タダラフィル について

タダラフィル は、肺の高血圧(肺動脈性高血圧[PAH])の治療に使用されます。 また、医師の判断により他の症状にも使用されます。

タダラフィルはホスホジエステラーゼタイプ5(PDE5)阻害剤です。 肺の血管を弛緩させ、拡張することによって作用します。 このことにより、肺の血圧を下げ、運動能力を向上させるのに役立ちます。

以下の場合は使用を控えましょう
  • タダラフィルの成分にアレルギーがある
  • 重度の腎臓や肝臓の問題、遺伝性の眼の問題(色素性網膜炎など)、透析中の場合
  • 肺静脈閉塞性疾患(PVOD)
  • ニトロプルシド(ニトログリセリン)、硝酸塩(例: イソソルビド、ニトログリセリン)を服用している場合
  • タダラフィルを含む医薬品、別のPDE5阻害剤(例: シルデナフィル、バルデナフィル)、アゾール系抗真菌薬(例: イトラコナゾール、ケトコナゾール)、リファンピンを服用している場合
  • 快楽を得るための薬(例: 硝酸アミルまたは亜硝酸塩、硝酸ブチルまたは亜硝酸塩)を使用している場合

これらのいずれかが当てはまる場合は、すぐに医師または医療従事者に相談してください。

使用上の注意

いくつかの病状はタダラフィルと相互作用する可能性があります。 何か症状がある場合、特に次のいずれかに該当する場合は、医師または薬剤師に相談してください。

  • 妊娠、妊娠予定、授乳中の場合
  • 処方薬、一般薬、ハーブ類、栄養補助食品を服用している場合
  • 薬、食品、その他の物質にアレルギーがある場合
  • 長時間(4時間以上)の勃起または痛みを伴う勃起(勃起不全)の病歴がある場合
  • 陰茎の変形(ペイロニー病、海綿体線維症)、血液細胞の問題(例: 鎌状赤血球貧血、白血病、多発性骨髄腫)、その他長期または痛みを伴う勃起のリスクを高める可能性がある症状がある場合
  • 低血圧、治療でコントロールできない高血圧、血管の問題、狭心症(胸痛)、心臓の問題(例: 心臓弁膜症、うっ血性心不全、不整脈)などの病歴がある場合
  • 脳卒中、命に関わる不整脈、肝臓や腎臓の問題、透析、潰瘍、出血の病歴がある場合
  • 視覚障害(視力の低下、視神経の問題、網膜の問題)や聴覚障害(耳鳴り、聴力低下、難聴など)の病歴がある場合
  • 勃起不全(ED)の医薬品を服用している場合

いくつかの医薬品はタダラフィルと相互作用する可能性があります。 他の薬、特に次のいずれかを服用している場合は、医療提供者に相談してください。

  • めまい、頭痛、失神などの重度の低血圧が発生する可能性がある医薬品: アルファ遮断薬(例: ドキサゾシン)、高血圧薬、硝酸塩(例:イソソルビド、ニトログリセリン)
  • タダラフィルの副作用のリスクを増加させる可能性がある医薬品: (例: イトラコナゾール、ケトコナゾール)、HIVプロテアーゼ阻害剤(例: リトナビル)、マクロライド系抗生物質(例: エリスロマイシン)、テリトロマイシン
  • タダラフィルの有効性を低下させる可能性がある医薬品: バルビツール酸(例: フェノバルビタール)、ボセンタン、カルバマゼピン、ヒダントイン(例: フェニトイン)、リファンピン
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上記は起こりうるすべての相互作用を完全に網羅していない可能性があります。 タダラフィルが服用する医薬品と相互作用する可能性があるか、医療提供者に相談してください。 医薬品の服用を開始、停止、変更する前に、医療提供者に確認してください。

用法、用量について

医者の指示に従ってタダラフィルを使用してください。 正確な用量については、医薬品のラベルを確認してください。

  • タダラフィルでは追加の患者のリーフレットを入手できます。この情報について質問がある場合は、薬剤師に相談してください。
  • タダラフィルは食前・食後・食間の区別なく経口服用してください。
  • タダラフィルは、毎日同じ時刻に服用すると最も効果的です。
  • タダラフィルを服用している間は、グレープフルーツを食べたり、グレープフルーツジュースを飲む前に、医師に確認してください。
  • タダラフィルの服用を忘れた場合は、気づいた時点で服用して下さい。次の服用まで時間が無い場合は、その服用を飛ばして通常の服用計画に戻ります。一度に2回分服用しないでください。

タダラフィルの使用方法について質問がある場合は、医療提供者にお尋ねください。

安全に関する情報
  • タダラフィルは、めまい、眠気、失神、視力障害を引き起こす可能性があります。アルコールや特定の薬と服用すると副作用が悪化する可能性があります。タダラフィルは慎重に使用してください。どのような反応が起こるか分かるまでは、運転や危険な作業を避けてください。
  • タダラフィルは、めまい、眩暈、失神の原因となる可能性があります。飲酒、気温の上昇、運動、発熱が副作用を悪化させる可能性があります。これらの副作用を防ぐために、特に午前中はゆっくりと座ったり立ったりしてください。このような兆候がある場合は座ったり、横になったりしてください。
  • タダラフィルを服用中は多量のアルコールは控えて下さい。めまい、頭痛、頻脈、低血圧のリスクを高める可能性があります。
  • 心臓の問題を抱えている患者は、タダラフィルを摂取により心臓発作や脳卒中を含む心臓関連の副作用のリスクが高くなる可能性があります。心臓発作の症状には、胸、肩、首、顎の痛み、腕や脚のしびれ、重度のめまい、頭痛、吐き気、胃の痛み、嘔吐、失神、視力の異常などが含まれる可能性があります。脳卒中の症状には混乱、視覚または発話の異常、半身麻痺、失神などが含まれる可能性があります。症状が現れた場合は、医師に相談するか、直ちに医師の診断を受けてください。
  • タダラフィルはごくまれに長時間(例: 4時間以上)の痛みを伴う勃起を引き起こす可能性があります。セックスをしていないときにも起こる可能性があります。すぐに治療を行わないと、インポテンスのような性的後遺症を引き起こす可能性があります。このような場合はすぐに医者にご相談下さい。
  • タダラフィルは、まれに軽い一時的な視力の変化(例: 視界のぼやけ、光に対する感度異常、青/緑の色合いの識別異常)を引き起こす可能性があります。視力の変化が持続したり重度の場合は、医師に相談してください。
  • ごくまれにタダラフィルを服用した患者で、非動脈炎性虚血性視神経症(NAION)と呼ばれる眼の問題が報告されています。これにより、視力の低下または視力の永続的な消失が生じる場合があります。片眼または両眼の視力の低下や異常に気付いた場合は、すぐに医師に相談してください。
  • タダラフィルを服用した一部の患者では、聴力障害や聴力の急激な減少が報告されています。また、耳なりやめまいを伴う場合もあります。突然の聴力低下または喪失に気づいた場合は、すぐに医師に相談してください。
  • タダラフィルを服用している間は、医師に確認せずに、ED薬を使用しないでください。
  • 高齢者には注意してタダラフィルを使用してください。副作用の影響を受けやすい可能性があります。
  • 子供には特に注意してタダラフィルを使用してください。子供への安全性と有効性の確認が必要です。
  • 妊娠中や授乳中:妊娠した場合には医師に相談してください。妊娠中にタダラフィルを使うことの利点とリスクについて話し合う必要があります。この薬が母乳に流入するかどうかは分かっていません。タダラフィルを使用している間に授乳している場合は、医師に確認し、乳児に起こりうるリスクについて相談して下さい。
副作用

すべての薬は副作用の原因となることがありますが、多くの場合、副作用がないか、あった場合でも軽微です。 下記の一般的な副作用のいずれかが持続したり煩わしい場合は、医師に相談してください。

紅潮、 頭痛、 胸焼け、 腕、 脚、 背中の軽度の痛み、 筋肉痛、 吐き気、 胃のむかつき、 鼻詰まり

下記の重大な副作用が発生した場合は、すぐに医師の診察を受けてください。

重度のアレルギー反応(発疹、 蕁麻疹、 かゆみ、 呼吸困難、 胸苦しさ、 口・ 顔・ 唇・ 舌の腫脹)、 胸痛、 精神錯乱、 失神、 頻脈、 不整脈、 記憶喪失、 腕や脚のしびれ、 半身麻痺、 長時間の痛みを伴う勃起、 皮膚の発赤、腫れ、 水ぶくれ、剥離、 耳鳴り、 発作、 重度または持続性の背中や筋肉の痛み、 重度または持続性のめまい、 重度または持続的な視力の変化、 息切れ、 喘鳴、 ろれつが回らない、 聴力の低下や喪失、 片眼または両眼における突然の視力の低下や喪失、 突然かつ重度の頭痛や嘔吐

上記は起こり得る副作用を全て網羅していない可能性があります。 副作用に関する質問がある場合は、医療機関または医療提供者にお問い合わせください。