エピルビシン について
エピルビシン は、特定のタイプの手術後の乳癌の治療に使用されます。 医者が決定した他の癌の治療にも使用されます。
エピルビシンは抗腫瘍性物質です。 癌細胞を殺すことによって作用します。 正確にエピルビシンがどのように作用するかはまだはっきりと分かっていません。
以下の場合は使用を控えましょう
- エピルビシン、類似の医薬品（例: ドキソルビシン）、ミトキサントロンのいずれかの成分にアレルギーがある
- 白血球レベルが著しく低下している
- 心不全、心筋の問題、重度の不整脈、心臓発作の病歴がある
- 重度の肝臓病にかかっている
- エピルビシンを使用する前後24時間以内にパリフェルミンを服用した
これらのいずれかが当てはまる場合は、すぐに医師または医療従事者に相談してください。
使用上の注意
エピルビシンはいくつかの症状と相互作用を起こす可能性があります。 何か症状がある場合、特に次のいずれかに該当する場合は、医師または薬剤師に相談してください。
- 妊娠中、妊娠予定、授乳中の場合
- 妊娠の可能性がある
- 処方薬または非処方薬、ハーブ製品、栄養補助食品を服用している場合
- 薬、食品、その他の物質にアレルギーがある場合
- 肝臓や腎臓の問題、感染症、骨髄の問題（低血小板レベル、低白血球レベルなど）、口や舌の痛みや腫れ（口内炎など）がある場合
- 心臓病の病歴（例: 心臓ブロック、不整脈）または放射線治療歴がある場合、過去にエピルビシンまたは類似の医薬品（例: ドキソルビシン、ダウノルビシン）を受けたことがある場合
- 心臓機能に影響を与える可能性がある医薬品（例: カルシウムチャネル遮断薬、トラスツズマブ）を服用している場合。心機能に影響する薬があるかどうかわからない場合は医療従事者・薬剤師に相談してください
エピルビシンはいくつかの医薬品と相互作用を起こす可能性があります。 他の薬、特に次のいずれかを服用している場合は、医療提供者に相談してください：
- 心臓疾患（心不全など）のリスクが高まる可能性がある医薬品: カルシウムチャネル遮断薬（ジルチアゼム、ベラパミルなど）、トラスツズマブ
- エピルビシンの副作用のリスクを増加させる可能性がある医薬品: シメチジン、シクロスポリン、ドセタキセル、パクリタキセル
- 口や舌の痛みが発症すると、より重度になるか、長く続く可能性のある医薬品: パルフェルミン（Palifermin）
- 有効性がエピルビシンによって減少する可能性のある医薬品: ヒダントイン（例: フェニトイン）
- エピルビシンの副作用のリスクが高まる可能性がある医薬品: 肝臓に害を及ぼす可能性のある医薬品（アセトアミノフェン、メトトレキサート、ケトコナゾール、イソニアジド、特定のHIV感染薬）。服用中の薬が肝臓に害を及ぼす可能性があるかどうかわからない場合は医療従事者に相談してください
上記は起こりうるすべての相互作用を完全に網羅していない可能性があります。 エピルビシンが服用している他の薬と相互作用するかどうかは、医療従事者にお尋ねください。 医薬品の服用を開始、停止、変更する前に、医療提供者に確認してください。
用法、用量について
医師の指示どおりにエピルビシンを使用してください。 正確な用量については、医薬品のラベルを確認してください。 正確な用量については、医薬品のラベルを確認してください。
- エピルビシンは、通常、病院では注射剤として投与されます。ご不明の点については医者に相談してください。
- 不純物が含まれている、曇っている、変色している、バイアルが割れているか損傷している場合は、エピルビシンを使用しないでください。
- 吐き気、嘔吐、食欲不振が起こった場合は、医師または薬剤師にこれらの影響を軽減する方法について相談してください。
- エピルビシンを服用している間はシメチジンを服用しないでください。
- エピルビシンが誤って皮膚に付着した場合は、直ちに石鹸と水で約15分間洗い流し、できるだけ早く医師に相談してください。エピルビシンの取り扱い中は、手袋、ゴーグル、保護服の使用を推奨します。
- エピルビシンの投与を逃した場合は、すぐに医師に相談してください。
エピルビシンの使用方法について質問がある場合は、医療提供者にお尋ねください。
安全に関する情報
- エピルビシン投与後1-2日間尿が赤く見えることがあります。
- 医療や歯科医療、救急医療、手術を受ける前に、医師または歯科医師にエピルビシンを服用していることを伝えてください。
- エピルビシンは、血液中の血塊形成細胞（血小板）の数を減らすことがあります。傷やけがを引き起こす可能性のある活動を避けてください。異常な打撲や出血がある場合は、医師に相談してください。暗色便、タール状便、血便がある場合は、医師に相談してください。
- エピルビシンは体の感染症に対する抵抗力を低下させる可能性があります。風邪や感染のある人との接触を避けてください。発熱、咽頭痛、発疹、寒気のような感染の徴候に気付いた場合は、医師に相談してください。
- エピルビシンは、腫瘍溶解症候群（TLS）と呼ばれる重篤で命にかかわる症状を引き起こす可能性があります。頻脈または不整脈、失神、排尿の減少、筋肉の衰弱または痙攣、吐き気、嘔吐、下痢、食欲不振、脱力感のような症状が現れた場合は、すぐに医者に連絡してください。質問や懸念事項について医師に相談してください。
- エピルビシンは日焼けしやすくなることがあります。エピルビシンにどのような反応が起こるか分かるまで、日光や紫外線は避けてください。しばらく外にいなければならない場合は、日焼け止めを使用するか保護服を着用してください。
- エピルビシンを服用している間は、生ワクチン（例: はしか、かゆみ）を受けてはいけません。ワクチンを受ける前に医師に相談してください。
- エピルビシンを使用している間に、血液検査、肝臓および腎臓機能検査、心機能検査などの検査を実施する場合があります。これらの検査は、症状を監視したり、副作用をチェックしたりするために使用されます。医師と相談しながら実施して下さい。
- 高齢者、特に高齢女性では注意してエピルビシンを使用してください。副作用の影響を受けやすい可能性があります。
- 子供にエピルビシンを使用する場合は注意が必要です。副作用、特に心臓の問題（例: 心不全）に対してより影響を受けやすい可能性があります。子供の安全性と有効性の確認が必要です。
- 妊娠する可能性がある場合、エピルビシンを服用している間、有効な形態の避妊薬を使用しなければなりません。効果的な避妊に関する質問がある場合は、医師に相談してください。
- エピルビシンは精子にダメージを与えることがあります。エピルビシンの使用中は効果的な避妊方法（例: コンドーム）を実施してください。質問や懸念事項については医師に相談してください。
- エピルビシンを服用している女性は、月経周期の欠如または早期閉経を起こすことがあります。
- 妊娠および授乳：エピルビシンは胎児に害を及ぼす可能性があります。使用している間は確実な避妊を実施してください。妊娠してしまった可能性がある場合は、医師に相談してください。妊娠中にエピルビシンを使用することの利点とリスクについて話し合う必要があります。この薬が母乳に流入するかどうかは分かっていません。エピルビシンを服用している間、母乳を与えないでください。
副作用
すべての薬は副作用の原因となることがありますが、多くの場合、副作用がないか、あった場合でも軽微です。 下記の一般的な副作用のいずれかが持続したり煩わしい場合は、医師に相談してください。
下痢、 脱毛、 ほてり、 月経周期の変化、 吐き気、 皮膚の変化、 疲れ
下記の重大な副作用が発生した場合は、すぐに医師の診察を受けてください。
重度のアレルギー反応（発疹、 蕁麻疹、 かゆみ、 呼吸困難、 胸苦しさ、 口・ 顔・ 唇・ 舌の腫脹）、 月経周期の欠如、 黒色便、 タール状の便、 血尿、 エピルビシンの注射部位の灼熱感・ 痛む、 胸痛、 咳、 顔面紅潮、 頻脈、 徐脈、 不整脈、 発熱、 悪寒、 持続的な咳咽痛や頭痛、 注射部位のかゆみ・ 痛み・ 発赤・ 腫脹、 目の充血、 涙、 息切れ、 胃の痛みや圧迫感、 異常な体重増加、 手・ 足首・ 足の腫れ、 口・舌の腫れ・痛み、 脱水症状（例: 口の渇きや目の乾燥、 排尿の減少、 頻脈、 感覚の鈍化、 異常なのどの渇き）、 腕や脚の痛み、 発赤、 腫れ、 異常な打撲や出血、 異常な疲れや衰弱、 嘔吐
上記は起こり得る副作用を全て網羅していない可能性があります。 副作用に関する質問がある場合は、医療従事者にお問い合わせください。
エピルビシンと同じカテゴリーに分類されている医薬品
L01 抗悪性腫瘍薬
