クララ(眩草、Sophora Flavescens)は、根が苦参として漢方の処方に使用される植物です。5アルファ還元酵素やPDE5を阻害することで、毛髪の成長や勃起の改善が促進される可能性が示唆されていたり、抗癌作用が示唆されていますが、人間での科学的な検証は行われていません。

概要

重要な効果・情報

苦参は日本薬局方収載の生薬です。クララの根で多くの場合周皮を除いたものを使用しています。クララの和名は本品を服用した時、軽度の中毒症状としてめまいを起こしてクラクラすることに由来するとされています。苦参は止瀉薬や皮膚疾患用薬として使用される漢方処方に配合されています。漢方での処方として、苦参湯、三物黄苓湯、消風散などに配合されています。薬理作用として、血圧降下作用、ストレス胃潰瘍発生予防作用、肝障害抑制作用などがあるとされていますが、人間での科学的な研究は十分ではありません。

また、5アルファ還元酵素やPDE5を阻害することで、毛髪の成長や勃起の改善が促進される可能性が示唆されており、抗癌作用を持つ可能性も示唆されています。しかし、こちらについても人間での科学的な検証は行われていません。

適応・効果

適応情報

効果まとめ

副作用

副作用に関する信頼できる十分な情報はありません。

胃腸虚弱な人は慎重に使用してください。名前の由来の通り軽度の中毒症状としてめまいを起こす可能性はありますが、現時点では十分な情報はありません。

用法・用量

  • 苦参湯:
  • 三物黄苓湯; 1日5.0g 分2 食前又は食間(顆粒) (ジオウ,オウゴン,クジン)
  • 消風散: 石膏、地黄、当帰、蒼朮、防風、木通、知母、甘草、苦参、荊芥、牛蒡子、胡麻、蝉退

科学的根拠・参考文献