アトルバスタチン について
アトルバスタチン は、特定の患者の高コレステロールおよび高トリグリセリド状態を低下させます。 また、高比重リポ蛋白「HDL」(善玉)のコレステロールレベルも上昇させます。 通常、適切な食事療法と一緒に処方されます。
心臓発作、脳卒中、狭心症や血管閉塞による胸痛のリスクを軽減するために使用されています。 また、特定の患者には、うっ血性心不全のリスクや、閉塞した心血管の拡張のための医療処置の必要性を減らすためにも使用されます。 医師の判断によりその他の症状にも処方されます。
アトルバスタチンは、HMG-CoAレダクターゼ阻害薬であり、「スタチン」としても知られており、コレステロールを含む体内の特定の脂肪物質の生産を減らすことによって作用します。
以下の場合は使用を控えましょう
- アトルバスタチンの成分にアレルギーがある
- 肝臓の問題や原因不明の肝機能検査がある
- 妊娠中、妊娠している可能性がある、授乳中である
- シクロスポリン、ジェムフィブロジル、ミベメトロニダゾール、テラプレビル、チプラナビル、リトナビルを服用している
- コンビバプタンを服用しているか、過去7日間に服用した
これらのいずれかが当てはまる場合は、すぐに医師または医療従事者に相談してください。
使用上の注意
いくつかの病状は、アトルバスタチンと相互作用することがあります。 特に下記のいずれかに該当する症状がある場合は、医師または薬剤師に相談して下さい。
- 妊娠、妊娠予定、授乳中の場合
- 妊娠の可能性がある場合
- 処方薬、一般薬、ハーブ類、栄養補助食品を服用している場合
- 薬、食品、その他の物質にアレルギーがある場合
- 低血圧、腎臓の問題、糖尿病、甲状腺の問題、筋肉の問題(痛み、衰弱など)、重度の感染や炎症がある場合
- 代謝、ホルモン、電解質の問題がある場合
- 飲酒中、発作、肝臓病、アルコール乱用の病歴がある場合
- 大きな手術の予定がある、最近大きな手術や重傷、脳卒中があった場合
医薬品の中には、アトルバスタチンと相互作用するものがあります。 他の薬、特に次のいずれかを服用している場合は、医療提供者に相談してください:
- 筋肉または腎臓のリスク問題を引き起こす可能性のある医薬品: アミオダロン、アゾール系抗真菌薬(例: フルコナゾール、イトラコナゾール)、コルヒチン、コニバプタン、シクロスポリン、ダプトマイシン、ジルチアゼム、HCVプロテアーゼ阻害剤(例: ボセプレビル、テラプレビル)、HIVプロテアーゼ阻害剤(例: リトナビル)、イマチニブ、マクロライド(例: クラリスロマイシン、エリスロマイシン)、ミベメトロニダゾール、ミフェプリストン、ネファゾドン、ナイアシン、キニン、ストレプトグラミン(例: ダルホプリスチン)、テリトロマイシン、ベラパミル、ボリコナゾール
- アトルバスタチンの有効性を低下させる可能性がある医薬品: ボルセンタン、カルバマゼピン、エファビレンツ、リファマイシン(例: リファンピン)、セントジョンズワート
- アトルバスタチンによって副作用のリスクが増加し得る医薬品:シメチジン、ジゴキシン、特定のホルモン避妊薬、ケトコナゾール、マクロライド系免疫抑制薬(例: タクロリムス)、スピロノラクトン
上記は起こりうるすべての相互作用を完全に網羅していない可能性があります。 アトルバスタチンが服用する医薬品と相互作用する可能性があるか、医療提供者に相談してください。 医薬品の服用を開始、停止、変更する前に、医療提供者に確認してください。
用法、用量について
医師の指示に従ってアトルバスタチンを使用してください。 正確な用量については、医薬品のラベルを確認してください。
- アトルバスタチンについて質問がある場合は、薬剤師に相談してください。
- 食前・食後・食間の区別はありません。 アトルバスタチンを経口服用してください。
- アトルバスタチンをそのまま飲み込んで下さい。飲み込む前に割ったり、砕いたり、噛んだりしないでください。
- アトルバスタチンを毎日同じ時間に服用して飲み忘れの無いようにして下さい。
- グレープフルーツを食べたりグレープフルーツジュースを飲むと、血中のアトルバスタチンの量が増え、重篤な副作用のリスクが高くなる可能性があります。これは量が多くなるほどリスクが高くなる傾向があります。多量のグレープフルーツやグレープフルーツジュース(例:1日1リットル以上)の摂取は避けてください。アトルバスタチンを服用中の食生活でグレープフルーツまたはグレープフルーツジュースについて質問がある場合は、医師または薬剤師に相談してください。
- 気分が良くてもアトルバスタチンを忘れずに服用して下さい。
- アトルバスタチンの服用を逃した場合は、服用を忘れてから12時間以内に気づいた場合はできるだけ早く服用してください。服用を忘れてから12時間以上経過している場合は、服用していない服用を飛ばし、通常の服薬スケジュールに戻ります。一度に2回分服用しないでください。
アトルバスタチンの使用方法について質問がある場合は、医療提供者にお尋ねください。
安全に関する情報
- アトルバスタチンは肝臓の問題を引き起こす可能性があります。アトルバスタチンを含む「スタチン」薬を服用している患者では、まれに、重度または命にかかわる肝臓の問題が起こることが報告されています。毎日または多量に飲酒したり、肝臓病の病歴がある場合、肝臓の問題を発症するリスクはより高くなる傾向があります。アトルバスタチンを服用している間は、アルコールを飲む前に医師に確認してください。肝臓の問題(例:暗色尿、白色便、重度または持続性悪心、食欲不振、胃痛、異常な疲労、皮膚・目の黄変)の症状がある場合は、すぐに医師に相談してください。
- 医師に確認せずに推奨用量を超えてはいけません。重度の副作用のリスクが増加する可能性があります。
- 医療提供者から支持された食事と運動プログラムを実施して下さい。
- 医師または歯科医にアトロバスタチンを服用していることを伝えてから、医療や歯科医療、救急医療、手術を受けて下さい。
- 妊娠する可能性のある女性は、アトルバスタチンを摂取しながら有効な避妊方法を実施すべきです。避妊方法の実施について質問がある場合は、医師に確認してください。
- アトルバスタチンで筋肉の問題(筋障害)が起こる可能性があります。原因不明の筋肉の痛み、圧痛、衰弱、発熱や体の不快感などの症状が現れた場合はすぐに医師に報告してください。医者がアトルバスタチンの服用を中止するように指示した後であっても筋肉の問題が残っている場合は、医師に相談してください。
- 糖尿病患者の場合アトルバスタチンは血糖に影響を与える可能性があります。血糖値をよく確認してください。糖尿病治療薬の投与量を変更する前に医師に相談してください。
- アトルバスタチンを使用している間に、血液コレステロール値、クレアチンホスホキナーゼ(CPK)レベル、および肝臓機能を含む検査を実施する場合があります。検査は、症状を監視したり、副作用をチェックしたりするために使用されます。医師と相談しながら実施して下さい。
- 高齢者の場合注意してアトルバスタチンを使用してください。副作用、特に筋肉の問題に対してより影響を受けやすい可能性があります。
- アトルバスタチンは、10歳未満の小児や思春期に達していない子供には特に注意を払って使用しなければなりません。子供への安全性と有効性の確認が必要です。
- 妊娠中および授乳中:妊娠中の場合は、アトルバスタチンを使用しないでください。胎児に害を及ぼす可能性があります。服用している間は、確実な避妊を実施してください。妊娠してしまった可能性がある場合は、すぐに医師に相談してください。この薬が母乳に流入するかどうかは分かっていません。アトルバスタチンを服用している間は授乳をしないでください。
副作用
すべての薬は副作用の原因となることがありますが、多くの場合、副作用がないか、あった場合でも軽微です。 下記の一般的な副作用のいずれかが持続したり煩わしい場合は、医師に相談してください。
下痢、 関節痛、 軽度の咽喉の痛み、 吐き気、 鼻水や鼻づまり、 胃もたれ
下記の重大な副作用が発生した場合は、すぐに医師の診察を受けてください。
重度のアレルギー反応(発疹、 蕁麻疹、 かゆみ、 呼吸困難、 嚥下障害、 胸の圧迫感、 口・ 顔・ 唇・ 喉・ 舌の腫脹)、 火傷、 しびれ、 うずき、 排尿量の変化、 精神錯乱、 記憶障害、 精神疾患や気分障害(例: うつ病)、 筋肉痛、 圧痛、 衰弱(発熱や疲労の有無にかかわらず)、 排尿痛、 排尿困難、 頻尿、 腱・関節の持続性の痛み・発赤・腫脹、 皮膚の発赤・腫れ・水ぶくれ・剥離、 重度の胃痛み(吐き気嘔吐の有無にかかわらず)、 肝臓に関する症状(例: 暗色尿、 白色便、 重度または持続性の悪心、 食欲不振、 胃痛、 異常な疲労、 皮膚・目の黄変)
上記は起こり得る副作用を全て網羅していない可能性があります。 副作用に関する質問がある場合は、医療機関にお問い合わせください。 副作用については医師に相談してください。