.
海外で実施された観察研究において、妊娠中に抗てんかん薬を投与されたてんかん患者からの出生児224例を対象に6歳時の知能指数(IQ)[平均値(95%信頼区間)]を比較した結果、本剤を投与されたてんかん患者からの出生児のIQ[98(95‐102)]は、ラモトリギン[108(105‐111)]、フェニトイン[109(105‐113)]、カルバマゼピン[106(103‐109)]を投与されたてんかん患者からの出生児のIQと比較して低かったとの報告がある。なお、本剤の投与量が1,000mg/日(本研究における中央値)未満の場合は[104(99‐109)]、1,000mg/日を超える場合は[94(90‐99)]であった。
*6.
海外で実施された観察研究において、妊娠中に本剤を投与された母親からの出生児508例は、本剤を投与されていない母親からの出生児655,107例と比較して、自閉症発症リスクが高かったとの報告がある[調整ハザード比:2.9(95%信頼区間:1.7‐4.9)]。
7.
動物実験(マウス)で、本剤が葉酸代謝を阻害し、新生児の先天性奇形に関与する可能性があるとの報告がある。
8.
授乳婦に投与する場合には授乳を避けさせること。[ヒト母乳中へ移行することがある。]
小児等への投与
1.
低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
2.
片頭痛発作の発症抑制に対する、小児における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
その他の注意
海外で実施された本剤を含む複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6-3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されている。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム細粒;

貯法・使用期限等
貯法
室温保存

分包以外は開封後湿気を避けて保存すること。

使用期限
外箱又はラベルに表示の使用期限内に使用すること。
貯法・使用期限等
貯法
室温保存

分包以外は開封後湿気を避けて保存すること。

使用期限
外箱又はラベルに表示の使用期限内に使用すること。
慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)

1.
肝機能障害又はその既往歴のある患者

〔肝機能障害が強くあらわれるおそれがある。〕

2.
薬物過敏症の既往歴のある患者
3.
自殺企図の既往及び自殺念慮のある躁病及び躁うつ病の躁状態の患者

〔症状が悪化するおそれがある。〕

4.
以下のような尿素サイクル異常症が疑われる患者

〔重篤な高アンモニア血症があらわれるおそれがある。〕

(1)
原因不明の脳症若しくは原因不明の昏睡の既往のある患者
(2)
尿素サイクル異常症又は原因不明の乳児死亡の家族歴のある患者
重要な基本的注意
1.
本剤で催奇形性が認められているため、妊娠する可能性のある婦人に使用する場合には、本剤による催奇形性について十分に説明し、本剤の使用が適切であるか慎重に判断すること。

〔「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照〕

2.
てんかん患者においては、連用中における
投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。なお、高齢者、虚弱者の場合は特に注意すること。
3.
片頭痛患者においては、本剤は発現した頭痛発作を緩解する薬剤ではないので、本剤投与中に頭痛発作が発現した場合には必要に応じて頭痛発作治療薬を頓用させること。投与前にこのことを患者に十分に説明しておくこと。
4.
片頭痛患者においては、本剤投与中は症状の経過を十分に観察し、頭痛発作発現の消失・軽減により患者の日常生活への支障がなくなったら一旦本剤の投与を中止し、投与継続の必要性について検討すること。なお、症状の改善が認められない場合には、漫然と投与を継続しないこと。
5.
重篤な肝障害(投与初期6ヵ月以内に多い。)があらわれることがあるので、投与初期6ヵ月間は
定期的に肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。

その後も連用中は定期的に肝機能検査を行うことが望ましい。

また、肝障害とともに
急激な意識障害があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。

6.
連用中は定期的に腎機能検査、血液検査を行うことが望ましい。
7.
尿素サイクル異常症が疑われる患者においては、本剤投与前に
アミノ酸分析等の検査を考慮すること。なお、このような患者では本剤投与中は、アンモニア値の変動に注意し、十分な観察を行うこと。
8.
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
高齢者への投与
1.
本剤は、血漿アルブミンとの結合性が強いが、高齢者では血漿アルブミンが減少していることが多いため、遊離の薬物の血中濃度が高くなるおそれがあるので、用量に留意して慎重に投与すること。
2.
てんかん患者においては、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれやすいので慎重に投与すること。
3.
片頭痛発作の発症抑制に対する、高齢者における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

〔二分脊椎児を出産した母親の中に、本剤の成分を妊娠初期に投与された例が対照群より多いとの疫学的調査報告があり、また、本剤の成分を投与された母親に、心室中隔欠損等の心奇形や多指症、口蓋裂、尿道下裂等の外表奇形、その他の奇形を有する児を出産したとの報告がある。また、特有の顔貌(前頭部突出、両眼離開、鼻根偏平、浅く長い人中溝、薄い口唇等)を有する児を出産したとする報告がみられる。〕

2.
妊娠中にやむを得ず本剤を投与する場合には、可能な限り単剤投与することが望ましい。

〔他の抗てんかん剤(特にカルバマゼピン)と併用して投与された患者の中に、奇形を有する児を出産した例が本剤単独投与群と比較して多いとの疫学的調査報告がある。〕

3.
妊娠中の投与により、新生児に呼吸障害、肝障害、低フィブリノーゲン血症等があらわれることがある。
4.
妊娠中の投与により、新生児に低血糖、退薬症候(神経過敏、過緊張、痙攣、嘔吐)があらわれるとの報告がある。
5.
海外で実施された観察研究において、妊娠中に抗てんかん薬を投与されたてんかん患者からの出生児224例を対象に6歳時の知能指数(IQ)[平均値(95%信頼区間)]を比較した結果、本剤を投与されたてんかん患者からの出生児のIQ[98(95-102)]は、ラモトリギン[108(105-111)]、フェニトイン[109(105-113)]、カルバマゼピン[106(103-109)]を投与されたてんかん患者からの出生児のIQと比較して低かったとの報告がある。なお、本剤の投与量が1,000mg/日(本研究における中央値)未満の場合は[104(99-109)]、1,000mg/日を超える場合は[94(90-99)]であった。
6.
海外で実施された観察研究において、妊娠中に本剤を投与された母親からの出生児508例は、本剤を投与されていない母親からの出生児655,107例と比較して、自閉症発症リスクが高かったとの報告がある[調整ハザード比:2.9(95%信頼区間:1.7-4.9)]。
7.
動物実験(マウス)で、本剤が葉酸代謝を阻害し、新生児の先天性奇形に関与する可能性があるとの報告がある。
8.
授乳婦に投与する場合には授乳を避けさせること。

〔ヒト母乳中へ移行することがある。〕

小児等への投与
1.
低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
2.
片頭痛発作の発症抑制に対する、小児における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
その他の注意
海外で実施された本剤を含む複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6-3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されている。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放性顆粒剤;

貯法・使用期限等
貯法
気密容器、室温保存

「取扱い上の注意」の項参照

使用期限
外箱等に表示
慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)

1.
肝機能障害又はその既往歴のある患者〔肝機能障害が強くあらわれるおそれがある。〕
2.
薬物過敏症の既往歴のある患者
3.
自殺企図の既往及び自殺念慮のある躁病及び躁うつ病の躁状態の患者〔症状が悪化するおそれがある。〕
4.
以下のような尿素サイクル異常症が疑われる患者〔重篤な高アンモニア血症があらわれるおそれがある。〕
(1)
原因不明の脳症若しくは原因不明の昏睡の既往のある患者
(2)
尿素サイクル異常症又は原因不明の乳児死亡の家族歴のある患者
重要な基本的注意
1.
本剤で催奇形性が認められているため、妊娠する可能性のある婦人に使用する場合には、本剤による催奇形性について十分に説明し、本剤の使用が適切であるか慎重に判断すること。(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
2.
てんかん患者においては、連用中における
投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。なお、高齢者、虚弱者の場合には特に注意すること。
3.
片頭痛患者においては、本剤は発現した頭痛発作を緩解する薬剤ではないので、本剤投与中に頭痛発作が発現した場合には必要に応じて頭痛発作治療薬を頓用させること。投与前にこのことを患者に十分に説明しておくこと。
4.
片頭痛患者においては、本剤投与中は症状の経過を十分に観察し、頭痛発作発現の消失・軽減により患者の日常生活への支障がなくなったら一旦本剤の投与を中止し、投与継続の必要性について検討すること。なお、症状の改善が認められない場合には、漫然と投与を継続しないこと。
5.
重篤な肝障害(投与初期6ヵ月以内に多い。)があらわれることがあるので、投与初期6ヵ月間は
定期的に肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。その後も連用中は定期的に肝機能検査を行うことが望ましい。

また、肝障害とともに
急激な意識障害があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。

6.
連用中は定期的に腎機能検査、血液検査を行うことが望ましい。
7.
尿素サイクル異常症が疑われる患者においては、本剤投与前に
アミノ酸分析等の検査を考慮すること。なお、このような患者では本剤投与中は、アンモニア値の変動に注意し、十分な観察を行うこと。
8.
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
9.
本剤は製剤学的にバルプロ酸ナトリウムの溶出を制御して徐放化させたものであり、服用後一定時間消化管内に滞留する必要がある。従って
重篤な下痢のある患者では血中濃度が十分に上昇しない可能性があるので注意すること。
10.
他のバルプロ酸ナトリウム製剤を使用中の患者において使用薬剤を本剤に切り替える場合、血中濃度が変動することがあるので注意すること。
高齢者への投与
1.
本剤は、血漿アルブミンとの結合性が強いが、高齢者では血漿アルブミンが減少していることが多いため、遊離の薬物の血中濃度が高くなるおそれがあるので、用量に留意して慎重に投与すること。
2.
てんかん患者においては、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれやすいので慎重に投与すること。
3.
片頭痛発作の発症抑制に対する、高齢者における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔二分脊椎児を出産した母親の中に、本剤の成分を妊娠初期に投与された例が対照群より多いとの疫学的調査報告があり、また、本剤の成分を投与された母親に、心室中隔欠損等の心奇形や多指症、口蓋裂、尿道下裂等の外表奇形、その他の奇形を有する児を出産したとの報告がある。また、特有の顔貌(前頭部突出、両眼離開、鼻根偏平、浅く長い人中溝、薄い口唇等)を有する児を出産したとする報告がみられる。〕
2.
妊娠中にやむを得ず本剤を投与する場合には、可能な限り単独投与することが望ましい。〔他の抗てんかん剤(特にカルバマゼピン)と併用して投与された患者の中に、奇形を有する児を出産した例が本剤単独投与群と比較して多いとの疫学的調査報告がある。〕
3.
妊娠中の投与により、新生児に呼吸障害、肝障害、低フィブリノーゲン血症等があらわれることがある。
4.
妊娠中の投与により、新生児に低血糖、退薬症候(神経過敏、過緊張、痙攣、嘔吐)があらわれるとの報告がある。
5.
**
海外で実施された観察研究において、妊娠中に抗てんかん薬を投与されたてんかん患者からの出生児224例を対象に6歳時の知能指数(IQ)[平均値(95%信頼区間)]を比較した結果、本剤を投与されたてんかん患者からの出生児のIQ[98(95-102)]は、ラモトリギン[108(105-111)]、フェニトイン[109(105-113)]、カルバマゼピン[106(103-109)]を投与されたてんかん患者からの出生児のIQと比較して低かったとの報告がある。なお、本剤の投与量が1000mg/日(本研究における中央値)未満の場合は[104(99-109)]、1000mg/日を超える場合は[94(90-99)]であった。
6.
**
海外で実施された観察研究において、妊娠中に本剤を投与された母親からの出生児508例は、本剤を投与されていない母親からの出生児655,107例と比較して、自閉症発症リスクが高かったとの報告がある[調整ハザード比:2.9(95%信頼区間:1.7-4.9)]。
7.
動物実験(マウス)で、本剤が葉酸代謝を阻害し、新生児の先天性奇形に関与する可能性があるとの報告がある。
8.
授乳婦に投与する場合には授乳を避けさせること。〔ヒト母乳中へ移行することがある。〕
小児等への投与
1.
低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
2.
片頭痛発作の発症抑制に対する、小児における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
適用上の注意
1.
保存時
本剤は徐放性製剤であり、製剤の吸湿により溶出が加速されることがあるので、吸湿しないように保存させること。
2.
服用時
(1)
本剤は徐放性製剤であり、製剤をかみ砕くことにより溶出が加速されることがあるので、薬剤をかみ砕かないで服用させること。
(2)
本剤投与後に白色の粒子が糞便中に排泄されるが、これは賦形剤の一部である。
その他の注意
海外で実施された本剤を含む複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6-3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されている。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放性顆粒剤;

貯法・使用期限等
貯法 
気密容器・室温保存
使用期限
外箱等に表示
注意
「取扱い上の注意」の項参照
慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)

1.
肝機能障害又はその既往歴のある患者〔肝機能障害が強くあらわれるおそれがある。〕
2.
薬物過敏症の既往歴のある患者
3.
自殺企図の既往及び自殺念慮のある躁病及び躁うつ病の躁状態の患者〔症状が悪化するおそれがある。〕
4.
以下のような尿素サイクル異常症が疑われる患者〔重篤な高アンモニア血症があらわれるおそれがある。〕
(1)
原因不明の脳症若しくは原因不明の昏睡の既往のある患者
(2)
尿素サイクル異常症又は原因不明の乳児死亡の家族歴のある患者
重要な基本的注意
1.
本剤で催奇形性が認められているため、妊娠する可能性のある婦人に使用する場合には、本剤による催奇形性について十分に説明し、本剤の使用が適切であるか慎重に判断すること。(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
2.
てんかん患者においては、連用中における
投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。なお、高齢者、虚弱者の場合には特に注意すること。
3.
片頭痛患者においては、本剤は発現した頭痛発作を緩解する薬剤ではないので、本剤投与中に頭痛発作が発現した場合には必要に応じて頭痛発作治療薬を頓用させること。投与前にこのことを患者に十分に説明しておくこと。
4.
片頭痛患者においては、本剤投与中は症状の経過を十分に観察し、頭痛発作発現の消失・軽減により患者の日常生活への支障がなくなったら一旦本剤の投与を中止し、投与継続の必要性について検討すること。なお、症状の改善が認められない場合には、漫然と投与を継続しないこと。
5.
重篤な肝障害(投与初期6ヵ月以内に多い。)があらわれることがあるので、投与初期6ヵ月間は
定期的に肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。その後も連用中は定期的に肝機能検査を行うことが望ましい。

また、肝障害とともに
急激な意識障害があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。

6.
連用中は定期的に腎機能検査、血液検査を行うことが望ましい。
7.
尿素サイクル異常症が疑われる患者においては、本剤投与前に
アミノ酸分析等の検査を考慮すること。なお、このような患者では本剤投与中は、アンモニア値の変動に注意し、十分な観察を行うこと。
8.
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
9.
本剤は製剤学的にバルプロ酸ナトリウムの溶出を制御して徐放化させたものであり、服用後一定時間消化管内に滞留する必要がある。従って
重篤な下痢のある患者では血中濃度が十分に上昇しない可能性があるので注意すること。
10.
他のバルプロ酸ナトリウム製剤を使用中の患者において使用薬剤を本剤に切り替える場合、血中濃度が変動することがあるので注意すること。
高齢者への投与
1.
本剤は、血漿アルブミンとの結合性が強いが、高齢者では血漿アルブミンが減少していることが多いため、遊離の薬物の血中濃度が高くなるおそれがあるので、用量に留意して慎重に投与すること。
2.
てんかん患者においては、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれやすいので慎重に投与すること。
3.
片頭痛発作の発症抑制に対する、高齢者における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔二分脊椎児を出産した母親の中に、本剤の成分を妊娠初期に投与された例が対照群より多いとの疫学的調査報告があり、また、本剤の成分を投与された母親に、心室中隔欠損等の心奇形や多指症、口蓋裂、尿道下裂等の外表奇形、その他の奇形を有する児を出産したとの報告がある。また、特有の顔貌(前頭部突出、両眼離開、鼻根偏平、浅く長い人中溝、薄い口唇等)を有する児を出産したとする報告がみられる。〕
2.
妊娠中にやむを得ず本剤を投与する場合には、可能な限り単独投与することが望ましい。〔他の抗てんかん剤(特にカルバマゼピン)と併用して投与された患者の中に、奇形を有する児を出産した例が本剤単独投与群と比較して多いとの疫学的調査報告がある。〕
3.
妊娠中の投与により、新生児に呼吸障害、肝障害、低フィブリノーゲン血症等があらわれることがある。
4.
妊娠中の投与により、新生児に低血糖、退薬症候(神経過敏、過緊張、痙攣、嘔吐)があらわれるとの報告がある。
5.
*海外で実施された観察研究において、妊娠中に抗てんかん薬を投与されたてんかん患者からの出生児224例を対象に6歳時の知能指数(IQ)[平均値(95%信頼区間)]を比較した結果、本剤を投与されたてんかん患者からの出生児のIQ[98(95-102)]は、ラモトリギン[108(105-111)]、フェニトイン[109(105-113)]、カルバマゼピン[106(103-109)]を投与されたてんかん患者からの出生児のIQと比較して低かったとの報告がある。なお、本剤の投与量が1000mg/日(本研究における中央値)未満の場合は[104(99-109)]、1000mg/日を超える場合は[94(90-99)]であった。
6.
*海外で実施された観察研究において、妊娠中に本剤を投与された母親からの出生児508例は、本剤を投与されていない母親からの出生児655,107例と比較して、自閉症発症リスクが高かったとの報告がある[調整ハザード比:2.9(95%信頼区間:1.7-4.9)]。
7.
動物実験(マウス)で、本剤が葉酸代謝を阻害し、新生児の先天性奇形に関与する可能性があるとの報告がある。
8.
授乳婦に投与する場合には授乳を避けさせること。〔ヒト母乳中へ移行することがある。〕
小児等への投与
1.
低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
2.
片頭痛発作の発症抑制に対する、小児における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
適用上の注意
1.
保存時
本剤は徐放性製剤であり、製剤の吸湿により溶出が加速されることがあるので、吸湿しないように保存させること。
2.
服用時
(1)
本剤は徐放性製剤であり、製剤をかみ砕くことにより溶出が加速されることがあるので、薬剤をかみ砕かないで服用させること。
(2)
本剤投与後に白色の粒子が糞便中に排泄されるが、これは賦形剤の一部である。
その他の注意
海外で実施された本剤を含む複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6-3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されている。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放性顆粒剤;

貯法・使用期限等
貯法
気密容器、室温保存
使用期限
包装に表示の使用期限内に使用すること。
注意
「取扱い上の注意」参照
慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)

1.
肝機能障害又はその既往歴のある患者[肝機能障害が強くあらわれるおそれがある。]
2.
薬物過敏症の既往歴のある患者
3.
自殺企図の既往及び自殺念慮のある躁病及び躁うつ病の躁状態の患者[症状が悪化するおそれがある。]
4.
以下のような尿素サイクル異常症が疑われる患者[重篤な高アンモニア血症があらわれるおそれがある。]
(1)
原因不明の脳症もしくは原因不明の昏睡の既往のある患者
(2)
尿素サイクル異常症又は原因不明の乳児死亡の家族歴のある患者
重要な基本的注意
1.
本剤で催奇形性が認められているため、妊娠する可能性のある婦人に使用する場合には、本剤による催奇形性について十分に説明し、本剤の使用が適切であるか慎重に判断すること(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)。
2.
てんかん患者においては、連用中における
投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。なお、高齢者、虚弱者の場合は特に注意すること。
3.
片頭痛患者においては、本剤は発現した頭痛発作を緩解する薬剤ではないので、本剤投与中に頭痛発作が発現した場合には必要に応じて頭痛発作治療薬を頓用させること。投与前にこのことを患者に十分に説明しておくこと。
4.
片頭痛患者においては、本剤投与中は症状の経過を十分に観察し、頭痛発作発現の消失・軽減により患者の日常生活への支障がなくなったら一旦本剤の投与を中止し、投与継続の必要性について検討すること。なお、症状の改善が認められない場合には、漫然と投与を継続しないこと。
5.
重篤な肝障害(投与初期6ヵ月以内に多い)があらわれることがあるので、投与初期6ヵ月間は
定期的に肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。

その後も連用中は定期的に肝機能検査を行うことが望ましい。

また、肝障害とともに
急激な意識障害があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。

6.
連用中は定期的に
腎機能検査、血液検査を行うことが望ましい。
7.
尿素サイクル異常症が疑われる患者においては、本剤投与前に
アミノ酸分析等の検査を考慮すること。なお、このような患者では本剤投与中は、アンモニア値の変動に注意し、十分な観察を行うこと。
8.
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には
自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
9.
本剤は製剤学的にバルプロ酸ナトリウムの溶出を制御して徐放化させたものであり、服用後一定時間消化管内に滞留する必要がある。

したがって
重篤な下痢のある患者では血中濃度が十分に上昇しない可能性があるので注意すること。

10.
他のバルプロ酸ナトリウム製剤を使用中の患者において使用薬剤を本剤に切り替える場合、血中濃度が変動することがあるので注意すること。
高齢者への投与
1.
本剤は、血漿アルブミンとの結合性が強いが、高齢者では血漿アルブミンが減少していることが多いため、遊離の薬物の血中濃度が高くなるおそれがあるので、用量に留意して慎重に投与すること。
2.
てんかん患者においては、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれやすいので慎重に投与すること。
3.
片頭痛発作の発症抑制に対する、高齢者における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること[二分脊椎児を出産した母親の中に、本剤の成分を妊娠初期に投与された例が対照群より多いとの疫学的調査報告があり、また、本剤の成分を投与された母親に、心室中隔欠損等の心奇形や多指症、口蓋裂、尿道下裂等の外表奇形、その他の奇形を有する児を出産したとの報告がある。また、特有の顔貌(前頭部突出、両眼離開、鼻根偏平、浅く長い人中溝、薄い口唇等)を有する児を出産したとする報告がみられる。]。
2.
妊娠中にやむを得ず本剤を投与する場合には、可能な限り単独投与することが望ましい[他の抗てんかん剤(特にカルバマゼピン)と併用して投与された患者の中に、奇形を有する児を出産した例が本剤単独投与群と比較して多いとの疫学的調査報告がある。]。
3.
妊娠中の投与により、新生児に呼吸障害、肝障害、低フィブリノーゲン血症等があらわれることがある。
4.
妊娠中の投与により、新生児に低血糖、退薬症候(神経過敏、過緊張、けいれん、嘔吐)があらわれるとの報告がある。
5.
海外で実施された観察研究において、妊娠中に抗てんかん薬を投与されたてんかん患者からの出生児224例を対象に6歳時の知能指数(IQ)[平均値(95%信頼区間)]を比較した結果、本剤を投与されたてんかん患者からの出生児のIQ[98(95-102)]は、ラモトリギン[108(105-111)]、フェニトイン[109(105-113)]、カルバマゼピン[106(103-109)]を投与されたてんかん患者からの出生児のIQと比較して低かったとの報告がある。なお、本剤の投与量が1,000mg/日(本研究における中央値)未満の場合は[104(99-109)]、1,000mg/日を超える場合は[94(90-99)]であった。
6.
海外で実施された観察研究において、妊娠中に本剤を投与された母親からの出生児508例は、本剤を投与されていない母親からの出生児655,107例と比較して、自閉症発症リスクが高かったとの報告がある[調整ハザード比:2.9(95%信頼区間:1.7-4.9)]。
7.
動物実験(マウス)で、本剤が葉酸代謝を阻害し、新生児の先天性奇形に関与する可能性があるとの報告がある。
8.
授乳中の婦人に投与する場合には授乳を避けさせること[ヒト母乳中へ移行することがある。]。
小児等への投与
1.
低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
2.
片頭痛発作の発症抑制に対する、小児における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
適用上の注意
1.
保存時
本剤は徐放性製剤であり、製剤の吸湿により溶出が加速されることがあるので、吸湿しないように保存させること。
2.
服用時
(1)
本剤は徐放性製剤であり、製剤をかみ砕くことにより溶出が加速されることがあるので、薬剤をかみ砕かないで服用させること。
(2)
本剤投与後に白色の粒子が糞便中に排泄されるが、これは賦形剤の一部である。
その他の注意
海外で実施された本剤を含む複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6-3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されている。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放製剤;

貯法・使用期限等
貯法:
気密容器・室温保存
使用期限:
包装箱に表示
注意:
「取扱い上の注意」の項参照
慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)

1.
肝機能障害又はその既往歴のある患者〔肝機能障害が強くあらわれるおそれがある。〕
2.
薬物過敏症の既往歴のある患者
3.
自殺企図の既往及び自殺念慮のある躁病及び躁うつ病の躁状態の患者〔症状が悪化するおそれがある。〕
4.
以下のような尿素サイクル異常症が疑われる患者〔重篤な高アンモニア血症があらわれるおそれがある。〕
(1)
原因不明の脳症若しくは原因不明の昏睡の既往のある患者
(2)
尿素サイクル異常症又は原因不明の乳児死亡の家族歴のある患者
重要な基本的注意
1.
本剤で催奇形性が認められているため、妊娠する可能性のある婦人に使用する場合には、本剤による催奇形性について十分に説明し、本剤の使用が適切であるか慎重に判断すること。(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
2.
てんかん患者においては、連用中における
投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。なお、高齢者、虚弱者の場合には特に注意すること。
3.
片頭痛患者においては、本剤は発現した頭痛発作を緩解する薬剤ではないので、本剤投与中に頭痛発作が発現した場合には必要に応じて頭痛発作治療薬を頓用させること。投与前にこのことを患者に十分に説明しておくこと。
4.
片頭痛患者においては、本剤投与中は症状の経過を十分に観察し、頭痛発作発現の消失・軽減により患者の日常生活への支障がなくなったら一旦本剤の投与を中止し、投与継続の必要性について検討すること。なお、症状の改善が認められない場合には、漫然と投与を継続しないこと。
5.
重篤な肝障害(投与初期6ヵ月以内に多い。)があらわれることがあるので、投与初期6ヵ月間は
定期的に肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。

その後も連用中は定期的に肝機能検査を行うことが望ましい。

また、肝障害とともに
急激な意識障害があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。

6.
連用中は定期的に腎機能検査、血液検査を行うことが望ましい。
7.
尿素サイクル異常症が疑われる患者においては、本剤投与前に
アミノ酸分析等の検査を考慮すること。なお、このような患者では本剤投与中は、アンモニア値の変動に注意し、十分な観察を行うこと。
8.
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
9.
本剤は製剤学的にバルプロ酸ナトリウムの溶出を制御して徐放化させたものであり、服用後一定時間消化管内に滞留する必要がある。従って
重篤な下痢のある患者では血中濃度が十分に上昇しない可能性があるので注意すること。
10.
他のバルプロ酸ナトリウム製剤を使用中の患者において使用薬剤を本剤に切り替える場合、血中濃度が変動することがあるので注意すること。
高齢者への投与
1.
本剤は、血漿アルブミンとの結合性が強いが、高齢者では血漿アルブミンが減少していることが多いため、遊離の薬物の血中濃度が高くなるおそれがあるので、用量に留意して慎重に投与すること。
2.
てんかん患者においては、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれやすいので慎重に投与すること。
3.
片頭痛発作の発症抑制に対する、高齢者における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔二分脊椎児を出産した母親の中に、バルプロ酸ナトリウム製剤の成分を妊娠初期に投与された例が対照群より多いとの疫学的調査報告があり、また、当該製剤の成分を投与された母親に、心室中隔欠損等の心奇形や多指症、口蓋裂、尿道下裂等の外表奇形、その他の奇形を有する児を出産したとの報告がある。

また、特有の顔貌(前頭部突出、両眼離開、鼻根扁平、浅く長い人中溝、薄い口唇等)を有する児を出産したとする報告がみられる。〕

2.
妊娠中にやむを得ず本剤を投与する場合には、可能な限り単独投与することが望ましい。〔他の抗てんかん剤(特にカルバマゼピン)と併用して投与された患者の中に、奇形を有する児を出産した例がバルプロ酸ナトリウム製剤単独投与群と比較して多いとの疫学的調査報告がある。〕
3.
妊娠中の投与により、新生児に呼吸障害、肝障害、低フィブリノーゲン血症等があらわれることがある。
4.
妊娠中の投与により、新生児に低血糖、退薬症候(神経過敏、過緊張、痙攣、嘔吐)があらわれるとの報告がある。
5.
海外で実施された観察研究において、妊娠中に抗てんかん薬を投与されたてんかん患者からの出生児224例を対象に6歳時の知能指数(IQ)[平均値(95%信頼区間)]を比較した結果、バルプロ酸ナトリウム製剤を投与されたてんかん患者からの出生児のIQ[98(95-102)]は、ラモトリギン[108(105-111)]、フェニトイン[109(105-113)]、カルバマゼピン[106(103-109)]を投与されたてんかん患者からの出生児のIQと比較して低かったとの報告がある。なお、当該製剤の投与量が1,000mg/日(本研究における中央値)未満の場合は[104(99-109)]、1,000mg/日を超える場合は[94(90-99)]であった。
6.
海外で実施された観察研究において、妊娠中にバルプロ酸ナトリウム製剤を投与された母親からの出生児508例は、当該製剤を投与されていない母親からの出生児655,107例と比較して、自閉症発症リスクが高かったとの報告がある[調整ハザード比:2.9(95%信頼区間:1.7-4.9)]。
7.
動物実験(マウス)で、本剤が葉酸代謝を阻害し、新生児の先天性奇形に関与する可能性があるとの報告がある。
8.
授乳婦に投与する場合には授乳を避けさせること。〔ヒト母乳中へ移行することがある。〕
小児等への投与
1.
低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
2.
片頭痛発作の発症抑制に対する、小児における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
適用上の注意
保存時
本剤は徐放性製剤であり、製剤の吸湿により溶出が加速されることがあるので、吸湿しないように保存させること。
服用時
(1)
本剤は徐放性製剤であり、製剤をかみ砕くことにより溶出が加速されることがあるので、薬剤をかみ砕かないで服用させること。
(2)
本剤投与後に白色の粒子が糞便中に排泄されるが、これは賦形剤の一部である。
その他の注意
海外で実施されたバルプロ酸ナトリウム製剤を含む複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6-3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されている。

一般的名称: ;

貯法・使用期限等
貯法
室温保存(開封後湿気を避けること。)[「取扱い上の注意」の項参照]
使用期限
包装に表示の期限内に使用すること
貯法・使用期限等
貯法
室温保存(開封後湿気を避けること。)[「取扱い上の注意」の項参照]
使用期限
包装に表示の期限内に使用すること
慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)

1.
肝機能障害又はその既往歴のある患者[肝機能障害が強くあらわれるおそれがある。]
2.
薬物過敏症の既往歴のある患者
3.
自殺企図の既往及び自殺念慮のある躁病及び躁うつ病の躁状態の患者[症状が悪化するおそれがある。]
4.
以下のような尿素サイクル異常症が疑われる患者[重篤な高アンモニア血症があらわれるおそれがある。]
(1)
原因不明の脳症若しくは原因不明の昏睡の既往のある患者
(2)
尿素サイクル異常症又は原因不明の乳児死亡の家族歴のある患者
重要な基本的注意
1.
本剤で催奇形性が認められているため、妊娠する可能性のある婦人に使用する場合には、本剤による催奇形性について十分に説明し、本剤の使用が適切であるか慎重に判断すること。(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
2.
てんかん患者においては、連用中における
投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。なお、高齢者、虚弱者の場合は特に注意すること。
3.
片頭痛患者においては、本剤は発現した頭痛発作を緩解する薬剤ではないので、本剤投与中に頭痛発作が発現した場合には必要に応じて頭痛発作治療薬を頓用させること。投与前にこのことを患者に十分に説明しておくこと。
4.
片頭痛患者においては、本剤投与中は症状の経過を十分に観察し、頭痛発作発現の消失・軽減により患者の日常生活への支障がなくなったら一旦本剤の投与を中止し、投与継続の必要性について検討すること。なお、症状の改善が認められない場合には、漫然と投与を継続しないこと。
5.
重篤な肝障害(投与初期6ヵ月以内に多い。)があらわれることがあるので、投与初期6ヵ月間は
定期的に肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。

その後も連用中は定期的に肝機能検査を行うことが望ましい。

また、肝障害とともに
急激な意識障害があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。

6.
連用中は定期的に腎機能検査、血液検査を行うことが望ましい。
7.
尿素サイクル異常症が疑われる患者においては、本剤投与前にアミノ酸分析等の検査を考慮すること。なお、このような患者では本剤投与中は、アンモニア値の変動に注意し、十分な観察を行うこと。
8.
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
高齢者への投与
1.
本剤は、血漿アルブミンとの結合性が強いが、高齢者では血漿アルブミンが減少していることが多いため、遊離の薬物の血中濃度が高くなるおそれがあるので、用量に留意して慎重に投与すること。
2.
てんかん患者においては、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれやすいので慎重に投与すること。
3.
片頭痛発作の発症抑制に対する、高齢者における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[二分脊椎児を出産した母親の中に、本剤の成分を妊娠初期に投与された例が対照群より多いとの疫学的調査報告があり、また、本剤の成分を投与された母親に、心室中隔欠損等の心奇形や多指症、口蓋裂、尿道下裂等の外表奇形、その他の奇形を有する児を出産したとの報告がある。また、特有の顔貌(前頭部突出、両眼離開、鼻根偏平、浅く長い人中溝、薄い口唇等)を有する児を出産したとする報告がみられる。]
2.
妊娠中にやむを得ず本剤を投与する場合には、可能な限り単剤投与することが望ましい。[他の抗てんかん剤(特にカルバマゼピン)と併用して投与された患者の中に、奇形を有する児を出産した例が本剤単独投与群と比較して多いとの疫学的調査報告がある。]
3.
妊娠中の投与により、新生児に呼吸障害、肝障害、低フィブリノーゲン血症等があらわれることがある。
4.
妊娠中の投与により、新生児に低血糖、退薬症候(神経過敏、過緊張、痙攣、嘔吐)があらわれるとの報告がある。
*5.
海外で実施された観察研究において、妊娠中に抗てんかん薬を投与されたてんかん患者からの出生児224例を対象に6歳時の知能指数(IQ)[平均値(95%信頼区間)]を比較した結果、本剤を投与されたてんかん患者からの出生児のIQ[98(95‐102)]は、ラモトリギン[108(105‐111)]、フェニトイン[109(105‐113)]、カルバマゼピン[106(103‐109)]を投与されたてんかん患者からの出生児のIQと比較して低かったとの報告がある。なお、本剤の投与量が1,000mg/日(本研究における中央値)未満の場合は[104(99‐109)]、1,000mg/日を超える場合は[94(90‐99)]であった。
*6.
海外で実施された観察研究において、妊娠中に本剤を投与された母親からの出生児508例は、本剤を投与されていない母親からの出生児655,107例と比較して、自閉症発症リスクが高かったとの報告がある[調整ハザード比:2.9(95%信頼区間:1.7‐4.9)]。
7.
動物実験(マウス)で、本剤が葉酸代謝を阻害し、新生児の先天性奇形に関与する可能性があるとの報告がある。
8.
授乳婦に投与する場合には授乳を避けさせること。[ヒト母乳中へ移行することがある。]
小児等への投与
1.
低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
2.
片頭痛発作の発症抑制に対する、小児における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
適用上の注意
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
その他の注意
海外で実施された本剤を含む複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6-3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されている。

一般的名称: ;

貯法・使用期限等
貯法
室温保存
使用期限
包装に表示の使用期限内に使用すること。
注意
「取扱い上の注意」参照
貯法・使用期限等
貯法
室温保存
使用期限
包装に表示の使用期限内に使用すること。
注意
「取扱い上の注意」参照
貯法・使用期限等
貯法
室温保存
使用期限
包装に表示の使用期限内に使用すること。
慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)

1.
肝機能障害又はその既往歴のある患者[肝機能障害が強くあらわれるおそれがある。]
2.
薬物過敏症の既往歴のある患者
3.
自殺企図の既往及び自殺念慮のある躁病及び躁うつ病の躁状態の患者[症状が悪化するおそれがある。]
4.
以下のような尿素サイクル異常症が疑われる患者[重篤な高アンモニア血症があらわれるおそれがある。]
(1)
原因不明の脳症もしくは原因不明の昏睡の既往のある患者
(2)
尿素サイクル異常症又は原因不明の乳児死亡の家族歴のある患者
重要な基本的注意
1.
本剤で催奇形性が認められているため、妊娠する可能性のある婦人に使用する場合には、本剤による催奇形性について十分に説明し、本剤の使用が適切であるか慎重に判断すること(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)。
2.
てんかん患者においては、連用中における
投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。なお、高齢者、虚弱者の場合は特に注意すること。
3.
片頭痛患者においては、本剤は発現した頭痛発作を緩解する薬剤ではないので、本剤投与中に頭痛発作が発現した場合には必要に応じて頭痛発作治療薬を頓用させること。投与前にこのことを患者に十分に説明しておくこと。
4.
片頭痛患者においては、本剤投与中は症状の経過を十分に観察し、頭痛発作発現の消失・軽減により患者の日常生活への支障がなくなったら一旦本剤の投与を中止し、投与継続の必要性について検討すること。なお、症状の改善が認められない場合には、漫然と投与を継続しないこと。
5.
重篤な肝障害(投与初期6ヵ月以内に多い)があらわれることがあるので、投与初期6ヵ月間は
定期的に肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。

その後も連用中は定期的に肝機能検査を行うことが望ましい。

また、肝障害とともに
急激な意識障害があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。

6.
連用中は定期的に
腎機能検査、血液検査を行うことが望ましい。
7.
尿素サイクル異常症が疑われる患者においては、本剤投与前に
アミノ酸分析等の検査を考慮すること。なお、このような患者では本剤投与中は、アンモニア値の変動に注意し、十分な観察を行うこと。
8.
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には
自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
高齢者への投与
1.
本剤は、血漿アルブミンとの結合性が強いが、高齢者では血漿アルブミンが減少していることが多いため、遊離の薬物の血中濃度が高くなるおそれがあるので、用量に留意して慎重に投与すること。
2.
てんかん患者においては、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれやすいので慎重に投与すること。
3.
片頭痛発作の発症抑制に対する、高齢者における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること[二分脊椎児を出産した母親の中に、本剤の成分を妊娠初期に投与された例が対照群より多いとの疫学的調査報告があり、また、本剤の成分を投与された母親に、心室中隔欠損等の心奇形や多指症、口蓋裂、尿道下裂等の外表奇形、その他の奇形を有する児を出産したとの報告がある。また、特有の顔貌(前頭部突出、両眼離開、鼻根偏平、浅く長い人中溝、薄い口唇等)を有する児を出産したとする報告がみられる。]。
2.
妊娠中にやむを得ず本剤を投与する場合には、可能な限り単独投与することが望ましい[他の抗てんかん剤(特にカルバマゼピン)と併用して投与された患者の中に、奇形を有する児を出産した例が本剤単独投与群と比較して多いとの疫学的調査報告がある。]。
3.
妊娠中の投与により、新生児に呼吸障害、肝障害、低フィブリノーゲン血症等があらわれることがある。
4.
妊娠中の投与により、新生児に低血糖、退薬症候(神経過敏、過緊張、けいれん、嘔吐)があらわれるとの報告がある。
5.
海外で実施された観察研究において、妊娠中に抗てんかん薬を投与されたてんかん患者からの出生児224例を対象に6歳時の知能指数(IQ)[平均値(95%信頼区間)]を比較した結果、本剤を投与されたてんかん患者からの出生児のIQ[98(95-102)]は、ラモトリギン[108(105-111)]、フェニトイン[109(105-113)]、カルバマゼピン[106(103-109)]を投与されたてんかん患者からの出生児のIQと比較して低かったとの報告がある。なお、本剤の投与量が1,000mg/日(本研究における中央値)未満の場合は[104(99-109)]、1,000mg/日を超える場合は[94(90-99)]であった。
6.
海外で実施された観察研究において、妊娠中に本剤を投与された母親からの出生児508例は、本剤を投与されていない母親からの出生児655,107例と比較して、自閉症発症リスクが高かったとの報告がある[調整ハザード比:2.9(95%信頼区間:1.7-4.9)]。
7.
動物実験(マウス)で、本剤が葉酸代謝を阻害し、新生児の先天性奇形に関与する可能性があるとの報告がある。
8.
授乳中の婦人に投与する場合には授乳を避けさせること[ヒト母乳中へ移行することがある。]。
小児等への投与
1.
低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
2.
片頭痛発作の発症抑制に対する、小児における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
適用上の注意
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)。
その他の注意
海外で実施された本剤を含む複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6-3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されている。

一般的名称: ;

貯法・使用期限等
貯法
「取扱い上の注意」の項参照
使用期限
包装箱に表示。

使用期限を過ぎた製品は使用しないこと。

貯法・使用期限等
貯法
「取扱い上の注意」の項参照
使用期限
包装箱に表示。

使用期限を過ぎた製品は使用しないこと。

慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)

1.
肝機能障害又はその既往歴のある患者〔肝機能障害が強くあらわれるおそれがある。〕
2.
薬物過敏症の既往歴のある患者
3.
自殺企図の既往及び自殺念慮のある躁病及び躁うつ病の躁状態の患者〔症状が悪化するおそれがある。〕
4.
以下のような尿素サイクル異常症が疑われる患者〔重篤な高アンモニア血症があらわれるおそれがある。〕
(1)
原因不明の脳症若しくは原因不明の昏睡の既往のある患者
(2)
尿素サイクル異常症又は原因不明の乳児死亡の家族歴のある患者
重要な基本的注意
1.
本剤で催奇形性が認められているため、妊娠する可能性のある婦人に使用する場合には、本剤による催奇形性について十分に説明し、本剤の使用が適切であるか慎重に判断すること。(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
2.
てんかん患者においては、連用中における
投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。なお、高齢者、虚弱者の場合は特に注意すること。
3.
片頭痛患者においては、本剤は発現した頭痛発作を緩解する薬剤ではないので、本剤投与中に頭痛発作が発現した場合には必要に応じて頭痛発作治療薬を頓用させること。投与前にこのことを患者に十分に説明しておくこと。
4.
片頭痛患者においては、本剤投与中は症状の経過を十分に観察し、頭痛発作発現の消失・軽減により患者の日常生活への支障がなくなったら一旦本剤の投与を中止し、投与継続の必要性について検討すること。なお、症状の改善が認められない場合には、漫然と投与を継続しないこと。
5.
重篤な肝障害(投与初期6ヵ月以内に多い。)があらわれることがあるので、投与初期6ヵ月間は
定期的に肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。その後も連用中は定期的に肝機能検査を行うことが望ましい。

また、肝障害とともに
急激な意識障害があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。

6.
連用中は定期的に腎機能検査、血液検査を行うことが望ましい。
7.
尿素サイクル異常症が疑われる患者においては、本剤投与前に
アミノ酸分析等の検査を考慮すること。なお、このような患者では本剤投与中は、アンモニア値の変動に注意し、十分な観察を行うこと。
8.
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
高齢者への投与
1.
本剤は、血漿アルブミンとの結合性が強いが、高齢者では血漿アルブミンが減少していることが多いため、遊離の薬物の血中濃度が高くなるおそれがあるので、用量に留意して慎重に投与すること。
2.
てんかん患者においては、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれやすいので慎重に投与すること。
3.
片頭痛発作の発症抑制に対する、高齢者における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔二分脊椎児を出産した母親の中に、バルプロ酸ナトリウム製剤の成分を妊娠初期に投与された例が対照群より多いとの疫学的調査報告があり、また、当該製剤の成分を投与された母親に、心室中隔欠損等の心奇形や多指症、口蓋裂、尿道下裂等の外表奇形、その他の奇形を有する児を出産したとの報告がある。また、特有の顔貌(前頭部突出、両眼離開、鼻根扁平、浅く長い人中溝、薄い口唇等)を有する児を出産したとする報告がみられる。〕
2.
妊娠中にやむを得ず本剤を投与する場合には、可能な限り単剤投与することが望ましい。〔他の抗てんかん剤(特にカルバマゼピン)と併用して投与された患者の中に、奇形を有する児を出産した例がバルプロ酸ナトリウム製剤単独投与群と比較して多いとの疫学的調査報告がある。〕
3.
妊娠中の投与により、新生児に呼吸障害、肝障害、低フィブリノーゲン血症等があらわれることがある。
4.
妊娠中の投与により、新生児に低血糖、退薬症候(神経過敏、過緊張、痙攣、嘔吐)があらわれるとの報告がある。
5.
**
海外で実施された観察研究において、妊娠中に抗てんかん薬を投与されたてんかん患者からの出生児224例を対象に6歳時の知能指数(IQ)[平均値(95%信頼区間)]を比較した結果、バルプロ酸ナトリウム製剤を投与されたてんかん患者からの出生児のIQ[98(95-102)]は、ラモトリギン[108(105-111)]、フェニトイン[109(105-113)]、カルバマゼピン[106(103-109)]を投与されたてんかん患者からの出生児のIQと比較して低かったとの報告がある。なお、当該製剤の投与量が1,000mg/日(本研究における中央値)未満の場合は[104(99-109)]、1,000mg/日を超える場合は[94(90-99)]であった。
6.
**
海外で実施された観察研究において、妊娠中にバルプロ酸ナトリウム製剤を投与された母親からの出生児508例は、当該製剤を投与されていない母親からの出生児655,107例と比較して、自閉症発症リスクが高かったとの報告がある[調整ハザード比:2.9(95%信頼区間:1.7-4.9)]。
7.
動物実験(マウス)で、本剤が葉酸代謝を阻害し、新生児の先天性奇形に関与する可能性があるとの報告がある。
8.
授乳婦に投与する場合には授乳を避けさせること。〔ヒト母乳中へ移行することがある。〕
小児等への投与
1.
低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
2.
片頭痛発作の発症抑制に対する、小児における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
適用上の注意
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)
その他の注意
海外で実施されたバルプロ酸ナトリウム製剤を含む複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1,000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6-3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1,000人あたり2.4人多いと計算されている。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム錠、バルプロ酸ナトリウムシロップ;

貯法・使用期限等
貯法
気密容器・室温保存
使用期限
外箱等に記載
注意
「取扱い上の注意」の項参照
貯法・使用期限等
貯法
気密容器・室温保存
使用期限
外箱等に記載
注意
「取扱い上の注意」の項参照
貯法・使用期限等
貯法
室温保存
使用期限
外箱等に記載
注意
「取扱い上の注意」の項参照
慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)

1.
肝機能障害又はその既往歴のある患者〔肝機能障害が強くあらわれるおそれがある。〕
2.
薬物過敏症のある患者
3.
自殺企図の既往及び自殺念慮のある躁病及び躁うつ病の躁状態の患者〔症状が悪化するおそれがある。〕
4.
以下のような尿素サイクル異常症が疑われる患者〔重篤な高アンモニア血症があらわれるおそれがある。〕
(1)
原因不明の脳症もしくは原因不明の昏睡の既往のある患者
(2)
尿素サイクル異常症又は原因不明の乳児死亡の家族歴のある患者
重要な基本的注意
1.
本剤で催奇形性が認められているため、妊娠する可能性のある婦人に使用する場合には、本剤による催奇形性について十分に説明し、本剤の使用が適切であるか慎重に判断すること。〔「妊婦・産婦・授乳婦等への投与」の項参照〕
2.
てんかん患者においては、連用中における
投与量の急激な減少ないし
投与の中止により、
てんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。なお、高齢者、虚弱者の場合は、特に注意すること。
3.
片頭痛患者においては、本剤は発現した頭痛発作を緩解する薬剤ではないので、本剤投与中に頭痛発作が発現した場合には、必要に応じて頭痛発作治療薬を頓用させること。投与前にこのことを患者に十分に説明しておくこと。
4.
片頭痛患者においては、本剤投与中は症状の経過を十分に観察し、頭痛発作発現の消失・軽減により患者の日常生活への支障がなくなったら一旦本剤の投与を中止し、投与継続の必要性について検討すること。なお、症状の改善が認められない場合には、漫然と投与を継続しないこと。
5.
重篤な肝障害(投与初期6カ月以内に多い)があらわれることがあるので、投与初期6カ月間は
定期的に肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。その後も連用中は、定期的に肝機能検査を行うことが望ましい。

また、肝障害とともに
急激な意識障害があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。

6.
連用中は定期的に腎機能検査、血液検査を行うことが望ましい。
7.
尿素サイクル異常症が疑われる患者においては、本剤投与前に
アミノ酸分析等の検査を考慮すること。なお、このような患者では、本剤投与中は、アンモニア値の変動に注意し、十分な観察を行うこと。
8.
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には
自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
高齢者への投与
1.
高齢者には用量に留意して慎重に投与すること。〔本剤は、血漿アルブミンとの結合性が強いが、高齢者では血漿アルブミンが減少していることが多いため、遊離の薬物の血中濃度が高くなるおそれがある。〕
2.
てんかん患者においては、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれやすいので慎重に投与すること (「重要な基本的注意」の項参照)。
3.
片頭痛発作の発症抑制に対する、高齢者における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔二分脊椎児を出産した母親の中に、本剤の成分を妊娠初期に投与された例が対照群より多いとの疫学的調査報告があり、また、本剤の成分を投与された母親に、心室中隔欠損等の心奇形や多指症、口蓋裂、尿道下裂等の外表奇形、その他の奇形を有する児を出産したとの報告がある。また、特有の顔貌(前頭部突出、両眼離開、鼻根偏平、浅く長い人中溝、薄い口唇等)を有する児を出産したとする報告がみられる。〕
2.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に、やむを得ず本剤を投与する場合には、可能な限り単独投与することが望ましい。〔妊娠中に他の抗てんかん剤(特にカルバマゼピン)と併用して投与された患者の中に、奇形を有する児を出産した例が本剤単独投与群と比較して多いとの疫学的調査報告がある。〕
3.
妊娠中の投与により、新生児に呼吸障害、肝障害、低フィブリノーゲン血症等があらわれることがある。
4.
妊娠中の投与により、新生児に低血糖、退薬症候(神経過敏、過緊張、けいれん、嘔吐)があらわれるとの報告がある。
5.
*海外で実施された観察研究において、妊娠中に抗てんかん薬を投与されたてんかん患者からの出生児224例を対象に6歳時の知能指数(IQ)[平均値(95%信頼区間)]を比較した結果、本剤を投与されたてんかん患者からの出生児のIQ[98(95-102)]は、ラモトリギン[108(105-111)]、フェニトイン[109(105-113)]、カルバマゼピン[106(103-109)]を投与されたてんかん患者からの出生児のIQと比較して低かったとの報告がある。なお、本剤の投与量が1,000mg/日(本研究における中央値)未満の場合は[104(99-109)]、1,000mg/日を超える場合は[94(90-99)]であった。
6.
*海外で実施された観察研究において、妊娠中に本剤を投与された母親からの出生児508例は、本剤を投与されていない母親からの出生児655,107例と比較して、自閉症発症リスクが高かったとの報告がある[調整ハザード比:2.9(95%信頼区間:1.7-4.9)]。
7.
動物実験(マウス)で、本剤が葉酸代謝を阻害し、新生児の先天性奇形に関与する可能性があるとの報告がある。
8.
授乳中の婦人に投与する場合には、授乳を避けさせること。〔ヒト母乳中へ移行することがある。〕
小児等への投与
1.
低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない。
2.
片頭痛発作の発症抑制に対する、小児における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
適用上の注意
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。〔PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。〕
その他の注意
海外で実施された本剤を含む複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1,000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6〜3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1,000人あたり2.4人多いと計算されている。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放錠;

貯法・使用期限等
貯法
室温保存
使用期限
包装に表示の期限内に使用すること
貯法・使用期限等
貯法
室温保存
使用期限
包装に表示の期限内に使用すること
慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)

1.
肝機能障害又はその既往歴のある患者[肝機能障害が強くあらわれるおそれがある。]
2.
薬物過敏症の既往歴のある患者
3.
自殺企図の既往及び自殺念慮のある躁病及び躁うつ病の躁状態の患者[症状が悪化するおそれがある。]
4.
以下のような尿素サイクル異常症が疑われる患者[重篤な高アンモニア血症があらわれるおそれがある。]
(1)
原因不明の脳症若しくは原因不明の昏睡の既往のある患者
(2)
尿素サイクル異常症又は原因不明の乳児死亡の家族歴のある患者
重要な基本的注意
1.
本剤で催奇形性が認められているため、妊娠する可能性のある婦人に使用する場合には、本剤による催奇形性について十分に説明し、本剤の使用が適切であるか慎重に判断すること。(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
2.
てんかん患者においては、連用中における
投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。なお、高齢者、虚弱者の場合は特に注意すること。
3.
片頭痛患者においては、本剤は発現した頭痛発作を緩解する薬剤ではないので、本剤投与中に頭痛発作が発現した場合には必要に応じて頭痛発作治療薬を頓用させること。投与前にこのことを患者に十分に説明しておくこと。
4.
片頭痛患者においては、本剤投与中は症状の経過を十分に観察し、頭痛発作発現の消失・軽減により患者の日常生活への支障がなくなったら一旦本剤の投与を中止し、投与継続の必要性について検討すること。なお、症状の改善が認められない場合には、漫然と投与を継続しないこと。
5.
重篤な肝障害(投与初期6ヵ月以内に多い。)があらわれることがあるので、投与初期6ヵ月間は
定期的に肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。

その後も連用中は定期的に肝機能検査を行うことが望ましい。

また、肝障害とともに
急激な意識障害があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。

6.
連用中は定期的に腎機能検査、血液検査を行うことが望ましい。
7.
尿素サイクル異常症が疑われる患者においては、本剤投与前にアミノ酸分析等の検査を考慮すること。なお、このような患者では本剤投与中は、アンモニア値の変動に注意し、十分な観察を行うこと。
8.
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
9.
本剤は製剤学的にバルプロ酸ナトリウムの溶出を制御して徐放化させたものであり、服用後一定時間消化管内に滞留する必要がある。従って
重篤な下痢のある患者では血中濃度が十分に上昇しない可能性があるので注意すること。
10.
他のバルプロ酸ナトリウム製剤を使用中の患者において使用薬剤を本剤に切り替える場合、血中濃度が変動することがあるので注意すること。
高齢者への投与
1.
本剤は、血漿アルブミンとの結合性が強いが、高齢者では血漿アルブミンが減少していることが多いため、遊離の薬物の血中濃度が高くなるおそれがあるので、用量に留意して慎重に投与すること。
2.
てんかん患者においては、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれやすいので慎重に投与すること。
3.
片頭痛発作の発症抑制に対する、高齢者における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[二分脊椎児を出産した母親の中に、本剤の成分を妊娠初期に投与された例が対照群より多いとの疫学的調査報告があり、また、本剤の成分を投与された母親に、心室中隔欠損等の心奇形や多指症、口蓋裂、尿道下裂等の外表奇形、その他の奇形を有する児を出産したとの報告がある。また、特有の顔貌(前頭部突出、両眼離開、鼻根偏平、浅く長い人中溝、薄い口唇等)を有する児を出産したとする報告がみられる。]
2.
妊娠中にやむを得ず本剤を投与する場合には、可能な限り単剤投与することが望ましい。[他の抗てんかん剤(特にカルバマゼピン)と併用して投与された患者の中に、奇形を有する児を出産した例が本剤単独投与群と比較して多いとの疫学的調査報告がある。]
3.
妊娠中の投与により、新生児に呼吸障害、肝障害、低フィブリノーゲン血症等があらわれることがある。
4.
妊娠中の投与により、新生児に低血糖、退薬症候(神経過敏、過緊張、痙攣、嘔吐)があらわれるとの報告がある。
*5.
海外で実施された観察研究において、妊娠中に抗てんかん薬を投与されたてんかん患者からの出生児224例を対象に6歳時の知能指数(IQ)[平均値(95%信頼区間)]を比較した結果、本剤を投与されたてんかん患者からの出生児のIQ[98(95‐102)]は、ラモトリギン[108(105‐111)]、フェニトイン[109(105‐113)]、カルバマゼピン[106(103‐109)]を投与されたてんかん患者からの出生児のIQと比較して低かったとの報告がある。なお、本剤の投与量が1,000mg/日(本研究における中央値)未満の場合は[104(99‐109)]、1,000mg/日を超える場合は[94(90‐99)]であった。
*6.
海外で実施された観察研究において、妊娠中に本剤を投与された母親からの出生児508例は、本剤を投与されていない母親からの出生児655,107例と比較して、自閉症発症リスクが高かったとの報告がある[調整ハザード比:2.9(95%信頼区間:1.7‐4.9)]。
7.
動物実験(マウス)で、本剤が葉酸代謝を阻害し、新生児の先天性奇形に関与する可能性があるとの報告がある。
8.
授乳婦に投与する場合には授乳を避けさせること。[ヒト母乳中へ移行することがある。]
小児等への投与
1.
低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
2.
片頭痛発作の発症抑制に対する、小児における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
適用上の注意
1.
本剤はかみ砕かずに、水とともに服薬させること。
2.
本剤の白色の残渣が糞便中に排泄される。
3.
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
その他の注意
海外で実施された本剤を含む複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6-3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されている。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム;

貯法・使用期限等
貯法
室温保存
使用期限
包装箱、ラベルに表示。

使用期限を過ぎた製品は使用しないこと。

貯法・使用期限等
貯法
室温保存
使用期限
包装箱、ラベルに表示。

使用期限を過ぎた製品は使用しないこと。

慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)

1.
肝機能障害又はその既往歴のある患者〔肝機能障害が強くあらわれるおそれがある。〕
2.
薬物過敏症の既往歴のある患者
3.
自殺企図の既往及び自殺念慮のある躁病及び躁うつ病の躁状態の患者〔症状が悪化するおそれがある。〕
4.
以下のような尿素サイクル異常症が疑われる患者〔重篤な高アンモニア血症があらわれるおそれがある。〕
(1)
原因不明の脳症若しくは原因不明の昏睡の既往のある患者
(2)
尿素サイクル異常症又は原因不明の乳児死亡の家族歴のある患者
重要な基本的注意
1.
本剤で催奇形性が認められているため、妊娠する可能性のある婦人に使用する場合には、本剤による催奇形性について十分に説明し、本剤の使用が適切であるか慎重に判断すること。(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
2.
てんかん患者においては、連用中における
投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。なお、高齢者、虚弱者の場合は特に注意すること。
3.
片頭痛患者においては、本剤は発現した頭痛発作を緩解する薬剤ではないので、本剤投与中に頭痛発作が発現した場合には必要に応じて頭痛発作治療薬を頓用させること。投与前にこのことを患者に十分に説明しておくこと。
4.
片頭痛患者においては、本剤投与中は症状の経過を十分に観察し、頭痛発作発現の消失・軽減により患者の日常生活への支障がなくなったら一旦本剤の投与を中止し、投与継続の必要性について検討すること。なお、症状の改善が認められない場合には、漫然と投与を継続しないこと。
5.
重篤な肝障害(投与初期6ヵ月以内に多い。)があらわれることがあるので、投与初期6ヵ月間は
定期的に肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。その後も連用中は定期的に肝機能検査を行うことが望ましい。

また、肝障害とともに
急激な意識障害があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。

6.
連用中は定期的に腎機能検査、血液検査を行うことが望ましい。
7.
尿素サイクル異常症が疑われる患者においては、本剤投与前に
アミノ酸分析等の検査を考慮すること。なお、このような患者では本剤投与中は、アンモニア値の変動に注意し、十分な観察を行うこと。
8.
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
9.
本剤は製剤学的にバルプロ酸ナトリウムの溶出を制御して徐放化させたものであり、服用後一定時間消化管内に滞留する必要がある。従って
重篤な下痢のある患者では血中濃度が十分に上昇しない可能性があるので注意すること。
10.
他のバルプロ酸ナトリウム製剤を使用中の患者において使用薬剤を本剤に切り替える場合、血中濃度が変動することがあるので注意すること。
高齢者への投与
1.
本剤は、血漿アルブミンとの結合性が強いが、高齢者では血漿アルブミンが減少していることが多いため、遊離の薬物の血中濃度が高くなるおそれがあるので、用量に留意して慎重に投与すること。
2.
てんかん患者においては、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれやすいので慎重に投与すること。
3.
片頭痛発作の発症抑制に対する、高齢者における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔二分脊椎児を出産した母親の中に、バルプロ酸ナトリウム製剤の成分を妊娠初期に投与された例が対照群より多いとの疫学的調査報告があり、また、当該製剤の成分を投与された母親に、心室中隔欠損等の心奇形や多指症、口蓋裂、尿道下裂等の外表奇形、その他の奇形を有する児を出産したとの報告がある。また、特有の顔貌(前頭部突出、両眼離開、鼻根扁平、浅く長い人中溝、薄い口唇等)を有する児を出産したとする報告がみられる。〕
2.
妊娠中にやむを得ず本剤を投与する場合には、可能な限り単剤投与することが望ましい。〔他の抗てんかん剤(特にカルバマゼピン)と併用して投与された患者の中に、奇形を有する児を出産した例がバルプロ酸ナトリウム製剤単独投与群と比較して多いとの疫学的調査報告がある。〕
3.
妊娠中の投与により、新生児に呼吸障害、肝障害、低フィブリノーゲン血症等があらわれることがある。
4.
妊娠中の投与により、新生児に低血糖、退薬症候(神経過敏、過緊張、痙攣、嘔吐)があらわれるとの報告がある。
5.
**
海外で実施された観察研究において、妊娠中に抗てんかん薬を投与されたてんかん患者からの出生児224例を対象に6歳時の知能指数(IQ)[平均値(95%信頼区間)]を比較した結果、バルプロ酸ナトリウム製剤を投与されたてんかん患者からの出生児のIQ[98(95-102)]は、ラモトリギン[108(105-111)]、フェニトイン[109(105-113)]、カルバマゼピン[106(103-109)]を投与されたてんかん患者からの出生児のIQと比較して低かったとの報告がある。なお、当該製剤の投与量が1,000mg/日(本研究における中央値)未満の場合は[104(99-109)]、1,000mg/日を超える場合は[94(90-99)]であった。
6.
**
海外で実施された観察研究において、妊娠中にバルプロ酸ナトリウム製剤を投与された母親からの出生児508例は、当該製剤を投与されていない母親からの出生児655,107例と比較して、自閉症発症リスクが高かったとの報告がある[調整ハザード比:2.9(95%信頼区間:1.7-4.9)]。
7.
動物実験(マウス)で、本剤が葉酸代謝を阻害し、新生児の先天性奇形に関与する可能性があるとの報告がある。
8.
授乳婦に投与する場合には授乳を避けさせること。〔ヒト母乳中へ移行することがある。〕
小児等への投与
1.
低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
2.
片頭痛発作の発症抑制に対する、小児における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
適用上の注意
1.
本剤は噛み砕かずに、水とともに服薬させること。
2.
本剤の白色の残
渣が糞便中に排泄される。
3.
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)
その他の注意
海外で実施されたバルプロ酸ナトリウム製剤を含む複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1,000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6-3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1,000人あたり2.4人多いと計算されている。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放性錠剤;

貯法・使用期限等
貯法
気密容器、室温保存

「取扱い上の注意」の項参照

使用期限
外箱に表示
貯法・使用期限等
貯法
気密容器、室温保存

「取扱い上の注意」の項参照

使用期限
外箱に表示
慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)

1.
肝機能障害又はその既往歴のある患者〔肝機能障害が強くあらわれるおそれがある。〕
2.
薬物過敏症の既往歴のある患者
3.
自殺企図の既往及び自殺念慮のある躁病及び躁うつ病の躁状態の患者〔症状が悪化するおそれがある。〕
4.
以下のような尿素サイクル異常症が疑われる患者〔重篤な高アンモニア血症があらわれるおそれがある。〕
(1)
原因不明の脳症若しくは原因不明の昏睡の既往のある患者
(2)
尿素サイクル異常症又は原因不明の乳児死亡の家族歴のある患者
重要な基本的注意
1.
本剤で催奇形性が認められているため、妊娠する可能性のある婦人に使用する場合には、本剤による催奇形性について十分に説明し、本剤の使用が適切であるか慎重に判断すること。(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
2.
てんかん患者においては、連用中における
投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。なお、高齢者、虚弱者の場合には特に注意すること。
3.
片頭痛患者においては、本剤は発現した頭���発作を緩解する薬剤ではないので、本剤投与中に頭痛発作が発現した場合には必要に応じて頭痛発作治療薬を頓用させること。投与前にこのことを患者に十分に説明しておくこと。
4.
片頭痛患者においては、本剤投与中は症状の経過を十分に観察し、頭痛発作発現の消失・軽減により患者の日常生活への支障がなくなったら一旦本剤の投与を中止し、投与継続の必要性について検討すること。なお、症状の改善が認められない場合には、漫然と投与を継続しないこと。
5.
重篤な肝障害(投与初期6ヵ月以内に多い。)があらわれることがあるので、投与初期6ヵ月間は
定期的に肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。その後も連用中は定期的に肝機能検査を行うことが望ましい。

また、肝障害とともに
急激な意識障害があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。

6.
連用中は定期的に腎機能検査、血液検査を行うことが望ましい。
7.
尿素サイクル異常症が疑われる患者においては、本剤投与前に
アミノ酸分析等の検査を考慮すること。なお、このような患者では本剤投与中は、アンモニア値の変動に注意し、十分な観察を行うこと。
8.
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
9.
本剤は製剤学的にバルプロ酸ナトリウムの溶出を制御して徐放化させたものであり、服用後一定時間消化管内に滞留する必要がある。従って
重篤な下痢のある患者では血中濃度が十分に上昇しない可能性があるので注意すること。
10.
他のバルプロ酸ナトリウム製剤を使用中の患者において使用薬剤を本剤に切り替える場合、血中濃度が変動することがあるので注意すること。
高齢者への投与
1.
本剤は、血漿アルブミンとの結合性が強いが、高齢者では血漿アルブミンが減少していることが多いため、遊離の薬物の血中濃度が高くなるおそれがあるので、用量に留意して慎重に投与すること。
2.
てんかん患者においては、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれやすいので慎重に投与すること。
3.
片頭痛発作の発症抑制に対する、高齢者における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔二分脊椎児を出産した母親の中に、本剤の成分を妊娠初期に投与された例が対照群より多いとの疫学的調査報告があり、また、本剤の成分を投与された母親に、心室中隔欠損等の心奇形や多指症、口蓋裂、尿道下裂等の外表奇形、その他の奇形を有する児を出産したとの報告がある。また、特有の顔貌(前頭部突出、両眼離開、鼻根偏平、浅く長い人中溝、薄い口唇等)を有する児を出産したとする報告がみられる。〕
2.
妊娠中にやむを得ず本剤を投与する場合には、可能な限り単独投与することが望ましい。〔他の抗てんかん剤(特にカルバマゼピン)と併用して投与された患者の中に、奇形を有する児を出産した例が本剤単独投与群と比較して多いとの疫学的調査報告がある。〕
3.
妊娠中の投与により、新生児に呼吸障害、肝障害、低フィブリノーゲン血症等があらわれることがある。
4.
妊娠中の投与により、新生児に低血糖、退薬症候(神経過敏、過緊張、痙攣、嘔吐)があらわれるとの報告がある。
5.
*海外で実施された観察研究において、妊娠中に抗てんかん薬を投与されたてんかん患者からの出生児224例を対象に6歳時の知能指数(IQ)[平均値(95%信頼区間)]を比較した結果、本剤を投与されたてんかん患者からの出生児のIQ[98(95-102)]は、ラモトリギン[108(105-111)]、フェニトイン[109(105-113)]、カルバマゼピン[106(103-109)]を投与されたてんかん患者からの出生児のIQと比較して低かったとの報告がある。なお、本剤の投与量が1000mg/日(本研究における中央値)未満の場合は[104(99-109)]、1000mg/日を超える場合は[94(90-99)]であった。
6.
*海外で実施された観察研究において、妊娠中に本剤を投与された母親からの出生児508例は、本剤を投与されていない母親からの出生児655,107例と比較して、自閉症発症リスクが高かったとの報告がある[調整ハザード比:2.9(95%信頼区間:1.7-4.9)]。
7.
動物実験(マウス)で、本剤が葉酸代謝を阻害し、新生児の先天性奇形に関与する可能性があるとの報告がある。
8.
授乳婦に投与する場合には授乳を避けさせること。〔ヒト母乳中へ移行することがある。〕
小児等への投与
1.
低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
2.
片頭痛発作の発症抑制に対する、小児における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
適用上の注意
1.
保存時
本剤は徐放性製剤であり、製剤の吸湿により溶出が加速されることがあるので、吸湿しないように保存させること。
2.
服用時
(1)
本剤は徐放性製剤であり、製剤をかみ砕くことにより溶出が加速されることがあるので、薬剤をかみ砕かないで服用させること。
(2)
錠剤の嚥下能力が低いと考えられる小児等には、事前に本剤が服用可能なことを確認して十分注意し服用させること。また、本剤(錠剤)の服用が困難な小児等には、本剤以外の剤型を選択すること。
(3)
本剤投与後に白色の残渣が糞便中に排泄されるが、これは賦形剤の一部である。
3.
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)
その他の注意
海外で実施された本剤を含む複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6-3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されている。

一般的名称: バルプロ酸ナトリウム徐放性錠剤;

貯法・使用期限等
貯法 
気密容器・室温保存
使用期限
外箱に表示
注意
「取扱い上の注意」の項参照
貯法・使用期限等
貯法 
気密容器・室温保存
使用期限
外箱に表示
注意
「取扱い上の注意」の項参照
慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)

1.
肝機能障害又はその既往歴のある患者〔肝機能障害が強くあらわれるおそれがある。〕
2.
薬物過敏症の既往歴のある患者
3.
自殺企図の既往及び自殺念慮のある躁病及び躁うつ病の躁状態の患者〔症状が悪化するおそれがある。〕
4.
以下のような尿素サイクル異常症が疑われる患者〔重篤な高アンモニア血症があらわれるおそれがある。〕
(1)
原因不明の脳症若しくは原因不明の昏睡の既往のある患者
(2)
尿素サイクル異常症又は原因不明の乳児死亡の家族歴のある患者
重要な基本的注意
1.
本剤で催奇形性が認められているため、妊娠する可能性のある婦人に使用する場合には、本剤による催奇形性について十分に説明し、本剤の使用が適切であるか慎重に判断すること。(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
2.
てんかん患者においては、連用中における
投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。なお、高齢者、虚弱者の場合には特に注意すること。
3.
片頭痛患者においては、本剤は発現した頭痛発作を緩解する薬剤ではないので、本剤投与中に頭痛発作が発現した場合には必要に応じて頭痛発作治療薬を頓用させること。投与前にこのことを患者に十分に説明しておくこと。
4.
片頭痛患者においては、本剤投与中は症状の経過を十分に観察し、頭痛発作発現の消失・軽減により患者の日常生活への支障がなくなったら一旦本剤の投与を中止し、投与継続の必要性について検討すること。なお、症状の改善が認められない場合には、漫然と投与を継続しないこと。
5.
重篤な肝障害(投与初期6ヵ月以内に多い。)があらわれることがあるので、投与初期6ヵ月間は
定期的に肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。その後も連用中は定期的に肝機能検査を行うことが望ましい。

また、肝障害とともに
急激な意識障害があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。

6.
連用中は定期的に腎機能検査、血液検査を行うことが望ましい。
7.
尿素サイクル異常症が疑われる患者においては、本剤投与前に
アミノ酸分析等の検査を考慮すること。なお、このような患者では本剤投与中は、アンモニア値の変動に注意し、十分な観察を行うこと。
8.
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
9.
本剤は製剤学的にバルプロ酸ナトリウムの溶出を制御して徐放化させたものであり、服用後一定時間消化管内に滞留する必要がある。従って
重篤な下痢のある患者では血中濃度が十分に上昇しない可能性があるので注意すること。
10.
他のバルプロ酸ナトリウム製剤を使用中の患者において使用薬剤を本剤に切り替える場合、血中濃度が変動することがあるので注意すること。
高齢者への投与
1.
本剤は、血漿アルブミンとの結合性が強いが、高齢者では血漿アルブミンが減少していることが多いため、遊離の薬物の血中濃度が高くなるおそれがあるので、用量に留意して慎重に投与すること。
2.
てんかん患者においては、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれやすいので慎重に投与すること。
3.
片頭痛発作の発症抑制に対する、高齢者における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔二分脊椎児を出産した母親の中に、本剤の成分を妊娠初期に投与された例が対照群より多いとの疫学的調査報告があり、また、本剤の成分を投与された母親に、心室中隔欠損等の心奇形や多指症、口蓋裂、尿道下裂等の外表奇形、その他の奇形を有する児を出産したとの報告がある。また、特有の顔貌(前頭部突出、両眼離開、鼻根偏平、浅く長い人中溝、薄い口唇等)を有する児を出産したとする報告がみられる。〕
2.
妊娠中にやむを得ず本剤を投与する場合には、可能な限り単独投与することが望ましい。〔他の抗てんかん剤(特にカルバマゼピン)と併用して投与された患者の中に、奇形を有する児を出産した例が本剤単独投与群と比較して多いとの疫学的調査報告がある。〕
3.
妊娠中の投与により、新生児に呼吸障害、肝障害、低フィブリノーゲン血症等があらわれることがある。
4.
妊娠中の投与により、新生児に低血糖、退薬症候(神経過敏、過緊張、痙攣、嘔吐)があらわれるとの報告がある。
5.
海外で実施された観察研究において、妊娠中に抗てんかん薬を投与されたてんかん患者からの出生児224例を対象に6歳時の知能指数(IQ)[平均値(95%信頼区間)]を比較した結果、本剤を投与されたてんかん患者からの出生児のIQ[98(95-102)]は、ラモトリギン[108(105-111)]、フェニトイン[109(105-113)]、カルバマゼピン[106(103-109)]を投与されたてんかん患者からの出生児のIQと比較して低かったとの報告がある。なお、本剤の投与量が1000mg/日(本研究における中央値)未満の場合は[104(99-109)]、1000mg/日を超える場合は[94(90-99)]であった。
6.
海外で実施された観察研究において、妊娠中に本剤を投与された母親からの出生児508例は、本剤を投与されていない母親からの出生児655,107例と比較して、自閉症発症リスクが高かったとの報告がある[調整ハザード比:2.9(95%信頼区間:1.7-4.9)]。
7.
動物実験(マウス)で、本剤が葉酸代謝を阻害し、新生児の先天性奇形に関与する可能性があるとの報告がある。
8.
授乳婦に投与する場合には授乳を避けさせること。〔ヒト母乳中へ移行することがある。〕
小児等への投与
1.
低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
2.
片頭痛発作の発症抑制に対する、小児における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
適用上の注意
1.
保存時
本剤は徐放性製剤であり、製剤の吸湿により溶出が加速されることがあるので、吸湿しないように保存させること。
2.
服用時
(1)
本剤は徐放性製剤であり、製剤をかみ砕くことにより溶出が加速されることがあるので、薬剤をかみ砕かないで服用させること。
(2)
錠剤の嚥下能力が低いと考えられる小児等には、事前に本剤が服用可能なことを確認して十分注意し服用させること。また、本剤(錠剤)の服用が困難な小児等には、本剤以外の剤形を選択すること。
(3)
本剤投与後に白色の残
渣が糞便中に排泄されるが、これは賦形剤の一部である。
3.
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)
その他の注意
海外で実施された本剤を含む複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6 – 3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されている。

一般的名称: ;

貯法・使用期限等
貯法
室温保存
使用期限
包装に表示の期限内に使用すること
慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)

1.
肝機能障害又はその既往歴のある患者[肝機能障害が強くあらわれるおそれがある。]
2.
薬物過敏症の既往歴のある患者
3.
自殺企図の既往及び自殺念慮のある躁病及び躁うつ病の躁状態の患者[症状が悪化するおそれがある。]
4.
以下のような尿素サイクル異常症が疑われる患者[重篤な高アンモニア血症があらわれるおそれがある。]
(1)
原因不明の脳症若しくは原因不明の昏睡の既往のある患者
(2)
尿素サイクル異常症又は原因不明の乳児死亡の家族歴の��る患者
重要な基本的注意
1.
本剤で催奇形性が認められているため、妊娠する可能性のある婦人に使用する場合には、本剤による催奇形性について十分に説明し、本剤の使用が適切であるか慎重に判断すること。(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
2.
てんかん患者においては、連用中における
投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。なお、高齢者、虚弱者の場合は特に注意すること。
3.
片頭痛患者においては、本剤は発現した頭痛発作を緩解する薬剤ではないので、本剤投与中に頭痛発作が発現した場合には必要に応じて頭痛発作治療薬を頓用させること。投与前にこのことを患者に十分に説明しておくこと。
4.
片頭痛患者においては、本剤投与中は症状の経過を十分に観察し、頭痛発作発現の消失・軽減により患者の日常生活への支障がなくなったら一旦本剤の投与を中止し、投与継続の必要性について検討すること。なお、症状の改善が認められない場合には、漫然と投与を継続しないこと。
5.
重篤な肝障害(投与初期6ヵ月以内に多い。)があらわれることがあるので、投与初期6ヵ月間は
定期的に肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。

その後も連用中は定期的に肝機能検査を行うことが望ましい。

また、肝障害とともに
急激な意識障害があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。

6.
連用中は定期的に腎機能検査、血液検査を行うことが望ましい。
7.
尿素サイクル異常症が疑われる患者においては、本剤投与前にアミノ酸分析等の検査を考慮すること。なお、このような患者では本剤投与中は、アンモニア値の変動に注意し、十分な観察を行うこと。
8.
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
高齢者への投与
1.
本剤は、血漿アルブミンとの結合性が強いが、高齢者では血漿アルブミンが減少していることが多いため、遊離の薬物の血中濃度が高くなるおそれがあるので、用量に留意して慎重に投与すること。
2.
てんかん患者においては、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれやすいので慎重に投与すること。
3.
片頭痛発作の発症抑制に対する、高齢者における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[二分脊椎児を出産した母親の中に、本剤の成分を妊娠初期に投与された例が対照群より多いとの疫学的調査報告があり、また、本剤の成分を投与された母親に、心室中隔欠損等の心奇形や多指症、口蓋裂、尿道下裂等の外表奇形、その他の奇形を有する児を出産したとの報告がある。また、特有の顔貌(前頭部突出、両眼離開、鼻根偏平、浅く長い人中溝、薄い口唇等)を有する児を出産したとする報告がみられる。]
2.
妊娠中にやむを得ず本剤を投与する場合には、可能な限り単剤投与することが望ましい。[他の抗てんかん剤(特にカルバマゼピン)と併用して投与された患者の中に、奇形を有する児を出産した例が本剤単独投与群と比較して多いとの疫学的調査報告がある。]
3.
妊娠中の投与により、新生児に呼吸障害、肝障害、低フィブリノーゲン血症等があらわれることがある。
4.
妊娠中の投与により、新生児に低血糖、退薬症候(神経過敏、過緊張、痙攣、嘔吐)があらわれるとの報告がある。
*5.
海外で実施された観察研究において、妊娠中に抗てんかん薬を投与されたてんかん患者からの出生児224例を対象に6歳時の知能指数(IQ)[平均値(95%信頼区間)]を比較した結果、本剤を投与されたてんかん患者からの出生児のIQ[98(95‐102)]は、ラモトリギン[108(105‐111)]、フェニトイン[109(105‐113)]、カルバマゼピン[106(103‐109)]を投与されたてんかん患者からの出生児のIQと比較して低かったとの報告がある。なお、本剤の投与量が1,000mg/日(本研究における中央値)未満の場合は[104(99‐109)]、1,000mg/日を超える場合は[94(90‐99)]であった。
*6.
海外で実施された観察研究において、妊娠中に本剤を投与された母親からの出生児508例は、本剤を投与されていない母親からの出生児655,107例と比較して、自閉症発症リスクが高かったとの報告がある[調整ハザード比:2.9(95%信頼区間:1.7‐4.9)]。
7.
動物実験(マウス)で、本剤が葉酸代謝を阻害し、新生児の先天性奇形に関与する可能性があるとの報告がある。
8.
授乳婦に投与する場合には授乳を避けさせること。[ヒト母乳中へ移行することがある。]
小児等への投与
1.
低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
2.
片頭痛発作の発症抑制に対する、小児における安全性及び有効性については、現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
その他の注意
海外で実施された本剤を含む複数の抗てんかん薬における、てんかん、精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において、自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが、抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く(抗てんかん薬服用群:0.43%、プラセボ群:0.24%)、抗てんかん薬の服用群では、プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算された(95%信頼区間:0.6-3.9)。また、てんかん患者のサブグループでは、プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されている。

一般的名称: ;

貯法・使用期限等
 貯法:
気密容器で室温保存
 使用期限:
外箱等に表示の使用期限内に使用すること
 注意:
「取扱い上の注意」の項参照
慎重投与

(次の患者には慎重に投与すること)

1.
肝機能障害又はその既往歴のある患者[肝機能障害が強くあらわれるおそれがある。]
2.
薬物過敏症の既往歴のある患者
3.
自殺企図の既往及び自殺念慮のある躁病及び躁うつ病の躁状態の患者[症状が悪化するおそれがある。]
4.
以下のような尿素サイクル異常症が疑われる患者[重篤な高アンモニア血症があらわれるおそれがある。]
(1)
原因不明の脳症若しくは原因不明の昏睡の既往のある患者
(2)
尿素サイクル異常症又は原因不明の乳児死亡の家族歴のある患者
重要な基本的注意
1.
バルプロ酸ナトリウム製剤で催奇形性が認められているため,妊娠する可能性のある婦人に使用する場合には,本剤による催奇形性について十分に説明し,本剤の使用が適切であるか慎重に判断すること。(「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照)
2.
てんかん患者においては,連用中における
投与量の急激な減少ないし投与の中止により,てんかん重積状態があらわれることがあるので,投与を中止する場合には,徐々に減量するなど慎重に行うこと。なお,高齢者,虚弱者の場合は特に注意すること。
3.
片頭痛患者においては,本剤は発現した頭痛発作を緩解する薬剤ではないので,本剤投与中に頭痛発作が発現した場合には必要に応じて頭痛発作治療薬を頓用させること。投与前にこのことを患者に十分に説明しておくこと。
4.
片頭痛患者においては,本剤投与中は症状の経過を十分に観察し,頭痛発作発現の消失・軽減により患者の日常生活への支障がなくなったら一旦本剤の投与を中止し,投与継続の必要性について検討すること。なお,症状の改善が認められない場合には,漫然と投与を継続しないこと。
5.
重篤な肝障害(投与初期6ヵ月以内に多い。)があらわれることがあるので,投与初期6ヵ月間は定期的に肝機能検査を行うなど,患者の状態を十分に観察すること。その後も連用中は定期的に肝機能検査を行うことが望��しい。
また,肝障害とともに急激な意識障害があらわれることがあるので,このような症状があらわれた場合には,直ちに適切な処置を行うこと。
6.
連用中は定期的に腎機能検査,血液検査を行うことが望ましい。
7.
尿素サイクル異常症が疑われる患者においては,本剤投与前にアミノ酸分析等の検査を考慮すること。なお,このような患者では本剤投与中は,アンモニア値の変動に注意し,十分な観察を行うこと。
8.
眠気,注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので,本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
高齢者への投与
1.
本剤は,血漿アルブミンとの結合性が強いが,高齢者では血漿アルブミンが減少していることが多いため,遊離の薬物の血中濃度が高くなるおそれがあるので,用量に留意して慎重に投与すること。
2.
てんかん患者においては,連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により,てんかん重積状態があらわれやすいので慎重に投与すること。
3.
片頭痛発作の発症抑制に対する,高齢者における安全性及び有効性については,現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
妊婦,産婦,授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[二分脊椎児を出産した母親の中に,本剤の成分を妊娠初期に投与された例が対照群より多いとの疫学的調査報告があり,また,本剤の成分を投与された母親に,心室中隔欠損等の心奇形や多指症,口蓋裂,尿道下裂等の外表奇形,その他の奇形を有する児を出産したとの報告がある。また,特有の顔貌(前頭部突出,両眼離開,鼻根偏平,浅く長い人中溝,薄い口唇等)を有する児を出産したとする報告がみられる。]
2.
妊娠中にやむを得ず本剤を投与する場合には,可能な限り単剤投与することが望ましい。[他の抗てんかん剤(特にカルバマゼピン)と併用して投与された患者の中に,奇形を有する児を出産した例がバルプロ酸ナトリウム製剤単独投与群と比較して多いとの疫学的調査報告がある。]
3.
妊娠中の投与により,新生児に呼吸障害,肝障害,低フィブリノーゲン血症等があらわれることがある。
4.
妊娠中の投与により,新生児に低血糖,退薬症候(神経過敏,過緊張,痙攣,嘔吐)があらわれるとの報告がある。
5.
*海外で実施された観察研究において,妊娠中に抗てんかん薬を投与されたてんかん患者からの出生児224例を対象に6歳時の知能指数(IQ)[平均値(95%信頼区間)]を比較した結果,バルプロ酸ナトリウムを投与されたてんかん患者からの出生児のIQ[98(95−102)]は,ラモトリギン[108(105−111)],フェニトイン[109(105−113)],カルバマゼピン[106(103−109)]を投与されたてんかん患者からの出生児のIQと比較して低かったとの報告がある。なお,バルプロ酸ナトリウムの投与量が1,000mg/日(本研究における中央値)未満の場合は[104(99−109)],1,000mg/日を超える場合は[94(90−99)]であった。
6.
*海外で実施された観察研究において,妊娠中にバルプロ酸ナトリウムを投与された母親からの出生児508例は,バルプロ酸ナトリウムを投与されていない母親からの出生児655,107例と比較して,自閉症発症リスクが高かったとの報告がある[調整ハザード比:2.9(95%信頼区間:1.7−4.9)]。
7.
動物実験(マウス)で,バルプロ酸ナトリウムが葉酸代謝を阻害し,新生児の先天性奇形に関与する可能性があるとの報告がある。
8.
授乳婦に投与する場合には授乳を避けさせること。[ヒト母乳中へ移行することがある。]
小児等への投与
1.
低出生体重児,新生児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
2.
片頭痛発作の発症抑制に対する,小児における安全性及び有効性については,現在までの国内外の臨床試験で明確なエビデンスが得られていない。
適用上の注意
1.
投与経路
内服用にのみ使用させること。
2.
服用時
開封後は速やかに服用し,残液は廃棄させること。
使用方法
1包(4mL)を切り離し,容器を立てた状態で矢印の方向にゆっくりと回し,開けてください。

その他の注意
海外で実施されたバルプロ酸ナトリウム製剤を含む複数の抗てんかん薬における,てんかん,精神疾患等を対象とした199のプラセボ対照臨床試験の検討結果において,自殺念慮及び自殺企図の発現のリスクが,抗てんかん薬の服用群でプラセボ群と比較して約2倍高く (抗てんかん薬服用群: 0.43%,プラセボ群: 0.24%),抗てんかん薬の服用群では,プラセボ群と比べ1000人あたり1.9人多いと計算された (95%信頼区間: 0.6-3.9)。また,てんかん患者のサブグループでは,プラセボ群と比べ1000人あたり2.4人多いと計算されている。

相互作用

相互作用
併用注意

(併用に注意すること)

薬剤名等
バルビツール酸剤:フェノバルビタール等
臨床症状・措置方法
本剤の血中濃度が低下することがある。また、これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。
機序・危険因子
これらの薬剤の肝薬物代謝酵素誘導作用による。また、本剤がこれらの薬剤の代謝を抑制する。
薬剤名等
フェニトイン
臨床症状・措置方法
本剤の血中濃度が低下することがある。また、これらの薬剤の血中濃度を上昇又は低下させることがある。
機序・危険因子
フェニトインの肝薬物代謝酵素誘導作用による。本剤がフェニトインの肝代謝を抑制する。また、本剤による蛋白結合からの置換により、遊離型フェニトイン濃度が上昇し、肝代謝が促進すると考えられている。
薬剤名等
カルバマゼピン
臨床症状・措置方法
本剤の血中濃度が低下することがある。また、これらの薬剤の血中濃度を上昇又は低下させることがある。
機序・危険因子
カルバマゼピンの肝薬物代謝酵素誘導作用による。本剤がカルバマゼピン及びカルバマゼピン代謝物の代謝を阻害する。また、併用によるカルバマゼピンの血中濃度低下の機序は不明である。
薬剤名等
エトスクシミド


アミトリプチリン


ノルトリプチリン
臨床症状・措置方法
これらの薬剤の血中濃度を上昇させることがある。
機序・危険因子
本剤がこれらの薬剤の肝代謝を抑制すると考えられている。
薬剤名等
ラモトリギン
臨床症状・措置方法
ラモトリギンの消失半減期が約2倍延長するとの報告がある。
機序・危険因子
肝におけるグルクロン酸抱合が競合する。
薬剤名等
クロバザム
臨床症状・措置方法
本剤の作用が増強されることがある。
機序・危険因子
機序不明
薬剤名等
サリチル酸系薬剤:アスピリン等
臨床症状・措置方法
本剤の作用が増強されることがある。
機序・危険因子
本剤の遊離型濃度が上昇する。また、これらの薬剤が本剤の肝代謝を阻害する。
薬剤名等
エリスロマイシン


シメチジン
臨床症状・措置方法
本剤の作用が増強されることがある。
機序・危険因子
これらの薬剤が本剤の肝代謝を阻害する���
薬剤名等
ベンゾジアゼピン系薬剤:ジアゼパム等


ワルファリン
臨床症状・措置方法
これらの薬剤の作用を増強させることがある。
機序・危険因子
本剤による蛋白結合からの置換により、これらの薬剤の遊離型濃度が上昇する。
薬剤名等
クロナゼパム
臨床症状・措置方法
アブサンス重積(欠神発作重積)があらわれたとの報告がある。
機序・危険因子
機序不明
管理人 :慶應義塾大学の理工学部卒業後、国内外でコンサルティング業務やスタートアップの立ち上げを経験した後、日本に帰国してから健康・医療の情報を収集して発信しています。 趣味:ネットサーフィン、読書(最近かなり減ってますが)、アウトドア(家族と) 毎日メディテーションとジョギング、筋トレ・ストレッチしています。既婚で子供4人(男女女男)です。