N-アセチルシステイン(NAC)は、アミノ酸のL-システインから作られ、投与されると体内で活性代謝物へと変化し、薬効を示すプロドラッグとして、様々な効果が示されています。通常は体内でグルタチオンを生成し、グルタチオンの緩衝作用により、抗酸化効果を始めとする効果をもたらします。
クレンブテロールは、代謝産物が有毒であることが分かるまでは、畜産業で成長を促進させ、除脂肪体重を増加させるために使用されてきた、β2-アドレナリン受容体作動薬です。エフェドリンと似ていますが、効果の持続時間はエフェドリンが4時間に対してクレンブテロールは36時間とはるかに長期間体内に残留します。日本では気管支閉塞に対する処方薬として使用されており海外でもほとんどの国で規制の対象となっていますが、強力な脂肪の燃焼と筋肉の増大作用を持つため、ボディビルディングなどに使用される例があります。強力な作用の一方で深刻な副作用も報告されているため、使用には十分な注意が必要です。
ジャノヒゲ[Ophiopogon japonicus]は、常緑多年草で、漢方ではバクモンドウとも呼ばれ生薬として使用されています。他の生薬と組み合わせて主に心血管合併症や炎症の治療、鎮咳・強壮などに使用されています。単体での効果に関する人間でのエビデンスはありません。