副作用に注意！アロエベラの効果・副作用の科学的レビュー・口コミ

概要

重要な効果・情報

アロエベラは高温で乾燥した気候で生育するサボテンのような植物で、伝統的に民間療法として消化や、局所使用による火傷や痛みの緩和に使用されてきたハーブですす。アロエは、主にジェルとラテックスが使用されています。アロエジェルは、アロエの葉の内側にある透明でゼリー状の物質です。ラテックスは皮すぐ裏にある黄色の物質です。粉砕された葉全体から作られて製品は、ジェルとラテックスの両方を含んでいます。アロエは経口摂取または皮膚への塗布で使用されます。

また最近では、アロエベラは、抗肥満剤として人気が高まっており、予備研究で、アロエベラの減量効果が示唆されましたが、メカニズムとしては他の抗肥満サプリメントほど強力ではないと考えられています。アロエベラは健康に関連する人気のある植物ですが、肝障害に関連して、あまり一般的ではありませんが、再発性のある症例が報告されており、一般的なハーブサプリメントよりも体の耐用性が低いため経口摂取する場合は注意が必要です。

適応・効果

適応情報

有効性の信頼度(中)

• ざ瘡(ニキビ)   研究では、処方薬の抗ニキビ薬に加えて、朝と夕方にアロエジェルを患部に塗布することで、抗ニキビ薬のみと比べて、子供と成人の両方で約35％ニキビが改善することが示唆されています。
• 熱傷(火傷)  アロエゲルを皮膚に塗布することで、火傷治癒が改善することが示唆されています。 また、化学的な熱傷を持つ人にアロエを含むクリームを毎日2回皮膚に塗布することで、コルチコステロイド薬を塗布することと比較して、かゆみと皮膚の剥がれを軽減させられることが示唆されています。 アロエが抗生物質と比べて治癒時間を短縮できるかはまだ分かっていません。いくつかの研究では、熱傷を患う人にアロエクリームを塗布すると、抗生物質を塗布するのと比較して、治癒時間および創傷サイズが減少することが示唆されていますが、別の初期研究では、アロエやアロエエキスを毎日塗布しても、創傷を治癒には抗生物質治療ほど効果的ではないと示唆されています。
•  便秘症　アロエラテックスを経口摂取すると便秘が治りますが、下痢となる可能性があります。
• 糖尿病 ほとんどの研究で、2型糖尿病患者がアロエを経口服用することで血糖値とHbA1cを低下させられることが示されています。 また、糖尿病患者のコレステロールレベルを改善することが示唆されていますが、どの用量や成分が最も効果があるかは分かっていません。
• 性器ヘルペス(陰部ヘルペス)　アロエエキス0.5％クリームを毎日3回塗布すると、性器ヘルペスを患う男性の治癒率が上昇することが示されています。
• 皮膚や口のかゆみ（扁平苔癬）　 研究によればアロエゲルを含む洗口剤を毎日3回、12週間使用するか、またはアロエゲルを含むクリームを1日2回8週間適用することで、苔癬に伴う口のかゆみや痛みを軽減できることが示されています。 他の研究では、1ヶ月間1日4回アロエを含む洗口液で口をゆすぐか、2ヶ月間1日3回アロエジェルを患部に塗布することで、コルチコステロイドのトリアムシノロンアセトニドと同等に、口のかゆみがある人の痛みを軽減し、治癒が改善することが示されています。
• 口腔粘膜下線維症　初期の研究は、3ヶ月間1日3回、両側の頬の内側にアロエゲルを塗布することで適用することにより、口腔粘膜下線維症の灼熱感、口を開ける能力、頬の柔軟性が改善しました。 他の研究では、アロエゲルを他の治療と一緒に6ヶ月毎日2回塗布することで、火傷が軽減し、口の動きが改善しました。 さらに、三ヶ月間1日3回アロエゲルを塗布し、1日2回アロエベラジュースを飲むと、火傷、口を開ける能力、頬の柔軟性、舌の動きが改善されることが示唆されています。
• 乾癬　0.5％のアロエエキスを含むクリームを4週間適用すると、皮膚の垢が軽減することが示唆されています。 また、アロエゲルを含むクリームを塗布することで、コルチコステロイドのトリアムシノロンよりも乾癬の重篤度を良好に軽減させられることが示唆されています。 しかし、アロエゲルを使用しても、皮膚の発赤を含む乾癬による他の症状は改善しないようです。
• 減量　 研究では147mgのアロエゲルを1日2回8週間を服用すると、肥満または肥満性糖尿病または糖尿病予備軍の患者の体重および脂肪量が減少することが示唆されました。

効果がない可能性(中)

• 口腔内灼熱症候群  灼熱口症候群。 舌のプロテクターを付ける前に1日3回舌の痛みがある部分にアロエゲルを12週間塗布しても、口内炎症候群の痛みを改善したり症状を軽減させたりすることができないことが示唆されています。
• ＡＩＤＳ/ＨＩＶ感染症  初期の研究では、1日4回400mgのアロエエキスを摂取しても、ヒト免疫不全ウイルス（HIV）の人の免疫機能は改善されないことが示唆されています。 また、30〜40mLのアロエ粥を食べても、抗レトロウイルス療法と比較してHIV患者の免疫機能の改善は見られませんでした。
• がん治療の 放射線皮膚炎： ほとんどの研究では、放射線治療中および放射線治療後に皮膚にアロエゲルを塗布しても、放射線による皮膚損傷は減少しませんが、皮膚損傷の出現を遅延させられる可能性があることが示されています。 いくつかの初期の研究では、治療開始の15日前から1ヶ月後まで、少なくとも3時間の放射線治療の前後に、アロエを含むクリーム製品を毎日2〜3回皮膚に塗布すると、乳がん患者の皮膚の水分量を改善し、放射線療法による皮膚損傷を軽減できる可能性が示唆されていますが、この効果がアロエやクリームの他の成分が要因となっているのかは分かっていません。

エビデンス不足

• ドライソケット（歯槽骨炎）　 研究によると、ドライソケットを持つ人の歯列窩に標準的な治療後にアロエに含まれる化合物のアセマンナンを含むパッチ型の製品を適用すると、痛みが軽減され、標準的な治療よりも症状が改善されることが示されています。
• 裂肛　裂肛。 初期の研究では、3週間1日3回アロエクリーム塗布し、1日3回半身浴をし、下剤を服用し、食物繊維を摂取し、ファイバー食を摂取することで、裂肛を持つ人痛み、傷の治癒 、出血が改善することが示唆されました。
• 癌(肺癌)初期の研究では、肺癌患者が標準的な化学療法に加えて新鮮なアロエの葉と蜂蜜をアルコールに溶かした混合物を1日3回服用すると、化学療法単独と比較して、病状を完治、部分的治癒、現状維持できた患者数が増えました。 しかし、アロエの服用は、肺がんのリスクを低下させる作用はないようです。
• 口唇潰瘍　カンカの傷跡。 初期の研究では、アロエ由来の化学薬品であるアセマンナンを含む創傷被覆材を使用すると、潰瘍の治癒に必要な時間が短縮されることが示唆されています。 また、アセマンナンを含むゲルを塗布すると、一部の患者で潰瘍の大きさが減少しますが、コルチコステロイドのトリアムシノロンアセトニドを使用するほうが効果が高いことが示唆されましたが。 別の研究では、アロエを含むゲルを適用しても、潰瘍が治癒するまでの期間が増加しないことが示唆されています。
• 放射線直腸炎　初期の研究では、アロエベラのゲルの粉末を直腸に4週間1日2回適用することで、骨盤内放射線療法による直腸の症状を軽減できることが示されています。
• 歯垢　いくつかの初期の研究では、24週間毎日アロエを含む歯磨きを使用することで、プラークが減少することが示唆されています。 アロエを含む歯磨き粉を評価した他の研究では、フッ化物を含む歯磨き粉と同程度にプラークを減らす作用が示唆されました。
• 発疹　おむつ皮膚炎　初期の研究では、アロエゲルとオリーブ油を含むクリームを1日3回10日間塗布すると、3歳未満の子供のおむつかぶれの重症度が軽減されることが示唆されています。
• 乾皮症　初期の研究では、アロエエキスを含むクリームを2週間皮膚に塗布すると皮膚表面の水分量が増加しますが、内側の層の水分量は増加しないことが示唆されています。 他の研究では、アロエでコーティングされた手袋を着用すると、女性皮膚の乾燥の症状を改善することが示唆されていますが、この効果がアロエや手袋によるものかは分かっていません。 いくつかの研究では、アロエベラのゲル粉末を含むヨーグルトを毎日12週間摂取すると、皮膚の乾燥が改善され、皮膚の最外層の水分量が増加することが示されています。
• 凍傷　アロエゲルを皮膚に塗布すると、凍傷から肌を守るのに役立つようです。
• 歯肉炎　いくつかの研究によると、アロエ含有歯磨き粉の使用は、フッ化物を含む歯磨き粉と同程度に、歯肉炎を軽減させることが示唆されています。 別の研究では、24週間毎日のアロエを含む歯磨きを使用すると歯肉炎を軽減しますが、医薬品のトリクロサンを含む歯磨き粉ほどは効果がないことが示唆されています。
• 肝炎(Ｂ型肝炎、C型肝炎、肝線維症)　初期の研究では、アロエを12週間1日3回服用すると、B型肝炎やC型肝炎などによって引き起こされる肝線維症の人の肝炎症状が軽減されることが示唆されています。
• 高脂血症　初期の研究によると、毎日10mLまたは20mLのアロエエキスを12週間服用すると、高脂血症患者の総コレステロールを約15％、LDLコレステロールを約18％、トリグリセリドを約25％〜30％ 低下させられることが示唆されています。
• 防虫(スナノミ症) ココナッツオイル、ホホバ油、アロエを含む製品を1週間1日2回足に塗布すると、ノミに寄生されている人のスナノミの数が減少することが示唆されています。
• 口内炎（口腔粘膜炎）いくつかの研究では、放射線治療中に1日3回アロエ溶液を使用すると、痛みを伴う口内炎を発症するリスクが低下させられることが示唆されています。
• 褥瘡(床ずれ)　いくつかの初期の研究では、アロエゲルを塗布したガーゼの使用は、塩水のものと比較して、褥瘡の治癒率を向上しないことが示唆されていますが、他の研究では、アロエを含むスプレーを使用すると、塩水のスプレーと比較して痛みの重症度が低下することが示唆されています。
• 疥癬　初期の研究は、疥癬の人にアロエゲルを塗布すると安息香酸ベンジルローションと同程度にかゆみや傷を軽減できることが示唆されています。
• フケ（脂漏性皮膚炎）。 初期の研究は、アロエを1日2回4〜6週間適用するとふけを改善することが示唆されています。
• 炎症性腸疾患（潰瘍性大腸炎）　初期の研究では、軽度から中程度の潰瘍性大腸炎を患っている人が4週間経口でアロエゲルを服用すると、症状が有意に減少することが示唆されています。
• 創傷(痔核)　アロエが創傷の治癒を改善するかについてエビデンスは相反しています。 一部の研究では、アロエゲルを術後の創傷に塗布すると創傷の治癒が遅延することが示唆されており、別の研究では、アセマンナンというアロエの成分を含むクリームを塗布しても創傷治癒には影響しないことが示されています。 しかし、別の研究では、痔核に伴う傷にアロエクリームを塗布すると、傷の治癒が改善され、痛みが軽減されることが示唆されています。 アロエゲルをつけた乾いたガーゼを帝王切開の傷につけると、乾いたガーゼ単独よりも初期の治癒が改善することが示唆されています。
• てんかん
• 喘息
• 感冒
• 出血
• 無月経症
• うつ病(うつ状態)
• 緑内障
• 多発性硬化症
• 静脈瘤
• 幻視

効果まとめ

効果まとめ表

効果まとめ表は動物や試験管内の実験ではなく、経口服用による人体での反応を科学的に研究したデータを基にどのような効果がどの程度あるのかをまとめたものです。

レベル	研究の質と量 ? 信頼性の高い研究データの量. 信頼性の高いデータが多ければ多いほど研究結果の信頼性が高くなります.
	二重盲検臨床試験が繰り返し行われ確実性の高い研究が実施されています。
	2つ以上のプラセボ効果を排除した二重盲検試験を含む複数の研究が実施されています。
	二重盲検試験が1件または複数コホート試験が実施されています。
	上記に満たない研究内容または観察研究のみが報告されています。

研究の質と量 ? 信頼性の高い研究データの量. 信頼性の高いデータが多ければ多いほど研究結果の信頼性が高くなります.	研究対象	効果の大きさ ? それぞれの研究対象に対する効果の方向性と大きさ. 対象項目を増加させるもの、低下させるもの、作用しないものを示しています.	研究の整合性 ? 科学的な研究でも常に結果が一致するとは限りません. この評価が高いほど対象項目に関する科学的な研究結果が一致しており、整合性が取れています.	摘要
	口内炎	小さい	非常に高い 2件の研究結果を見る	コントロールより効果的ですが、0.1％トリアムシノロンアセトニドの参照薬物ほどは効果がないようです。

 

副作用

アロエジェルは、医薬品としてまたは化粧品として皮膚に適切に塗布された場合には、安全です。

アロエは、短期間の適切な経口服用はおそらく安全です。最大42日間、1日15mLの用量のアロエゲルの服用では安全に関する問題は起こりませんでした。また、50％アロエゲルを含む溶液を4週間1日2回の服用でも安全に関する問題は起こりませんでした。ゲル600mgを1日1回8週間服用しても安全に関する問題は起こりませんでした。

アロエラテックスの経口服用は、用量に関わらず安全でない可能性があり、特に高用量の場合には更に安全性が下がります。アロエラテックスは、胃の痛みやけいれんなどの副作用を引き起こす可能性があります。大量のアロエラテックスを長期間使用すると、下痢、腎臓の問題、血尿、低カリウム、筋肉の衰弱、体重減少、心臓障害が起こる可能性があります。1日1グラムのアロエラテックスを数日間服用すると命に関わる可能性があります。

アロエの葉のエキスを服用した人の肝障害に関する報告がいくつかありますが、発生頻度は低いです。アロエの過敏症を持つ人にのみ発生すると考えられています。

注意と警告:

妊娠または授乳：アロエ（ゲルまたはラテックス）の経口服用は安全でない可能性があります。アロエが流産や先天性欠損症のリスクに関連しているという報告があります。妊娠中や授乳中の方は、アロエの経口摂取を控えて下さい。

子供：アロエゲルは、皮膚に適切に塗布された場合には安全です。アロエラテックスやアロエ全葉エキスの小児の経口服用は安全でない可能性があります。 12歳未満の子供は、胃痛、けいれん、下痢などあ起こる可能性があります。

糖尿病：いくつかの研究で、アロエが血糖を低下させる可能性が示唆されています。血糖値を注意深く監視してください。

クローン病、潰瘍性大腸炎、閉塞などの腸の病気：これらの症状がある場合は、アロエのラテックスを服用しないでください。アロエラテックスは腸に刺激を与えます。また、全アロエ葉から作られた製品にはアロエラテックスが含まれていますので注意が必要です。

痔核：痔核がある場合はアロエラテックスを服用しないでください。症状を悪化させる可能性があります。また、全アロエ葉から作られた製品にはアロエラテックスが含まれていますので注意が必要です。

腎臓の問題：高用量のアロエラテックスは、腎不全および他の重篤な症状に関連する可能性があります。

手術：アロエは血糖値に影響を与え、手術中および手術後に血糖コントロールを妨げる可能性があります。予定された手術の少なくとも2週間前にアロエの服用を中止してください。

服用方法

推奨用量、有効量、その他の詳細

アロエベラに関する研究では、1日300mgを2回服用しました。これが最良かは分かりませんが、この用量で効果が見られました。

大人

経口摂取:

• 便秘: 夕方に100〜200mgのアロエまたは50mgのアロエエキスが服用されています。または、500mgのカプセルを1日1カプセルで初め、必要に応じて1日3カプセルに増やして服用されています。
• 糖尿病: 糖尿病のための最も効果的なアロエの用量や形態は不明です。 粉末、抽出物およびジュースを含む、複数の用量や形態で4-14週間使用されている。 粉末の場合、1日100-1000mgの範囲で、 ジュースは1日15-150mLでした。
• 口腔粘膜下線維症: アロエベラジュース30mLを1日2回、患部にアロエベラゲル1日3回、で三ヶ月間治療しました。
• 減量: 147mgのアロエゲル製品を1日2回、8週間使用されました。

外用塗布:

• ざ創(ニキビ): 朝と夕方の洗顔後に50％アロエゲルを塗布、夕方には処方薬のトレチノインゲルも併せて塗布しています。
• 熱傷(火傷): アロエとオリーブオイルクリームを1日2回、6週間使用されています。 または、1日2回創傷被覆材を変更した後に、または、火傷が治癒するまで3日ごとに塗布されています。
• ヘルペス: 0.5％アロエ抽出物を含有するクリームを、5日間1日3回適用し、2週間1日1-2回使用されました。
• 扁平苔癬: 8週間1日2-3回、アロエゲルを塗布されました。 または、1ヶ月間1日4回大さじ2杯のアロエを含むうがい薬で2分間うがいし吐き出しました。
• 口腔粘膜下線維症: 3ヶ月間1日3回アロエゲル5mgを頬に塗布しています。または、 3ヶ月間1日3回、アロエベラゲルを患部に塗布し、アロエベラジュースを1日2回30mL飲みました。
• 乾癬: アロエエキス0.5％のクリームを4週間1日3回塗布されています。 または、アロエを含有するクリームを、8週間1日2回塗布されています。

子供

皮膚への塗布:

• ざ創(ニキビ): 朝と夕方の洗顔後に50％アロエゲルを塗布、夕方には処方薬のトレチノインゲルも併せて塗布しています。
• 口腔粘膜下線維症: 3ヶ月間1日3回アロエゲル5mgを頬に塗布しています。

科学的根拠・参考文献